「丸養ハム食品」営繕課で3度も起こった連続殺人は、社のイメージを失墜させた。困惑する経営陣、動揺する社員……。管理責任を追及され、北海道へ左遷された佐竹課長を思慕する人妻・律子。二人を待ちうけるものは……?エリート社員の陥った穽を鮮烈に描き、ビジネスマンの生態を鋭く抉る本格推理の意欲作!
闘いのドラマは終わった。熱い感動を胸に残して……。いま甦る、名馬と過ごした祝祭的世界。1982.11.6〜1986.2.18 FOREV’R、シービー!-競馬場での激闘。栄光の全記録。そして牧場での現在まで。
桂、五美、清美は、なかよしのおしゃべり3人組。ある日、山の中にある桂のおじさんの別荘へ、流れ星を見にやってきた。とちゅうで、子ネコのウーコを仲間に入れ、危険ながけの道をわたり、ようやく、湖のほとりの山荘にたどりつく。濃いきりが、白いスープのようにたちこめる夜、3人を待ちうけていたのは、世にもふしぎなできごとだった…。
デビッドは、海ときいただけでびくっとするほど、海がきらいだった。ある日、少年は海べで巻き貝をみつけ、家にもってかえった。その貝のなかに海がとじこめられている。…海のおとをきいた少年は、やさしくいった「でておいで、海よ。でておいで!けっしていじめたりはしないから!」この美しい絵で描かれた絵本は、子ども特有のすばらしいファンタジーの世界へと読者をみちびいてくれるでしょう。
街角のモダニズムに、今、熱いオマージュを捧げよう。小樽、敦賀、刈谷、丸亀、郡山…。それぞれの1920年代。イルミネーションの残影、「スワンダフル」のかすかなこだま、見果てぬ夢に出会う旅。
はじめてであう小さな不安、よろこび、そして夢。子どもたちのさまざまな心模様を、やさしく鮮やかに描く、大正文壇作家4人の作品11編を収録。
うつくしいことば、心に語りかける絵。詩の絵本。
海軍航空隊最後の切り札・新鋭戦闘機「紫電改」を駆って戦い抜いた松山343空の6人の若者たちの生涯。昭和20年7月24日の夏空に消えた空の男たちの苛烈な日々を、米側パイロットの証言を得て書き下ろされたノンフィクションの醍醐味!
われわれは塩を必要とするが、栽培している作物は塩を必要としないし、塩を好まないものが多い。農業がこれまで海に背をむけてきた背景にはこのような進化の歴史があった。しかしながら陸上の塩分の高いところにも植物は生育しており、塩性環境の農業利用を図ろうとするなら、これらについての関心を深め、役に立つ知見をひろいあげてゆく努力が必要であろう。
戦場と化したローデシア、南アフリカ、エルサルバドル、レバノン、アフガニスタン、イラン、フィリピンの紛争現場に、カメラを武器にたった1人で立ち向かった1人のフリーカメラマンの、真の自由・独立・平和の意味を写真と文で問いかける戦場レポートと、その実体験を通じて到達する“あるべきジャーナリストとしての姿勢”への誓い。
出港っ!しんろは東!ハクチョウ丸は、まいごになったマッコウクジラのあかんぼうをたすけるために、エンジンの音も高らかに進みます。乗組員は、ひげじいさん、レイ、とらネコ、そして…ぼく、タロです。小学校中級以上。
三国同盟の締結阻止に、終戦和平工作に、首相として海相として、国家が誤ることなく平和の道を歩むべく広い視野にたつ客観的な国際情勢判断と、不動の信念をもって献身した激流の孤舟・米内光政が、折にふれ書き遺した門外不出の証言!決定版資料として貴重かつ臨場感に溢れる昭和史!
魚屋さんで見られるさかな、水族館で見られるさかなを中心に、日本のまわりの海のさかな250種を、すんでいる環境とともに紹介する、海のさかな図鑑。
日本のような島国の住民は、日夜海から莫大な恩恵を受けているが、われわれはいったいどこまで海を支配する権利をもっているのだろうか。本書は“海洋国家”日本の国際環境をどう捉えればいいのかを、古代から現代のシーレーン問題に至るまで大きなスケールのもとに考察した、まったく新しい学問的成果である。