竜巻に飛ばされたドロシーと犬のトトが下り立ったのは、美しい魔法の国だった。だが故郷カンザスに帰るには、エメラルドの都に住む偉大なる魔法使いオズの力を借りる必要があるという。道すがら、脳みそのないかかし、心のないブリキの木こり、臆病なライオンを旅のお供にするが…。
かつて老執事が奇怪な死を遂げた幽霊屋敷ことロングウッド・ハウス。イングランド東部のその屋敷を購入した男が、なにかが起きることを期待して、男女六名を屋敷に招待した。不可解な出来事が続くなか、なんと殺人事件が発生。しかも、現場に居合わせた被害者の妻が信じがたいことを口にしてー。巨匠カーが持ち味を存分に発揮したフェル博士シリーズの逸品が、新訳で登場!
運行しているはずのない深夜バスに乗って、彼は摩訶不思議な光景に遭遇したー奇妙な謎とその鮮やかな解決を描く表題作をはじめ、怪奇小説と謎解きを融合させた圧巻の一編「九人病」、渾身のアリバイ・トリックを用意して殺人を実行した推理作家の涙ぐましい奮闘劇「特急富士」など5編を収録。あの手この手で謎解きのおもしろさを描く、著者会心の“ミステリ・ショーケース”。
小学中級から。
その圧倒的なキャプテンシーは、どこから来るのかー犯罪と貧困の町に生まれ育った男の子は、ラグビーとの出会いで人生を変える。その子は弛まぬ努力と勤勉さでやがてプロのラグビー選手になり、南アフリカ代表にも選ばれるようになる。そして人種の壁を乗り越え、ついに南アフリカ代表初の黒人主将に。2019年にはW杯日本大会で優勝し、名実ともに南アフリカの象徴となる。男はラグビーだけでなく、貧困や暴力をなくすための社会活動にも力を注ぎ、多くの人に勇気を与えている。今、世界で最も注目を集める男の一人、シヤ・コリシ。その改革の物語。
〈いつまでも子どものままの〉わが娘と歩んだ母親パール・バックの感動の手記。人間性の尊重を真摯に訴える不朽の名作。
新約聖書をめぐる基本的な問いに答える。成り立ち、言語、写本、翻訳を詳細に解説した画期的な入門書。
ローマ人は、なぜかくも壮大な帝国を築き、そして滅んでいったのか?世界を支配した文明の没落を通して現代を透徹する壮大な感衰の物語。
イチローの眼はなぜよく見えるのか。眼は心の窓というが、心の問題は眼に表れるし、逆に眼をうまく使えば、心の状態もよくなる。イチローの眼のトレーナーを勤めた田村氏は「外の眼」(一般的視力)と「内の眼」(意識内の視覚)という言葉で、眼と心理や行動との関連性を追求し、現代人が忘れかけている眼の本質的な機能を回復させてくれる。パソコン画面に疲れたあなたに健康的な眼と心を取り戻すための必読書。
一九五九年の伊勢湾台風で、愛知県内の旧家の崩れた土蔵から発見された「前野文書」は、のちに『武功夜話』と題して公刊された。同書はNHKや朝日新聞などのメディアが、戦国時代を解明する第一級の史料として喧伝したり、遠藤周作や津本陽らの有名作家の作品に種本として使われたことから、その内容が史実として一人歩きすることになる。しかし、同書はその原本が公開されていないために、用語や記述に多くの疑問がありながら、専門家の検証すらなされてこなかった。在野の戦国史研究の第一人者が、様々な角度から徹底検証し、真贋に決着をつける。
鳥羽・伏見から江戸、甲州、下総流山、宇都宮、会津、そして箱館・五稜郭へー戦い、戦いぬいて「義」に殉じた土方歳三の壮絶な生きざま!書き下ろし長編時代小説。
新約聖書の書かれた時期のローマ史とユダヤ史を踏まえた、二世紀末までの初期キリスト教史。著者は、ナザレのイエスに端を発する運動を「ユダヤ教イエス派」の運動と呼び、それが一世紀後半にユダヤ教から独立した宗教としての自覚を深め、やがてキリスト教として成立し、自己のアイデンティティを強固にしようと格闘する姿を描く。『聖書時代史 旧約篇』の姉妹編。
15年前のドラッカーの予測が、いまや世界の流れになった!意思決定のヒントを与える洞察の書。