ハルヒと出会ってから俺はすっかり忘れた言葉だが、あいつの辞書にはいまだに“退屈”という文字が光り輝いているようだ。その証拠に俺たちSOS団はハルヒの号令のもと、草野球チームを結成し、七夕祭りに一喜一憂、失踪者の捜索に熱中したかと思えば、わざわざ孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれてみたりして。まったく、どれだけ暴れればあいつの気が済むのか想像したくもないね…。非日常系学園ストーリー、天下御免の第3巻。
三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。
調査票の設計、標本抽出、統計的推定・検定、集計・分析、聴取調査など、現実の調査データを用いて作業を進めながら社会調査の基本を学習するための演習スタイルの教科書。社会調査教育の重要性が高まる現在、第1版が好評を得た教科書の改訂第2版。データを最新のものに変更し、調査概説と作業解説を大幅に拡充した。
「うちのいぬがいない!」「すわるいすがないわ!」いろんなものがなくなってみんなこまっているよ。きえたものをみつけるマジックルーペでさがしてあげよう。きみはうまくみつけてあげることができるかな?こどもからおとなまでみんなでたのしめるあたらしいさがしっこえほんだよ。
大空に生きること二十余年ー飛行時間二千時間を越える“大空の古武士”が、「零戦」「隼」の名声のかげに埋もれて多くを語られることなく悲運の歳月を重ねた名機「疾風」を駆って、みずからの青春を火花と散らした若き多くのサムライたちの熾烈な奮戦と苦悩にみちた日日を描いて後世に伝える感動の空戦記録。
贈答品やお年玉袋に使われる「のし」はアワビで作る。病気平癒、長寿、魔よけにも用いられ、結納でも欠かせない縁起のよい貝だ。縄文の昔から現代にいたるまで、日常の生活や風習に深くとけこんでいるアワビと日本人との意外な結びつきを二十一世紀に伝える。
近代的なスタイルの国語辞典の第1号『言海』は、「読める辞書」としても絶大なる人気を誇ってきた。語釈には「堂々めぐり」がほとんどなく、意味の本質に迫るキリッとした名文づくし。とりわけ動物・植物・鉱物などの語釈がシブい。ユーモアすら漂う。明治時代の俗語もまじり、方言などの注記もある。用例も豊富で、古典のアンソロジーのような一面も。巻頭の「語法指南」は日本最初の近代的な文法書として愛用された。明治のことばの辞典として、また古語辞典としても役に立つ。国語辞典として使うための詳しい解説つき。縮刷版(明治37年)の内容をそのままの大きさで覆製。