あたりまえの生活のなかで育まれる希望。家族と離れ、過酷な背景を抱えながらも力強く生きる児童養護施設の子どもたち。職員と共に笑ったり怒ったり泣いたりする日々を通じて成長や回復を遂げていく姿を、あたたかな筆致で描く。
5人の作家が描く、生きる意味と切ない純愛に涙する余命短編集。余命を隠したまま恋人に別れを告げた主人公の嘘に涙する(『優しい嘘』冬野夜空)、命の期限が迫る中、ウエディングドレスを選びに行くふたりを描く(『世界でいちばんかわいいきみへ』此見えこ)、大好きだった彼の残した手紙がラスト予想外の感動を呼ぶ(『君のさいごの願い事』蒼山皆水)、恋をすると寿命が失われる病を抱えた主人公の命がけの恋(『愛に敗れる病』加賀美真也)、余命に絶望する主人公が同じ病と闘う少女に出会い、希望を取り戻す(『画面越しの恋』森田碧)-今を全力で生きるふたりの切ない別れを描く、感動作。
なぜ戦争に?その終わりは?我々は何をすべきなのか?いま試される「法」「政治」そして「思想」。世界と日本が直面する問題の核心に法哲学者、井上達夫が真正面から迫る。
「ミス待ちサッカー」で世界の壁は越えられない。日本全体の戦術レベルを底上げする知性を使ったサッカーの原則を徹底解説。
小学中級から。
その圧倒的なキャプテンシーは、どこから来るのかー犯罪と貧困の町に生まれ育った男の子は、ラグビーとの出会いで人生を変える。その子は弛まぬ努力と勤勉さでやがてプロのラグビー選手になり、南アフリカ代表にも選ばれるようになる。そして人種の壁を乗り越え、ついに南アフリカ代表初の黒人主将に。2019年にはW杯日本大会で優勝し、名実ともに南アフリカの象徴となる。男はラグビーだけでなく、貧困や暴力をなくすための社会活動にも力を注ぎ、多くの人に勇気を与えている。今、世界で最も注目を集める男の一人、シヤ・コリシ。その改革の物語。
深夜のあなたは、再起をかけると飛躍できる年。全12天星別あなただけの“年間運気本”。
腹筋崩壊。煩悩切除。「こぶとりじいさん」こと「奇怪な鬼に瘤を除去される」のほか、「鼻がムチャクチャ長いお坊さん」「雀が恩義を感じる」など、白眉の面白さで知られる説話集から33篇を収録。エロ坊主、最高にいい女なども登場し、心の動きと響きを見事に捉えた、おかしくも切ない古典新訳の金字塔。
腕利きドライバーのケインが受けた仕事は、ごくシンプルな依頼だった。大西洋岸からフランスとスイスを車で縦断し、一人の男をリヒテンシュタインまで送り届けるのだ。だが行く手には、男を追うフランス警察、そして謎の敵が放った名うてのガンマンたちが立ちはだかる。次々と迫る困難を切り抜けて、タイムリミットまでに目的地へ到着できるか?プロフェッショナルたちの意地と矜持を描いた名作冒険小説が最新訳で登場。
長女は、ユダヤ教。二女は、キリスト教。そして、三女は、イスラム教である。同じ親、つまり同じ一神教の神を信仰し、『旧約聖書』という同じ啓典を心のよりどころにしながら、憎み合い、殺し合うようになった世にも奇妙な三人の姉妹。本書は、三人の娘の生い立ちから、その精神世界まで広くさぐってゆく。三姉妹を知れば、世界が見えてくる。
告げられた余命はわずか3か月。生還か永遠の別れかー。大人たちが挑んだ極限の闘い。
マサオは、めずらしいキップのコレクションをしている。昭和四四年四月四日という4ならびが、究極のターゲットだ。そこで、たまたま拾った「タイムチケット」という紙切れに遊び半分でその日付を書きこんでみたら、なんと、一瞬のうちに過去に到着!いろんな人との出会い、予測もしなかった体験、そして、タイムリミットはぐんぐん迫る。ああ、もう、キップを手に入れる時間がない…!
殺人を犯した者の詳細な運命がつづられる最終巻。ラスコーリニコフをはじめ、母、妹、友人、そして娼婦ソーニャなど、あらゆる「主人公たち」が渦巻きながら生き生きと歩き、涙し、愛を語る。ペテルブルグの暑い夏の狂気は、ここに終わりを告げる…。
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーに植えられている代表的な約160種の花や樹木、果実、ハーブなどの特徴や見所を350点におよぶ豊富な写真でわかりやすく紹介。
裕福で育ちの良い美術評論家クレッチマーは、たまたま出会った美少女マグダに夢中になるのだが、そこにマグダの昔の愛人が偶然姿をあらわす。ひそかに縒りを戻したマグダに裏切られているとは知らず、クレッチマーは妻と別居し愛娘をも失い、奈落の底に落ちていく…。