ナルシシズムは病的なものだろうか?鏡映し反響する共感的な関わりを通して、自己愛パーソナリティ障害の精神分析的治癒への道をきりひらく。コフート理論の根幹を明らかにした代表的著作。
大軍を率いて迫りつつあるナポレオン・フランス軍の脅威ー。絶え間ない砲声や銃声のなか、騎兵が、歩兵が、喊声とともに、決死の覚悟でつぎつぎと突撃してくる。恐怖心にかられながらも迎え撃つイギリス軍兵士の壮絶な死闘と、リチャード・シャープ中佐の手に汗にぎる活躍を描く。
日本海軍が世界にほこる最高峰の飛行艇「二式大艇」-大戦末期、戦勢挽回の切り札として輿望を担った名戦闘機「紫電改」を生むにいたる“川西航空機”の若き技術者たちが、頭脳と熱意と努力を傾注して挑戦する不屈の開発物語。戦火の空に展開された搭乗員たちの死闘とともに活写する感動のノンフィクション。
死者は常に尊く美しく、生き永らえた者たちは常に彼らへの回想をわすれない。作家豊田穣は、かつて二十三歳のみぎりソロモン海上空で乗機被弾、漂流の後、苦渋の時をへて生還。戦後、作家となり直木賞を受賞。それから十余年、全国を行脚して同期の若桜たちを描き、不惑の時代を生きて逝く。本書は感動の紙碑。
おじいちゃんとチーズをかいにでかけたティモシーとサラは、かえりにおじいちゃんがふるいいすをもらってかえるのを、ふしぎにおもいます。おじいちゃんは、それをつくづくとながめてしごとばにはいります。さてなにがはじまるのでしょうか。
人間の運命とは、歴史の錯誤とは何か。今もなお霧の中に置きざりにされた昭和史の謎を白日下にさらし、「もののふ」がゆえに非情の世界の中で笑って散った永田鉄山・栗林忠道・牛島満・阿南惟幾・山下奉文・本間雅晴・本圧繁・石原莞爾・小畑敏四郎・根本博ー十人の武人の悲劇と真実をつたえる感動の人物昭和史。
砲煙弾雨の果てに、彼我艦船によって、海底を文字通り鉄と化したガダルカナル北方の戦場・鉄底海峡。米軍反攻と共に生起した第一次ソロモン海戦で連合軍を打ち破り、勝利の立役者となった殊勲の重巡「加古」に襲いかかった悲劇の雷跡ー刻々と様相を転じる戦いの実像を、元艦長が克明にとらえた感動の海戦記。
腹が減ってはいくさはできない。星の数より、めしの数…。新兵、古兵の区別なく、食欲も性欲も旺盛な兵と下士官のものがたり。男の料理・軍隊調理法など軍隊の食生活をあますところなく描いた体験的/帝国陸軍イラスト・エッセイ。兵隊屋敷の四季折々にふれて、分隊長殿が綴った汲めどもつきない兵隊ばなし。
アナール派やフーコー、バルトに多大な影響を与えてきた大歴史家ミシュレが、海と生物(および人間)との関係を気宇壮大なスケールで描く。
人間の住む静かな大地、アイヌモシリに世界の先住民族が集まり、それぞれの想いを語った。「世界の先住民族の国際10年」記念出版。
蒼い空に浮く白い雲をみずからの墓標と決め、爽やかな笑みを残して逝った彼らは、現代に何を語ろうとしているのか。三四三空の若き戦闘機隊長菅野直の苛烈なる一生を軸に、大空に青春を賭けた七人の男たちが、それぞれにたどった生涯を、みずからも若き命を蒼空に燃やした元艦爆乗りの直木賞作家が描く感動作。
その数二十万、陸軍は慰安婦、海軍では特要員と呼ばれ、その存在も、生死さえも闇の中に閉ざされた“軍機の女たち”-南方の地でからゆきの墓群を眺めて以来、つねに悲しき女の足跡を追いつづけてきた著者が現地取材を重ねた執念の紙碑。愛しき人のためにあらねばならない女の性と人権を捉えた異色の話題作。
昭和35年、北朝鮮帰国運動に加わって渡北した元在日朝鮮人が金日成体制に幻滅して韓国に亡命するまでの苦難にみちた34年間の手記。
本書はC言語を初めて学習する人から、すでにある程度プログラムを作ったことがある人まで幅広いユーザにとって有効となるよう体系的に解説。従来のテキストに見られるマニュアル的な表現をさけ、コンピュータが初めての人にとっても理解しやすいようにするため、多数のサンプルプログラム例題を用意し、例題を見ながらプログラムの書き方を体験的に習得できるよう工夫している。
1994年初頭、メキシコ南東部に起きた先住民蜂起はメキシコ社会の民主化を要求する局地的なたたかいでありながら、世界性を帯びている。北米自由貿易協定がなぜ先住民への死亡宣告書なのか。異民族同士はいかに出会い、信頼しあえるのか。人はいかに兵士となり、どんな未来に兵であることをやめることができるのか。大衆と指導部、女と男、農村と都市、非権力と反権力ーひからびた政治言語を排した彼らのメッセージはこれらの難題に挑戦する。メキシコ屈指の評論家、ポニアトウスカとモンシバイスも寄稿。
弱冠26歳で親方と現役の二枚鑑札で、力道山、神風などを育て大部屋二所ノ関を築いた。なぜ彼は協会理事、部屋を投げだして突如廃業したのか。
劇的なUFOとのコンタクトから得た人類への警告。