山本勘助「啄木鳥の計」、真田幸村「埋火の計」、酒井忠次「空城の計」-戦国の知将が繰り出した策謀の数々。真偽はともかく、後世に伝わる軍記物や講談本を彩る奇計・奇略を一挙に集め、ご存じ三国志やヨーロッパの事例とも対比させながらまとめた、文字どおり「計略大全」。奇襲や伏兵、火攻め・水攻め・兵糧攻めといったおなじみの戦法に加え、味方をも欺く手口、飛び道具や動物を使った作戦にいたるまで、その数は100を超す。知謀の系譜。
起業家精神が習得できるものであることを明らかにした古典的名著。
「薄くなってきた。ちょっと相談してみるか」軽い気持ちから某大手ヘアケア会社のフリーダイアルに電話を掛けたのが運のツキ。口コミがありえない業界…独特のセールス術は日本人心理を巧みに操る。そして-草野球も温泉もダメ、新幹線も決死の覚悟…想像を絶する苦闘が始まった。15年に及ぶカツラ体験をコミカルながらもシリアスに綴った本邦初のカミングアウト・エッセイ。
クルルはある青年貴族の身代わりとなってリスボンに向かう。車中、古生物学者のクックック教授と同席し、地球の生命と宇宙の生成について講義を受ける。クルルは深い感銘を覚えるが、一方で教授の娘にも魅了され…。稀代の詐欺師クルルの身に、予想外の展開が。
19世紀のロンドン、暗く冷たい霧が立ち込めるクリスマスイブ。けちで自分のことしか考えないスクルージの前に、真夜中の鐘とともにクリスマスの精霊が現れる。精霊たちはスクルージを過去・現在・未来のクリスマスに連れていくのだが…。イギリスを代表する小説家、ディケンズの不朽の名作を、新訳=木村由利子、絵=ミギーで贈る、クリスマスストーリーの決定版!小学中級から。
やっとおうちに帰ってきたドリトル先生。でもおさいふはすっからかん。もう動物たちとサーカス団に入るしかない!?ひさしぶりに会った妹のサラはびっくり。なんでお医者さまがサーカスに?でもサーカスってたいへん!先生は、気の毒なオットセイを逃がそうとして殺人犯にまちがわれたり、アヒルがバレリーナになるゆかいな動物劇を上演したりと大いそがし。ついにドリトル・サーカスが誕生!?絵70点の第4巻!小学中級から。
「君は、みずからの人格と他のすべての人格のうちに存在する人間性を、いつでも、同時に目的として使用しなければならず、いかなる場合にもたんに手段として使用してはならない」。多くの実例をあげて道徳の原理を考察する本書は、きわめて現代的であり、いまこそ読まれるべき書である。
仕入れ・生産・配送・販売の拠点を最適配置してネットワークで結び、モノ・時間・コスト・情報を一体管理する、ロジスティクスの基本を解説。東日本大震災があり大きな課題となった災害対策や、CO2削減など環境問題への対応についても盛り込み、新版化した。
長年の取材の集大成「21世紀最大の偉業」がおどろくほどよくわかる!生命科学は、医療は、暮らしはどう変わる?科学記者が「夢」の最前線をレポート。
十二年ぶりに故郷トルコに戻った詩人Kaは、少女の連続自殺について記事を書くために地方都市カルスへ旅することになる。憧れの美女イペキ、近く実施される市長選挙に立候補しているその元夫、カリスマ的な魅力を持つイスラム主義者“群青”、彼を崇拝する若い学生たち…雪降る街で出会うさまざまな人たちは、取材を進めるKaの心に波紋を広げていく。ノーベル文学賞受賞作家が、現代トルコにおける政治と信仰を描く傑作。
イスラム主義の気運の高まりを警戒する勢力によって、国民劇場での夕べは流血の惨事と化した。イペキとの未来を望みうるのかどうか悩みつづけるKaも、一連の騒動に巻き込まれ、俳優スナイ・ザイムや“群青”をはじめとする人々の思惑に翻弄されていく。大雪によって外部から切り離された地方都市カルスで、詩人が対峙することになる世界とは。政治と宗教の対立に揺らぐ現代トルコを緻密な構成で描いた世界的ベストセラー。