「海洋もの」の歴史時代小説は、戦後の低迷期を経て、昭和30年頃から再び書き始められた。本書は各文学賞を受賞した大家から、気鋭の新人まで、300名以上の作家が精魂込めて書き上げた「海洋もの」の歴史時代小説700冊をキーワード別に紹介したものである。
バラスト水、船体付着、水産物の輸入がもたらすエイリアンたちと生物多様性の攪乱。
昭和二十年八月二十二日の朝、増毛沖と鬼鹿沖で樺太からの引揚げ船三隻が、相次いでソ連潜水艦の魚雷と艦砲射撃の標的にさらされた。泰東丸と小笠原丸が沈没、第二新興丸は大破し、千七百人を超える引揚げ者が犠牲となった。彼らは何故、大戦終結直後に命を奪われなくてはならなかったのか。日本人が忘れてはならない悲劇、「留萌沖三船殉難事件」を元に綴られた感動のドキュメンタリーノベル。
自分の不思議な能力と出生の秘密を知るために、帆船クルクスの仲間アルファ・クルーといっしょにスコットランドのネス湖を目指したアレーアは、海底で魚たちに守られた廃墟の村を発見する。新しいメンバーのレノックスは謎めいていて魅力的な少年だ。アレーアは彼のことが頭から離れない。
迷路やかくし絵、数や形のクイズ。遊んで学べる算数絵本。
恋人と別れたばかりの水穂は、祖母の徳子と地方都市で二人暮らしをしている。彼女の家族は、他に母と姉。離婚後、恋に生きる母・伊沙子は恋人を追って伊豆へ。姉の加穂は東京で、今は夫と別居中だ。女だけの四人家族の人生模様と恋愛観を、札幌の四季の流れにのせて描く、大河長編。読みはじめたら止まらない、藤堂流感動人間ドラマの真骨頂。
日本海軍最強の機動部隊・旗艦「赤城」にただ一人の報道カメラマンとして乗り組み、巨大空母の運航、司令部要員の動向、そして若き搭乗員の素顔にも接した著者が描いた海戦記。襲い来る雷撃機との迎撃戦、急降下爆撃機の命中弾に揺れる凄惨な艦内の状況など、ミッドウェー海戦をカメラの目で捉えた日米空母の激突。
町の海水浴場に、ひと夏限定、レトロな外観の海の家ができたという。かき氷が絶品で、店長は料理上手だが、普通の海の家とは様子が違っている。店先にピンクのぶたのぬいぐるみが「いる」のだとか…?そう、ここはおなじみ、ぶたぶたさんの海の家。一服すれば、子どもの頃の思い出がすうっと蘇ってきて、暑さも吹き飛びますよ。心に染み入る、五編を収録。
過去3年分の定期試験をまるごと収録、ていねいな解答つき!科目別・出題年月順の構成だから、試験の傾向がよくわかる!海技士国家試験の手引き・試験科目細目も掲載!
小説づくりの名工。端正緻密な小説世界。これこそ人生通の、大人の物語。日本人なら忘れがたい、愛惜さそう情趣のすべてがここにある。市井小説短篇。