原典に忠実な翻訳と周到な注釈が新たな読解の可能性を開く。共観福音書(マルコ・マタイ・ルカ)を中心に大幅改訂!
粉飾発見に至る財務分析とヒアリングのプロセスを15事例で紹介。
陽の差さない部屋で怠惰を愛する「僕」は、隣室で妻が「来客」からもらうお金を分け与えられて…。表題作「翼」ほか、近代化・植民地化に見舞われる朝鮮半島にて新しい文学を求めた孤高のモダンボーイの歓喜と苦闘の証たる小説、詩(日本語詩を含む)、随筆等を収録。
後醍醐天皇は吉野に逃れ、幕府が優位を築くも、驕った高師直らは専横をきわめる。やがて観応の擾乱が勃発し…。紆余曲折の末、足利政権が覇権を確立していく様をダイナミックに描く下巻。近世以降の日本思想に影響を与えた歴史文学の魅力を、最新成果を踏まえた「解説」とともに味わう。
ポラリスーそこは夜中に途方に暮れる人たちの道標。子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザーの美和。子供の病気のこと、自分の仕事のこと、厳しい経済状況ー立ち向かわないといけないことは沢山あるのに、疲れ果てて動けなくなりそうになる。そんな時、一軒の小さなカフェが彼女をそっと導き入れてー(夜更けのぬくもり)。「夜更けのぬくもり」他4編を収録。先が見えなくて立ち尽くしそうな時、深夜営業の小さなカフェがあなたに静かに寄り添う。夜闇をやさしく照らす珠玉の短編集。
富豪の血族が一堂に会する聖夜、事件は起きた。偏屈な老当主シメオンが殺されたのだ。部屋は中から鍵がかかり、窓も塞がれていた。館にいたのは家族と使用人だけ。跡継ぎとして父親に振り回されていた長男、犯罪歴のある次男、金に困っている三男、当主に不満を抱く使用人…犯人は誰か?密室殺人にポアロが挑む。
七歳にして女を口説き、六十歳に至るまで色事にかまけたおした伝説の色好み・世之介の生涯を描いた「好色一代男」。破天荒な男たちによるお遊び満載の珍道中は爆笑必至!井原西鶴が生み出した江戸の浮世草子の名作が、島田雅彦の現代語訳によって鮮やかに息を吹き返す。
疾走感ある息づく訳文で、物語の醍醐味を味わえる、角田源氏。あどけない紫の姫君が成長していく中、藤壷の宮は光源氏との不義の子を出産、正妻・葵の上は六条御息所の生霊で命を落とす。その後光源氏は朧月夜との情事が発覚し、須磨へと退居することになる…。多くの名場面が続く「紅葉賀」から「明石」までを収録。
名作、菅原孝標女「更級日記」が江國香織訳で鮮やかに甦る。東国・上総で「源氏物語」に憧れて育った少女が父の帰京に伴い、京で念願の物語を入手する。宮仕えと結婚を経てやがて物詣でに励み、晩年は寂寥感の中、仏教に帰依してゆく。読み継がれる平安時代の傑作日記文学。
ついに合戦の火蓋が切られる!わが世の春を謳歌する平家一門。しかし以仁王の令旨に呼応して、頼朝、義仲を筆頭に、諸国の源氏の一族郎党が立ちあがる。宇治川の橋合戦、福原遷都、富士川の敗走、奈良炎上、倶梨迦羅落…次第に平家の旗色に翳りが見えはじめ、清盛が凄絶な最期を迎える。書き下ろし「後白河抄・二」収録。
三角形の階段室にY字型平面をもつユニークな星形住宅「スターハウス」。板状住棟が並ぶ団地景観に変化を与え、戦後団地を象徴する建物として、1970年半ばまで日本各地で建設された建築遺産の記録。
弟子たちのキリスト告白、主による十字架を負っての死の予告から受難週直前までの記事をたどる。8章27節から10章52節までを説き明かしながら、主に従って生きることの意味と恵みを具体的に綴る。