紀州太地村で捕鯨を生業とする人びとの愛と生と死。同人雑誌『VIKING』から彗星の如く文壇に登場した著者の直木賞受賞作『深重の海』。時代の波に翻弄され、エリート藩士から盗賊へと転落する男の数奇な運命を描く『闇の蛟竜』。
練習するグラウンドがオレたちの甲子園!汗と涙の球児の息吹きを“現場”からつづる感動のレポート。香り高い青春賛歌。
おばあさんとフンたろうのたびはますますふしぎなことばかり!やまをこえ、うみをわたり、しまへ、まちへ、どうくつへ…。まだまだたびはつづきます。
表紙に「洗面器でかおう」とあるので、「ほんとうに飼えるの?」と、すぐには信じられない人もたくさんいるでしょう。たしかに、熱帯にすむいきものや大きな魚などを飼うには、大きな水そうや濾過装置が必要で、せわをするのもたいへんです。でも、わたしたちの近くの海には、くふうすれば、かんたに楽しく飼えるいきものがいっぱいいるのです。著者はもう何年も、洗面器を水そうにして、濾過装置をつかわず、一週間に一回人工海水をかえるだけで飼う方法をためしてきました。この飼いかたでは、たくさんのいきものは飼えませんが、水そうが小さいので、小さいいきものを身近にかんさつすることができます。子どもからおとなまで。
動物との別離による深い嘆きだけをクローズアップして、ペットロスを語ることができるのだろうか。動物への愛を深めてきた環境や心理的背景、別離後の揺れる心を癒してくれたり、反対に悲しみを深めてしまったできごとなど、動物と人間がからみあってきたすべての事象と時間が、ペットロスを取り巻いている。ペットロスのほんとうの姿を見つけ、多くの人に知っていただきたい。その思いから、愛する動物を失った経験をもつ人たちに、生前の動物との暮らしと別離後の心の整理の過程をできるだけ詳しく語っていただき、それぞれを一編の物語としてまとめた。
古今東西の地図に描かれた日本のすがた、決定版・日本地図の歴史。
煮物、あえ物、酢の物、お浸し、味つけごはん、たれ・ソース、サラダドレッシング、めんつゆなど、基本のおかずの調味がひと目でわかります。主材料の応用ヒント、1〜3人分対応など、便利な工夫がいっぱい。
九軍神ー太平洋戦争開戦時、真珠湾攻撃に参加した還らざる特別攻撃隊隊員に与えられた称号。その美名の下に隠された“軍神の家”の嘆き、九軍神賛美に奔走する各界名士の発言とその後の陸海軍特進競争。そして、生き残りが語る秘密訓練の全貌。特潜隊員の真情と戦争の虚実をとらえた感動のノンフィクション。
猛毒を持つ動物を紹介し、毒性、分布、対処法などを解説するもの。1994年刊の改訂版。
浅草は奥山の生人形、西洋油画を並べた油絵茶屋、パノラマ館での戦争体験、掛け軸になった写真…19世紀日本のエロ、グロ、ナンセンス。細工師の手になる奇々怪々な造形表現のかずかずは、市井の人びとはもちろん、外国人をも驚かせ魅了したが、それにもかかわらず、西洋文明に倣えの近代化が押し進められる渦中で排除され、やがて歴史に埋もれてしまう。美術という基準からはずれたアウトローを掘り出し、幕末・明治の驚くべき想像力を検証する、転換期の日本美術への新たな視座。図版多数。
日本海軍最強の戦闘機紫電・紫電改、斬新なアイデアを結集した九四式水偵ー異色のメーカーが技術の粋を集めて開発した世界に冠たる覇者達のメカニズムの極致を集大成。ハンディ判。
みるみる退化してゆく現代人の足-。多くの病気の原因はそこにある。すこやかな足をとり戻すことにこそ、健康で若々しい生活を実現する鍵がある。
モダンダンスの歴史を書きたい、という著者の夢は、『ダンスマガジン』によって叶えられることになった。しかし、いざはじめると、これはとんでもない仕事であった。全体の地図がまだできていないので、どこから手をつけていいか五里霧中でなのである。果して行き着けるか不安であったが、そんな地図のない旅をするのが、私の趣味なのだから仕方がない。ともかく出発して、自分の興奮の赴くままに自由に書いていくことにした。そして、ダンスだけを抽象的、形態的に語るだけでなく、ダンサーの人間的な面にできるだけ触れるようにした。その結果、ルス・セント・デニス、マリー・ヴィグマン、マーサ・グレアムなどの章は非常に長くなった。しかし、あえて、バランスがくずれることを気にせず、資料が豊富にあるダンサーについては、先を急がずに、じっくり語ることにした。その結果、ダンサーの人柄、精神的背景、人間的ネットワークなどへの面白い展開を示すことができた。
火山国日本初、本格的な火山ガイド。日本を代表する火山の成り立ちを歩いて知るコース設定と解説。ハイカー・温泉マニアから防災関係者まで、幅広く使えるフィールドガイド。本書では、十和田、岩手、秋田駒、鳥海、蔵王、安達太良、吾妻、磐梯、那須の東北地方の各火山を取り上げた。
南北に長い日本列島の津々浦々で、それぞれ独特の生活文化を築いてきた海人-そうした日本人の原風景。生活の匂い、人の匂いが感じられる、輝くような情景や風景の数々。
生きる勇気と愛。ページをめくるたび、温かな気持に包まれる極上の1冊。『葉っぱのフレディ』の著者が教えるもうひとつの智慧。