「おじいちゃん、魚がいる!」千年に一度の大津波からひと月半、数匹の小魚が水面を泳いでいます。-海は死んでいない。生きてる。少しずつ、希望の灯りがともりはじめました。三陸から世界へのメッセージ。「森は海の恋人」を合言葉に、気仙沼の漁師たちが山に木を植え続けて30年。大震災を乗りこえ、ふたたび海がよみがえるまでの感動の物語。
本書は、船の仕事について知りたい、やってみたいという欲求に応える本です。船や海にまつわる話を、そして、「船を舞台に船舶職員として働く」ための道筋を系統立てて示してあります。二訂版を編纂することになり、初版本の巻頭から巻末まで改めて内容の見直しを行うとともに、数値やデータなども更新いたしました。(「読者へのメッセージ」より)
戦国を勝ち抜いた男の外交戦略がこの国を平和に導いた。西欧諸国の思惑、朝鮮との国交回復…ウィリアム・アダムスと朝鮮貴族の娘・おたあの視点を交えて、徳川家康の知られざる姿を描く感動の歴史小説。
この本のテーマは昆布です。コンブはどんな海藻で、どこでとれるのか、だし用の昆布はどうつくるか、利用の歴史、いろいろな昆布、だしのとり方、昆布料理などを、豊富な写真を使って紹介します。
激しい嵐で乗っていたヨットが転覆。小さな手漕ぎボートで漂流していた少年ビルは、やはり嵐で遭難したらしい一人の少女と出会う。少女はベルベル人のアーヤ。ビルは乏しい食料を彼女と分け合い、アーヤはビルに物語を語って聞かせる。絶望が襲うなか、二人は心を通わせ、物語の力がビルの心を救う。だが食料は尽き、死の危険が刻々と二人に迫っていた…。極限状況下の少年と少女の運命は。カーネギー賞最終候補にもなった感動の大作。
海辺は自然の野菜畑、生き物たちの牧場だ。海藻、貝、エビ・カニ、ウニ、ナマコ、魚、川の生き物の獲り方、下拵え、食べ方を解説。
代表格のシーバスを筆頭に人気のアジ、メバル、アオリイカ、ヒラメ、回遊魚、根魚、タチウオ、クロダイほか、夢のオフショア大ものまで網羅!各釣りの基本とコツを凝縮した超バイブル誕生。
東京の海で見つけた、1cm四方にひしめくコケムシやゴカイ、カラフルなウミウシにホヤ、雄が雌の体内に棲みつくイノチヅナアミヤドリ、そして新種のヨコエビ類。捕食、子育て、共生・寄生など、小さな生き物たちの驚くべき生態を紹介する、海中“極小”生物図鑑。
「もうすぐ結婚五〇年の年を迎えようとしている夫婦がどんな日常生活を送っているかを書いてみたい」-。庭に咲く四季折々の花々、かわいい孫たちの成長、ご近所さんが届けてくれる季節の風物など、作者の身のまわりの何気ない日常を、まるで花を育てるように丹念に描く。「棚からものが落ちてきても、すぐには反応できない」「歩くスピードが明らかに落ちた」などという老いの兆候も、戸惑いながらも受け入れ、日常の一コマとして消化していく。事件らしい事件は何も起こらないが、些細な驚きの積み重ねで読み応えある文学作品にしてしまう、まさに庄野潤三の世界。
瀬戸内の海で水軍が活躍していた時代。南方からもどった船に乗せられて一人の少年が島にやってきた。「どっからどう見ても同じ人間だけれど、まったく自分とはちがう」とまどうカイトは、少年といっしょに暮らすことになる。-島の少年カイトと異国の少年ルソンの物語。