セルフ・コンパッション(自分への思いやり)について、実証研究の先駆者であるK・ネフが、自身の体験や学術的な知見をもとにわかりやすく解説した一冊。随所に設けられたエクササイズに取り組みながらページをめくれば、自然とセルフ・コンパッションを身につけることができる。めまぐるしい変化を続ける社会情勢の中で、さまざまなストレスにさらされる「疲れたあなた」を労わるバイブルが新訳版で登場。
2500万の惑星を擁する銀河帝国に没落の影が兆していた。心理歴史学者ハリ・セルダンは3万年に及ぶ暗黒時代の到来を予見、それを阻止することは不可能だが期間を短縮することはできるとし、銀河のすべてを記す『銀河百科事典』の編纂に着手した。やがて首都を追われた彼は、辺境の星テルミヌスを銀河文明再興の拠点“ファウンデーション”とすることを宣した。歴史に名を刻む三部作。
ニーチェが目指したのは、たんに道徳的な善と悪の概念を転倒することではなく、西洋文明の根本的な価値観を転倒すること、近代哲学批判だけではなく、学問もまた「一つの形而上学的な信仰に依拠している」として批判することだった。ニーチェがいま、はじめて理解できる決定訳。
飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。守るべき戒律を定め、動物主義の実践に励んだ。農場は共和国となり、知力に優れたブタが大統領に選ばれたが、指導者であるブタは手に入れた特権を徐々に拡大していき…。権力構造に対する痛烈な批判を寓話形式で描いた風刺文学の名作。『一九八四年』と並ぶ。オーウェルもう一つの代表作、新訳版。
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行くー。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。1年以上にわたるユーラシア放浪が、今始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ。
人並みはずれた度胸とタフさで、トップクラスの便利屋として君臨するトニー。だが謎の包帯剣士・ギルバの出現を機に、彼の日常は大きく歪んでいく。跳梁跋扈する闇の眷属たちと、息つく間もなく発生する不可解な事件。相棒との、そして愛する者たちの別れ。抗いようのない虚無と絶望の渦のなかで、トニーを追い詰めようとする者の目的とは!?ゲーム「Devil May Cry」へと繋がるストーリーが今、ここに幕を開ける。
愛する人を亡くしたとき、人はその悲しみ、喪失感にどう立ち向かっていけばいいのか。-死に直面した人の心に、愛という水を注ぎ込む、現代人のための心の書。
人間の認識を成り立たせる二つの能力、感性と知性。1巻では感性について考察した。2巻では知性を分析する。認識のために知性はどう働き、知性が用いる純粋な概念であるカテゴリーはどのように導きだされ、根拠づけされるのか。「形而上学の秘密全体を解くかぎ」の解明に取り組む。
郵便機のパイロットとして長いキャリアを持つ著者が、駆け出しの日々、勇敢な僚友たちのこと、アフリカや南米での人々との交流、自ら体験した極限状態などについて、時に臨場感豊かに、時に哲学的に語る。人間にとって大切なものは何かを鋭く問うたサン=テグジュペリ文学の大傑作。
私たちの太陽が1つしかないのは、少しつまらない。1つに見える夜空の星の多くは、じつは連星だからだ。連星は見た目や動きが変化に富んで面白いだけでなく、私たちが宇宙を知るためにも、なくてはならない。超新星、ブラックホール、重力波、ダークエネルギー…宇宙の謎は、連星がなければ解けないのだ。さあ、連星研究の第一人者と、夜空を見上げよう。
故郷ライツヴィルに帰還した戦争の英雄デイヴィー・フォックス。激戦による心の傷で病んだ彼は妻を手に掛ける寸前にまで至ってしまう。その心理には過去に父ベイヤードが母を毒殺した事件が影響していると思われた。彼を救うには父の無実を証明するほかない。相談を受けたエラリイは再調査を請け負うも、当時の状況はことごとくベイヤードを犯人だと指し示していた…名探偵エラリイが十二年前の事件に挑む。新訳決定版。
(1)有限会社の廃止、(2)資本金は1円でいい、(3)取締役は一人でいい。会社が根本から変わります!わかりやすさ日本一の公認会計士・山田真哉が、全979条を26のポイントにギュギュッと凝縮しました。
皇紀2600年(昭和15年)の万博とオリンピック、関東大震災のモニュメント、琵琶湖大運河、甲子園秘話、阪神国際飛行場、臨海の東京市庁舎、大東亜の「聖地」、国会図書館・最高裁判所のコンペ、大阪万博の初期構想…。実現しなかった夢のプロジェクトに「もうひとつの」国のかたちを読む。
お金が貯まる7つの法則。新たに蘇る「成功の秘密」。ユダヤ繁栄の原点!奴隷の魂を脱して真の自由人の魂を得た者が富豪になるー。
獲って、さばいて、食べる。狩猟8年目、33歳の猟師の暮らし。京都に住む若者は、いったい何を思い猟師になったのか?自然と共にある生活から、現代の食卓を見つめなおす。獲物の解体や、調理方法、ワナのメカニズムを写真と図で詳細に解説。猟師の1年間の生活に密着できるエッセイ。
目の前にとつぜん現れた愛する母と妹。ラスコーリニコフは再会の喜びを味わう余裕もなく、奈落の底に突きおとされる。おりしも、敏腕の予審判事ポルフィーリーのもとに出向くことになったラスコーリニコフは、そこで背筋の凍るような恐怖を味わわされる。すでに戦いは始まっていた。