われわれの時代は、すべて、ここからはじまった。日本の今日的環境の中で起きるさまざまなことも、またここからはじまったのだ。私はアメリカという異国をそこに見たのではない。そこに私自身の、一つのルーツを見た。全西洋街道合衆国篇。
子どもの頃、お母さんが話してくれたあの言葉ー「むかし、あるところに」。あの胸のときめきが、いま新しい絵本になりました。
非情な粛清と謀略で権力の絶対化を企てる鎌倉初代将軍頼朝は、一方で政子の嫉妬に悩む恐妻家であった…。源氏を興し源氏を滅ぼした女、北条政子。その波乱の生涯と鎌倉三代の悲劇を、史実に即した新解釈で克明に描いた歴史大作。
死は決して不幸な出来事ではない。それは、光りまばゆい天上界への故郷帰り。そして、葬儀とは、帰省を祝う幸福の儀式。幸せな『葬』を求めて空前のスケールで、新しい「葬」を提案する。
実朝暗殺の黒幕を北条と見て追討令を発した後鳥羽院に対し、尼の政子は鎌倉武士団に反逆せよと演説するのだった。歴史大河小説。