戦国末期、瀬戸内海の村上水軍を率いて独立自存の勢力を誇っていた海賊の総大将・村上武吉。毛利一族などとの争いの末に獲得した徴税権と領土が、天下統一を狙う豊臣秀吉に奪われそうになった時、武吉はいかにして、それと戦ったのか。いかなる権力にも臣従することなく、己れの集団を守りぬいた武吉の生涯を通じ、時代の転換期における指導者のあり方を示唆した歴史小説。
空襲で家と家族を失った12歳のハリーは、イギリスの北の海辺を、犬とともに歩いていた。わずかな食べ物を犬と分けあい、親切な人や心に痛みを抱えた人、残酷なゆがんだ人など、さまざまな出会いをくぐり抜けるうちに、ハリーが見出した心の王国とは…。イギリス児童文学の実力派作家ウェストールの代表作。「児童文学の歴史に残る作品」と評価され、世界十数ヵ国で話題を呼んだ。ガーディアン賞受賞、カーネギー賞銀賞受賞。
広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。それから十八年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。母は許されぬ恋にすべてを懸けた。翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。女三代の愛を描く大河小説、完結篇。島清恋愛文学賞受賞作。
奥飛騨の山荘へ、震災で家族を失った、かつての隣人の三姉妹を引き取った希美子。さらに姉妹を頼って来た七人の少女も受け入れることに。ある日、カナ江にまつわる衝撃的な噂を聞いた希美子は、山荘の森にある巨木“大海”の根元から不思議な水差しを見つけた。なかには、一通の封書と、小さな骨が…。希美子はカナ江の謎に満ちた生涯を追う。喪失した魂の復活をうたう大作。
2000年にリリースされた2枚組ベスト・アルバム『the best』のリニューアル盤。ここ4年間のシングルやコンサートでの人気曲も収録。もちろんジャケットやブックレットも新装される。
モーツァルトの生誕250年を記念して組まれたセット。オーケストラ曲はすべて新録音で、いずれもフェイド・アウトなどはなし。主要楽曲はすべて網羅し、クラシック初心者にも十分に楽しめる内容となっている。
『となりのトトロ』『魔女の宅急便』などのキャラクターデザインを手がけた近藤勝也を始め、アニメ界の著名スタッフが集結し製作した、17世紀の架空の王朝を舞台にしたファンタジー・アニメ。
「賞味期限」っていったい何?「賞味期限」と「消費期限」の違いって?開封後の使いかけや、調理後の食品はいつまで食べられる?そんなモヤモヤを解決してくれる答えがここにあります!「これってまだ食べられる?」と不安に思ったとき、まずはこの本を開いてみてください。小さな問題をひとつひとつ解決すれば、きっと食品とのお付き合いも上手になるはず。
3児の父・おバカタレント・元ウルトラマン・羞恥心。どんなときも幸せな、つるの剛士が今、伝えたいこと。笑えて、泣けて、心があったまる、初エッセイ。
フジテレビ系の人気バラエティ番組から生まれた、アカペラやヴォイス・パーカッションのスキルを競う大会の優勝チームの演奏を、各曲フルサイズで収録したアルバム。ライヴや番組で流れる楽曲「あなたといれば」も収録している。
仕事に意味を感じるか、本当にやりたいことか、自分で考え、決定しているか。日本で唯一の「やりたいこと探し」専門の心理カウンセラーが、あなたが本当にやりたいこと、幸せになれる働き方を教えます。
本書は独裁者に学ぶスピーチ術の本である。ただ、スピーチのみならず、人の心を動かしたい人にとっては非常に有効な人心掌握術の本でもある。独裁者は、なぜ「言葉だけ」で世界を動かすことができるのか?悪名高い独裁者であるヒトラー。そして現代日本で「独裁者」と呼ばれている橋下徹。この二人の演説を中心に、ストーリーブランディングの第一人者である著者が徹底分析。多くの人を行動に導く秘技をあぶり出す。
今まで何をしてもやせられなかった10,000人が平均10〜20キロ減、成功率は90%以上!そんな奇跡ともいえる肥満治療専門外来のノウハウを本にしました。二度とリバウンドしない!ダイエット本の決定版です。
その“がんばり”は逆効果です。元Google人材育成統括部長が“新しい未来”を創る人たちの「ムダを捨てる仕事術」を公開!10xとはGoogleスタンダードの10×(倍)の成果を出す考え方。
ともに華族に生まれた松枝清顕と綾倉聡子。互いに惹かれ合うが、自尊心の強さから清顕が聡子を遠ざけると、聡子は皇族との婚約を受け入れてしまう。若い二人の前に、燃えるような禁忌の道が拓かれ、度重なる密会の果て、ついに恐れていた事態を招来するー。三島が己れのすべてを賭し、典雅なる宿命世界を描き尽くしたライフワークたる『豊饒の海』第一巻。自らの死を意識しつつ書かれた三島最後の作品、全四巻。
湖畔の介護施設で暮らす寝たきりの男性が殺された。捜査にあたった刑事は施設で働く女性と出会い、二人はいつしかインモラルな関係に溺れていく。一方、事件を取材する記者は死亡男性がかつて旧・満州で人体実験にかかわっていたことを突きとめるが、なぜか取材の中止を命じられる。吸い寄せられるように湖に集まる男たち、女たち、そしてー。読後、圧倒的な結末に言葉を失う極限の黙示録。