戦国末期、好きな釣りに出ている時、城が敵の攻撃を受け、父と兄を失った男がいた。魚釣り侍と揶揄された向井正綱だが、遺志を受け継ぎ、北条水軍との駿河湾決戦で向井水軍の長として頭角を現していく。迫力溢れる戦闘場面、戦乱の世での父と子の生き様、徳川家康をも唸らせた、海の武将を描く歴史小説。
ロングセラーの新訳本。
うみキリンはうみにすんでいる。うみにすんでいるからうみキリン。うみにいるなんて、ちょっとへんなキリン。でも、うみのなかまはみーんなしっている。3・4歳児から。
空港からホテルまで乗ったタクシーの運転手は、“黒魔術に気をつけろ”と言った。なんでもこの島には一般人に紛れて、黒魔術を使う魔術師が大勢いるらしい。彼らから、恨みはもちろん大金を見せたりして妬みもかってはいけないという。そして、彼らは、左手の掌に不思議な模様の入墨をしているらしい。島から悪い想い出を持ち帰ってほしくないという、郷土愛に満ちた運転手の忠告を、わたしは話半分で聞いていたのだが…。(『黒魔術』より)美しい南国の海に秘められた、幻想的で不可思議な掌篇小説集。
幼い頃に誰もが親しんだ日本おとぎ話には、実は恐ろしい真相が隠されていたー。禁忌の業を現代に伝える「浦島太郎」、異形な性愛をえがく「鉢かづき姫」、狡猾な出世欲が不幸をよぶ「一寸法師」ほか、「手無し娘」「鬼女房」「舌切り雀」「おりん子こりん子」「桃太郎」のサブリミナルに迫る、日本おとぎ話8篇を収録。その凄絶で異常な残酷絵巻が今、解き明かされる。
昭和十九年六月、孤立無援の東部ニューギニアで味方部隊の再来を信じて篭城した日本軍兵士十七名。熱帯雨林の下、飢餓と悪疫、そして掃討戦を克服して生き残った四人の男たちのサバイバル生活を克明に描いた体験記。敗戦を知らず、十年間の“生存”に挑んだ逞しき日本兵たちのノンフィクション。
明日美は、看護学校に通う女子学生。だけど、学校をやめようかと悩んでいた。そんな明日美が、一人でドライブに出た。つらかったり悲しかったりしたとき、いつもいく場所があった。そこで、少し年下に見える彼と出会った…。「海を見に行きませんか?」明日美は、彼をドライブに誘ってみた。彼を助手席に乗せ、湘南へと向かう。でも、ちっとも楽しくない。彼は、名前も教えてくれない。一言も口をきいてくれない。こんなことなら一人の方がよっぽどまし…。海岸沿いの駐車場で休憩していると、老夫婦が、声をかけてきた。城ケ島まで乗せてって欲しい、と言う。二人でいるより四人の方が気楽になれそう。こうして、4人の小さな旅がはじまった。1泊2日の小旅行…。やがて明日美は、彼が少しずつわかってきた。自閉症が、ちょっとだけわかってきた…。
東京ディズニーランド20周年のいまオリエンタルランド社長が初めて語る東京ディズニーリゾートの真実。
アリスが“不思議の国”で口にする背が伸びたり縮んだりする「二刀流きのこ」、“鏡の国”で出会ったハンプティ・ダンプティの「おしゃれゆで卵」、公爵夫人の「こしょうはもうたくさんスープ」はどんな味がするのえしょう?アリスの不思議な国のお料理の作り方、お教えしましょう。
ウスターソース、トマトケチャップ、ブールマニエ、豆板醤、ポン酢…あまりものの野菜や旬のものを上手に使った「マイ調味料」は、究極のスローフード。これさえあれば、料理は簡単でおいしい。しかも添加物が入らないから安心。台所の不便なワンルームで暮らす娘に、そして若い人たちに、手づくりの知恵と工夫をバトンタッチする。
本書では、東洋医学のなかでも、中医学という中国伝統医学と、アーユルヴェーダというインド伝統医学を取り上げている。これらの医学は、薬や手技などのほかに、日々の生活に対しての処方箋を持ち、健康に生きていくための暮らし方を教えている。食養生とはそうしたなかで、食物の力を利用して体のなかのバランスをととのえ、健康を守る処方箋である。本書は、すべての人が賢く食材を選んでおいしく食べ、毎日の食事で健康管理ができる、そんな東洋医学流キッチンメディカルの実現を願って編集している。
「やってみたいな」「できたらいいな」…。子どもの限りない夢をどんどんかなえちゃうショコラちゃんの世界をおとどけします。読みきかせ1歳半ごろから。
映画『海猿』主題歌に使用された名曲「オープン・アームズ」を1曲目にフィーチャーしたジャーニーのベスト盤。96年の再結成時に大ヒットした「ラヴ・ア・ウーマン」をボーナスで収録。
その名は知らぬとも、日立CMソング「この木なんの木」を歌ってる人といえばピンとくるはず。70年代に活躍したアニソン歌手のひとりで、ソウルフルな歌唱は孤高のヒーロー的キャラを歌うにふさわしく、代表作「力石徹のテーマ」のブラックなノリには今さらながら驚き。