「それは“岸辺のない海”と名づけられるだろう。永遠に欠如した永遠に完成することのない小説を、彼は書きはじめるだろう」-孤独と絶望の中で、“彼”=“ぼく”は書き続け、語り続ける。十九歳で鮮烈なデビューをし問題作を発表しつづけてきた、著者の原点ともいえる初長篇小説を完全復元。併せて「岸辺のない海・補遺」も収録。
腕は確かだが、無愛想で一風変わった中年の町医者、勝呂。彼には、大学病院の研究生時代、外国人捕虜の生体解剖実験に関わった、忌まわしい過去があった。病院内での権力闘争と戦争を口実に、生きたままの人間を解剖したのだ。この前代未聞の事件を起こした人々の苦悩を淡淡と綴った本書は、あらためて人間の罪責意識を深く、鮮烈に問いかける衝撃の名作である。解説のほか、本書の内容がすぐにわかる「あらすじ」つき。
ヘラクレスオオカブトをにがしたらいけない理由、知っていますか?物語をとおして、SDGsがよくわかる!小学上級から。
漢文学習・読解に最適!『全訳 漢辞海』。漢和辞典で初!圧倒的に豊富な漢文用例すべてに日本語訳と書き下し文。最新の研究成果を取り入れた精確な字音情報、品詞別に配列した合理的な語義解説、漢文の句法がわかりやすく学べる「句法」解説など、最先端の編集方針。センター試験対応の「漢文読解の基礎」、訓読文法の要点を示した「訓読のための日本語文法」、「中国歴史地図」など、漢文学習・読解のための情報を一層強化。新たに「部首スケール」を収録。前後の部首が一目で分かり、検索が一層容易に。
1453年、トルコ帝国がコンスタンティノープルを攻め落とし、ビザンチン帝国が滅亡。東地中海の勢力図は一変した。東方での貿易を最大の糧とするヴェネツィアはこの状況にどう対応したのか。強大な軍事力を誇り、さらに西へと勢力を広げようとするトルコ帝国との息を呑む攻防、そしてある官吏の記録をもとに、ヴェネツィアの新興ビジネスである観光事業、聖地巡礼旅行を活写する。
世界が憧れる沖縄美ら海水族館の知られざる日常と非日常。
たまきはる(魂極る)=「いのち」にかかる枕詞。「魂」が「命」の限りまで燃え盛り尽きることをあらわす。生きてある者たちが、海の果てに思いを焦がし、やがてひとつの答えを見出すまでの彷徨を、今はなき三陸の失われた鉄路の上に描き出す、東日本大震災の犠牲者鎮魂と三陸縦貫鉄道顕彰の中編小説。三陸沿岸の各地と鉄道の貴重な写真を豊富に収載し、東日本大震災十年のときに捧げる、稀有なる一冊。
私、一生恋愛しないからーー
主演 広瀬すず×監督 前田哲で田島列島の傑作漫画を映画化!
シェアハウスを舞台に《年の差10歳》の2人が綴る、爽やかな“ときめき”と“感動”の物語
■国民的女優として常に飛躍をとげてきた広瀬すずが主演!いつも不機嫌で日々を淡々と生きる26歳のOLを演じ、感情を表に出さないクールなオトナ女子役で、新たなステージに挑む。
■「第24回手塚治虫文化賞新生賞」、「ダ・ヴィンチプラチナ本 OF THE YEAR2020」を受賞した田島列島の傑作漫画が原作。
■監督は、『そして、バトンは渡された』(21)の前田哲。心の揺れ動きや溢れ出る感情を丁寧に映し出した。
■スピッツが主題歌を担当!本作のために書き下ろされた新曲「ときめきpart1」が、登場人物たちの心情に寄り添い、この物語を一層彩っている。
2018年から2020年まで別冊少年マガジンで連載された後、第24回手塚治虫文化賞新生賞を受賞し、圧倒的支持と高い評価を集める田島列島の同名漫画の映画化。26歳のOL・榊さんと高校1年生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの賑やかな日常が描かれる。
過去のある出来事から「恋愛はしない」と宣言する主人公・榊千紗を演じるのは、広瀬すず。第40回日本アカデミー賞において、
『ちはやふるー上の句ー』(16)で優秀主演女優賞、『怒り』(16)で優秀助演女優賞をダブル受賞し、
『流浪の月』(22)など国民的女優として常に飛躍をしてきた彼女が、感情を表に出さないクールなオトナ女子役で、新たなステージに挑む。
榊さんに淡い想いを寄せる直達役に抜擢されたのは、『キングダム』シリーズで主人公・信の幼少時代を演じた若手期待の俳優・大西利空。直達の叔父・茂道(通称:ニゲミチ先生)役には、高良健吾。
直達に想いを寄せ、榊さんに対抗心を燃やす同級生の楓役には、『かがみの孤城』で一躍脚光を浴び、本作が長編実写映画初出演となる當真あみ。
さらには、戸塚純貴、勝村政信、北村有起哉、坂井真紀、生瀬勝久らが会話劇を盛り上げる。
監督は、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)『そして、バトンは渡された』(21)の前田哲。
人と人とが向き合う過程を通して、心の揺れ動きや溢れ出る感情を丁寧に優しく、そして絶妙な明るさで映し出していく。
主題歌はスピッツが担当し、本作のために書き下ろされた新曲「ときめきpart1」が、登場人物たちの心情に寄り添い、この物語を一層彩っている。
※収録内容は変更となる場合がございます。
無人島開拓歴12年!!無人島を知り尽くすプロジェクトチームによる「無人島へ上陸して過ごす」ための知識とノウハウの結晶を凝縮!!
三陸の漁師たちは海で生活してきたのではなく、海と生活してきた。今こそ、津波に何度も来襲された三陸沿岸に生き続けた漁師の、運命観、死生観、そして自然観に学ぶときではないか。「海と生きる」という意味を考える。