いまや心の病に先ず薬が処方される時代である。だからこそ、精神薬理学の脆弱な側面や、薬をめぐる社会・経済の力学の現状を、率直に指摘する声が必要だろう。本書はそのような時代の要請に応える情報源として、刊行以来引用されつづけている著作の待望の邦訳である。前半の章では、精神疾患や薬の作用の理論として許容されてきた主要な学説の科学的根拠を、一次文献の精査によって検証する。ニューロンと薬物の相互作用に関する科学が長足の進歩を遂げたことは疑うべくもないが、その進歩は必ずしも、精神疾患の原因や、薬が病に効く仕組みの解明には直結していないー。この事実が、十分認識されないどころか積極的に軽視されているとしたら、そのこと自体が深刻な病ではないだろうか?本書の後半は、精神医療や向精神薬の開発・販売が、おもに社会戦略的な事情で、矛盾の多い仮説に依拠せざるをえないという現状をつぶさに描き出す。
科学的に正しい知識を伝えるだけでは、若者の性に関する考え方や態度を望ましい方向に導くことはむずかしい。学んだ知識を生きる力に育むには、希薄になった人と人との関係性の中での切磋琢磨が必要である。本書には、長年若者の性に取り組んできた著者による、本質的な問題解決への途が示されている。
藤原新也・日本漂流。聖地はここにある。歩き続けることだけが希望であり抵抗なのだ。
本書は、iPhoneアプリを作るための多彩なプログラミング手法を、「ゲームアプリ」、「RSSアプリ」、「GPSアプリ」、「カメラアプリ」、「マイクアプリ」という5カテゴリーのサンプルアプリを通して学んでいきます。実際のiPhoneアプリを紹介し、その中で使われている特徴的な機能を抜粋し、サンプルを見ながら学べる形式になっているので、プログラミングを覚えたての方にもわかりやすく、iPhone SDKによるアプリケーション開発の方法が習得できます。ここで習得したものを組み合わせて、独自のiPhoneアプリを作ってみてください。
徳川幕府崩壊とともに三一歳で隠居し、ヨーロッパを一民間人として漫遊した成島柳北(一八三七ー八四)。幕府外国奉行として渡欧した栗本鋤雲(一八二二ー九七)。祖国のために観察した現役の外交官鋤雲と、心の赴くままに漫歩した自由人柳北の、二つの西洋見聞録。
重要条文厳選のエントリー六法。各専門分野第一線の研究者の授業ノウハウを結実、時代の要請に応える最新版。
高校生エージェント・秋月凱と、そのパートナー・春日部弐華。二人の新たな赴任地は、はるか孤島にて戦争を教える高校・ミリタリオ学園だった。目的は、生徒会に監禁されているという“囚われの女神”の救出。硝煙の匂いと陰謀うずまく敵地で、二人は初めての単独行動を強いられる。そこで試されるのは、お互いへの信頼。そんななか、二人の関係に徐々に変化が現れてー。そして、最後に明かされる衝撃の真実。はたして“囚われの女神”の正体とは!?“ありえない学校”で繰り広げられる、ハイスクール・ラブ・ミッション第二弾。
2009年度2級・3級全問題の完全解答・解説が1冊に。
「できる」か「できない」かで人間の価値が決まる。できれば、多く取ることができる。-そんなこの世のきまりや価値が、正しい理由はない。だったらなぜそうなっているのか、そしてどうするのか、社会は人は、どうあれるのか。おとしまえをつけねばならない。-泣く子も黙る「生存学」のたおやかな巨匠が、はじめてやさしく語り尽くす。マンガ、イラスト多数、対話も収録。
3巻の「図式論」と「原則論」では、カテゴリーの根拠づけが対象にたいしてどのように機能するのか、それと時間がどのように関係するのかが解明される。イギリス経験論(ヒューム)を根本的に批判し、認識の主体と対象の相互の関係を論じた観念論も批判する。
イエスの死後、キリスト教はいかにして広まったか。回心したパウロの役割は。黙示録に著された国家の恐るべき姿とは。今を生きるわれわれにとって尽きせぬヒントが、聖書には書かれている。
ベケットとともに不条理演劇の双璧をなすイヨネスコの、コミカルでグロテクスな名作集。表題作のほか、パスティーシュの原点ともいえる『禿の女歌手』、前衛劇のモダン・クラシック『椅子』、ロラン・バルトを皮肉った『アルマ即興』、僅かな言語に荒唐無稽なイメージを湛えた『歩行訓練』を収める。
チェス盤付きだから実際に駒を動かしながら初めてでも楽しく覚えられる。