中世日本の浦々には、海賊・水軍などと呼ばれナワバリを生活基盤とする“海の勢力”が存在した。彼らは武士の世でいかなる存在だったのか。武家政権に重用されるも、戦国乱世に巻き込まれ、やがて姿を消すまでを描く。
裏通りのオンボロ長屋に、白いむく犬が住んでいた。可愛がられていたが、悪党に殺されてしまった。悲しくてやりきれない住人たちは息巻いて、犬の仇討を計画する。武器を手に、いざ乗り込まんとするも、一足先に相手は何者かに殺されていた。一体誰が…?(「一犬伝」)思いにかられて驚くような活躍を見せる江戸っ子達を、同心・成沢東一郎が温かく見守る。
ルールは「文字数を10文字ぴったりに収めること」だけ。11万作の応募から選びに選び抜いた傑作中の傑作集。空前絶後の第3弾。
古墳時代の日本は文字資料が乏しいが、東アジア海域には考古遺物を中心に様々な資料が残されている。渡来人がもたらした装身具や武器・武具、藤ノ木古墳と高句麗の王墓などから、日本の古代の国家、文化を再構築する。
魚や、エビやカニのなかまは、こどものときに、ぷかぷか。クラゲやカメガイのなかまは、一生ずっと、ぷかぷか。ふしぎな形のもの、すきとおったもの。大きさも形も、生き方もさまざまなぷかぷかたち。
ふたつの国の言葉のあいだに立って自分にできることをしたいと、法廷通訳の道を歩み始めた著者。けれど法廷では想像以上の困難が待っていた。「わたし、通訳いりません」「判決重うなったんは、あんたのせいや」「アナタ、モウ、イイ」劇場さながらの怒り、涙、かけひき。感情を殺し、一語一語を正確に訳そうとする自らの格闘と、言葉によって人の“生”があぶりだされる外国人裁判のリアルを、情感溢れる筆致で描くノンフィクション!
「それは“岸辺のない海”と名づけられるだろう。永遠に欠如した永遠に完成することのない小説を、彼は書きはじめるだろう」-孤独と絶望の中で、“彼”=“ぼく”は書き続け、語り続ける。十九歳で鮮烈なデビューをし問題作を発表しつづけてきた、著者の原点ともいえる初長篇小説を完全復元。併せて「岸辺のない海・補遺」も収録。
海は青い世界。海は生き物たちが生まれた場所。海は少しこわいけど、足の立つ場所もある。水中メガネが1個あればのぞけるよ。いろんな暮らしの生き物たちにかんたんに出会うことができる。きっとびっくりする。
あるはれた日、ムーミンパパがつくった“海のオーケストラ号”にのってムーミン一家は、海にでました。いったいどんな冒険が待ちうけているのでしょうか?トーベ・ヤンソンの物語がムーミンの版権を管理するムーミン・キャラクターズ社公認の作家と画家の手で、美しい絵本になりました。小さな子どもも楽しめる、クラシック・ムーミン絵本です。
一九世紀後半から太平洋戦争を経て、現在にいたるまでのハワイの水産業と日本の海の民の歴史を聞きとりを交えて描く。
公儀武芸帖編纂所頭取の新宮鷹之介は支配役の若年寄・京極周防守に呼び出される。提案されたのは、なんと水術。数多の武芸に通暁する鷹之介も、この水術だけは…。とはいえ、調べを進めた鷹之介だったが、その前に暗雲が立ち込める。そして、新たに下された命とはー。人気急上昇のシリーズ、爽やかさ抜群の第四弾。
八九四年「遣唐使廃止」と言われるが、その後も列島を取り巻く大海原をたくましく乗り越え、「外」と日本を繋ぎ続ける人たちがいたー。莫大な利を求め海を闊歩する海商たちと、最新の知識を求めて大陸へ渡る僧侶たち。九〜十七世紀にわたり史料に遺された彼らの足跡から海域交流の実相に迫り、歴史世界としての東シナ海を生き生きと描き出す意欲作。
私、結亜。中1だよ。私の家は海の近くの下宿屋なんだ。そして、新しい下宿人は、なんと憧れのアイドルユニット“橘兄弟”!!双子かと思っていたら、実は五つ子だったからびっくり!五つ子たちには両親がいないんだ。だからモデルやアイドルでお金を稼いでいるんだよ。たまに入れかわったりしているらしいの。毎日ドキドキすぎて、大変なんだけど、これって恋かな?しかも三男の三月くんが不登校になっちゃって!?海のそばの胸キュンストーリー。小学中級から。