引っ越しのために部屋を片付けていた千波は、読んだ覚えのない一冊の本を見つける。ページをめくると、未開封の手紙が挟まっていた。差出人はYUKI。そこには、「わたしも人を殺したことがある」と書かれていた。YUKIって誰?私は人を殺したの?千波の過去の記憶を巡る旅が始まった。切なくも温かな真実が明らかになる感動のミステリー。
「新反動主義」あるいは「暗黒啓蒙」と呼ばれる、リベラルな価値観に否を突きつける暗く新たな思想潮流は、現代において陰に陽に存在感を示しつつある。本書では、その捉えがたい核心に三人の重要人物から迫っていくーピーター・ティール、カーティス・ヤーヴィン、そしてニック・ランド。とりわけ哲学者ランドの思想に分け入ることが、本書のさらなる目論見である。ランドと、彼が率いた研究グループCCRUの影響圏は、「加速主義」「思弁的実在論」など近年の思想動向から、多様な領域における文化的プレイヤー、「ヴェイパーウェイヴ」のような文化現象にまで広範に及ぶ。
ごく普通の青年・修司が、ヒーローをつくるお手伝いを始めて早数年。クセ者揃いの依頼人のために奮闘する毎日に、ようやく慣れてきた。しかし今回、修司が任されたのは、ヒーローズ(株)の新入社員候補の教育係兼面接官!?新入社員にかつての自分を重ねながら、将来のことを考える修司に舞い込んだのは、戦隊ヒーローになりたいというおじいさんからの依頼だったがー。立ち止まることなく、明日に進む人たちの背中を押してくれる人生応援ストーリー。
「戦争の原因には何があるのか」「国際介入の効果とは」「民主主義と平和は関係があるのか」「戦争を予測することは可能か」…。本書は、国際政治学の最前線の成果を生かして科学的に国家間戦争や内戦を論じ、多くの疑問に答える。そして緊張を増す東アジアの現状を踏まえ、日本の安全保障などの展望も示す。歴史やイデオロギーから一定の距離を置き、データ分析から実証的に国際情勢と戦争の本質に迫る試み。
弱さを強さへ裏返す!読売新聞の人気連載「人生案内」から名問答を厳選。回答を裏打ちする人生作法を「二枚腰のすすめ」として新たに書き下ろし。さらに付録として、自身の二枚腰の人生を描いた、写真満載の自筆年譜と、全著書リストを収載。
名探偵・阿久津透。数々の事件を解決してきた彼は、証拠を捏造し、自らの犯罪を隠蔽したという罪で、本邦初の探偵弾劾裁判にかけられることになった。兄を見殺しにされた彼の助手、火村つかさは、裁判の請求人六名に名を連ねたが、その中には思わぬ人物も入っていてー!新人発掘プロジェクトから現れた鬼才、審査員を唸らせた必読のデビュー作、待望の文庫化!
最新データの「出る順」問題集。試験問題のカバー率95%超。「読み」「四字熟語」「書き取り」など、ほとんどのジャンルの解答に、問題語句の意味を掲載。辞書がなくても意味まで覚えられる!最新の配当級に準拠した配当漢字表には、過去20年間に出題された問題を用例に掲載。赤シートでチェック学習ができる!
ぼくは、たべるのがだいすきです。なんでもたべます。たべられます。ぼくはどんどんたべて、どんどんおおきくなります。あさのあつこと加藤休ミが描く、世にもおいしい怪談ものがたり。
忙しすぎる毎日の食事づくりを助けてくれる、シャープの自動調理鍋「ホットクック」。「少ない材料&調味料で、それでもおいしくつくれるレシピ」だけを紹介する『ホットクックお助けレシピ』シリーズ第三弾は、「野菜のつくりおき」レシピを厳選。まとめ調理で時間を節約でき、献立を考える負担も減らせ、毎日の栄養バランスも整えられて一石三鳥です!
鶏むね・豚こま・豆腐・サバ缶…etc.いつもの家ごはんを超簡単に外食レベルに格上げ!野菜の“和えるだけ副菜”も超充実!大人気料理家の初出しレシピ多数!全150。
上場企業『ザイゼン』の社長財前彰太は、妻の由布子、娘の美華と三人で幸福に暮らしていた。ところが、世間を騒がす女性拉致事件のニュースを見かけ、彰太の心に不安が兆す。その快楽殺人者の手口に覚えがあったのだ。十八年前、反対を押し切って由布子と結婚するため、そして伯父の会社を奪うため、彰太はある“罪”を犯した…。人間の悪と因果を暴く衝撃のミステリー!
誰からも必要とされず、冴えない日々を送る葉奈。人生逆転を賭けて小説家デビューを目指すが、新人賞の最終選考でテーマが凡庸だと酷評される。そんな中、応援しているK-POPアイドルの投稿が大炎上。彼が元慰安婦女性や虐待被害者を支援するブランドを着ていたためだという。戦争に弄された、声なき哀れな女性たちーこれこそが書くべき強いテーマだと感じた葉奈は沖縄へ飛ぶが、取材先の女性から「当事者ではないのに、なぜ書くのか」と覚悟を問われ…。
学習塾からアルバイト講師の時間外労働の相談が持ち込まれた。一方、工務店からは年齢を偽って働いていた年少者が就業中にケガをしたと相談が。一見無関係に思える2つの問題がやがて繋がり…(表題作)。ちょっぴり成長した社労士2年目のヒナコが様々な労務問題に取り組む人気ミステリシリーズ第2弾!
誰でもかんたん。元気になるプチ習慣。「かかと重心」で立つ。つり革を持つときは「脇をしめる」。朝、布団の中で「えびのポーズ」。「大豆・バナナ」を食べる。部屋の中に「緑」を置く。
アガサ・クリスティー、綾辻行人、エイドリアン・マッキンティ、泡坂妻夫、エドワード・ケアリー、伊坂幸太郎、ジェフリー・ディーヴァー、恩田陸、ディック・フランシス、都筑道夫、D・M・ディヴァイン、法月綸太郎、ヘニング・マンケル、山田正紀…など総勢362名、1,018作品。怒涛の熱量で好きな作家・作品を思う存分語り尽くした、偏愛ミステリーガイド。一日一冊以上のペースで爆読する若手屈指の本読み作家が語り尽くした大好きな本の話。
アメリカ在住の日本人ノンフィクションライターが、引っ越し作業中にふと手にした一冊の本。それは50年前の世界的事件を追うことになる迷路の入り口だったー。半世紀前の1972年5月30日、イスラエルのテルアビブ空港で起こった乱射テロ事件。起こしたのは3人の日本の若者たちだった。彼らはなぜ遠い異国の地でそんな事件を起こしたのか。それは崇高な使命感からだったのか、それとも別の残虐非道な目的からだったのか。そして、事件の首謀者・渡良瀬千尋が短い生涯で遺したものとは。正義と使命感に駆られた人間の「光と影」をリアルに描いた、渾身の長篇小説。