締切りなのに書けない!編集者に言い訳、お詑びを書き始めた作家は、ついに小説の予定枚数分の弁明を書き上げてしまった…。笑えない題材こそ笑いの宝庫とばかりに、ありふれた身近な新聞の投書欄、旅行記、解説、新人賞応募原稿、ワープロ。当たるを幸い知的なパスティーシュに仕立て上げた傑作集。
心から楽しんだギリシアのワイン祭や最上の思い出を演出してくれたワインのことなど、ソムリエとして世界の頂点をきわめた著者による、とっておきの話。
ゴッホ、セザンヌ、雪舟、鉄斎から、骨董、旅、食生活まで、残された文章を道標に、小林秀雄の美の遍歴を追体験する旅。「難しかった」小林秀雄が、ぐっと身近に感じられる一冊。
家を棄て故郷を棄て、無一物・無所有を宝に出発した不思議な神の国運動…。それがなぜ世界史の桧舞台に躍り出ることになったか。原書の謎に迫る、知的冒険の旅。
構造力学の基本的な計算方法を、豊富な図や例題とともにやさしく丁寧に解説。
少子高齢化、不況と失業、逼迫する財政。私たちの不安をかき立てる社会状況への対処法として近年もてはやされるのは、自己決定と自己責任、能力主義と自由競争であり、社会全体の調整・介入は批判されがちである。本書は、リバタリアニズム(自由至上主義)やリベラリズムのこうした磁場に対抗して、自ら障害者の介護や医療問題にも積極的に関わる気鋭の社会学者が、必要なものを必要な人に届けるための社会的分配の正当性を、さまざまな角度から徹底して考察したものである。
ついに中国に抜かれた!気鋭の科学ジャーナリストが迫る技術大国ニッポンにぽっかり空いた「大きな穴」。
保険を理解するための基礎知識、競争激化で再編が進む業界動向をやさしく解説。社会保険、医療保険、年金保険など、公的保険制度の仕組み、問題点についてもふれています。民営化に向けて動き出した簡易保険が、保険業界に与える影響を明らかにします。保険会社の相次ぐ経営破綻、生損保の融合の動きなど、激動する業界の背景を分析します。
THE ROOSTERSデビューから25年…大江慎也復活までの軌跡。2004年、FUJI ROCK FESTIVALで衝撃のラスト・ライヴを敢行したTHE ROOSTERS。そのフロントマンにして長く“生きた伝説”として語られてきた大江慎也が、自身の半生を初めて語り下ろす!いちファンとして初期から大江を追い続けて来た音楽評論家:小松崎健郎を聞き手に、両者が共通して陥った精神的葛藤と前線復帰までの苦闘を吐露。挫折から再生までの“真実”が刻まれた渾身の一冊。
マリファナからLSD、ヘロイン、コカインまで。
なぜあの人は、モテるのか?この問いに、博覧強記の著者が説き明かす平成版「帝王学」入門!水五則、幸福三説、イノベーション…、古今東西、不朽の行動哲学から読み解いた、時代の要請に応えた「人間的魅力」の研究。
はるかな街へ。遠い記憶の階段へ。待望のエッセイ集。
天下分け目の関ヶ原合戦ー勝敗の帰趨定まらぬ中、東西に袂を分かった各将には、いかなる動機・経緯があったのか?本書は、それぞれの立場で合戦に臨んだ武将20人を選び、「敗軍の将」「裏切り者」「転向者」「徳川方のわき役」に分けて、命運を懸けた各々の“言い分”を解説する。「武名か、家名か」の狭間で揺れた戦国大名の決断と行動、その裏に隠された真相に迫る歴史読み物。