一つ年上の幼馴染、千種と付き合う十七歳の遠馬は、父と父の女の琴子と暮らしていた。セックスのときに琴子を殴る父と自分は違うと自らに言い聞かせる遠馬だったが、やがて内から沸きあがる衝動に戸惑いつつも、次第にそれを抑えきれなくなってー。川辺の田舎町を舞台に起こる、逃げ場のない血と性の物語。大きな話題を呼んだ第146回芥川賞受賞作。文庫化にあたり瀬戸内寂聴氏との対談を収録。
朝の15分があなたを変える。聖書を読む暇のない、祈れない時だからこそ毎日のディボーションを。激動の時代を生き抜いたちいろば牧師の命の説教。
地動説をめぐり教会と対立し、自説を撤回したガリレオだったが、幽閉生活で目が見えなくなっていくなか、じつは秘かに『新科学対話』を口述筆記させ、秘匿していたのだった…。ナチス支配下から冷戦までの状況下で書き続けられた“自伝的戯曲”であり、ブレヒト最後の傑作。
両親を亡くした11歳のポリアンナは、気むずかしい叔母、ミス・ポリーのもとに引き取られた。ポリアンナはどんなに辛いことがあっても、その中に「嬉しい」ことを見つけるとたちまち元気になれる。そのお父さんとの約束、「嬉しい探し」ゲームは街中に広がり、ミス・ポリーや大人たちとの冷たい心を変えていった。ところがそんなポリアンナが交通事故にあってしまい…。涙と笑顔いっぱいの不朽の名作が、いよいよ新訳で登場。
恐怖と苦痛、絶望と狂気、そしてユーモア。囚人たちの驚くべき行動と心理、そしてその人間模様を圧倒的な筆力で描いたドストエフスキー文学の特異な傑作が、明晰な新訳で今、鮮烈に蘇る。本書はドストエフスキー自らの体験をもとにした“獄中記”であり、『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』など後期作品の原点でもある。
17世紀ニューイングランド、幼子をかき抱いて刑台に立った女の胸に付けられた「A」の文字。子供の父親の名を明かさないヘスター・プリンを、若き教区牧師と謎の医師が見守っていた。各々の罪を抱えた三つの魂が交わるとき、緋文字の秘密が明らかに。アメリカ文学屈指の名作登場。不倫の罪を背負いながらも毅然と生きる女、罪悪感に苛まれ衰弱していく牧師、復讐心に燃えて二人に執着する医師ー宗教色に隠れがちだった登場人物たちの心理に、深みと真実味を吹き込んだ新訳。
さだまさし、最新ライブアルバム発売決定!
2012年6月から全26会場、52公演(追加公演含む)を満員御礼のうちに終了した、さだまさしデビュー40周年記念コンサート「さだまつり」。
初日はトークを中心とした「前夜祭=しゃべるDAY」、2日目は歌が中心の「後夜祭=うたうDAY」として、2夜連続で行われた音楽史上に残る歴史的なコンサートをCD6枚に完全収録!
本作品は、千秋楽となった2013年1月28日、29日に東京・国際フォーラム ホールAの公演を収録いています。
●BOX仕様
●CD6枚組
●歌詞集2冊
●16P写真集付
関節リウマチなど不治といわれた病に効く、日本で生まれ世界に広がる夢の薬。それは何故どのように生まれたか。なぜ抗体医薬なのか、なぜ産学連携の道なのか、発明者自らが語る真実。
ドリトル家には楽しい動物の施設がいっぱい。なかでも犬の教授の博物館では、変わった発掘品が集められ、ちょんまげ犬の物語など、毎晩ゆかいなお話会がひらかれます。一方、虫語の研究に夢中な先生が、ハエの館を作りたいと言いだして、アヒルの家政婦はかんかん!そんなある日、お庭になぞの巨大生物がまいおります。えっ、先生をむかえにきた月からの使い!?さあ、いよいよ月への大冒険がはじまります。絵67点、第7巻!小学中級から。
ハヌマトは囚われのシーターをついに発見、ラーマに報告。ラーマは猿軍を率い海を渡り、ラーヴァナとの決戦へ向かう。原典第5巻『優美の巻』と第6巻『戦争の巻』第36章までを収録。
大阪城・通天閣・八百八橋から、食いだおれ・だんじり祭まで、府民も知らない大阪100の謎を解き明かす。
知りたい疑問を解決。イラストとストーリー形式でカンタンにポイントがわかるから安心。
「人間が真の意味で自分を自由であると認識できるのは道徳法則があるからであり、また自由が存在しなければ道徳的な法則をみいだすことはできなかった。」本書は、思弁的な理性を批判した『純粋理性批判』につづくカントの第二批判書であり、倫理学史上、最も重要な古典である。
2010年に公開し、観客動員87万人、興行収入10億円を突破した大ヒットTVアニメ「銀魂」初の劇場版がブルーレイで登場!
江戸時代末期、江戸の町を襲来したのは、黒船ではなく宇宙船だった。
宇宙からやってきた最強の侵略者・天人(あまんと)を前になす術のない幕府。
だが、そんな国を憂い、圧倒的な劣勢のなかでなお臆することなく戦い続ける志士たちがいた。
桂小太郎、高杉晋助、そして白夜叉の異名で恐れられた侍・坂田銀時。
だが、数年に及ぶ死闘の末、彼らは友を失い、師を失い、戦い敗れて“国”を失ったー。
生き残った銀時は万事屋を営み、桂は身を潜め譲位活動を続け、高杉は幕府や天人の支配の破壊を企む。
さらに高杉は銀時・桂へもその刃を向ける。
ある日、江戸の町に一人の辻斬りが現れ、その凶刃によって桂が姿を消す。
男のもつ、生きたように脈を打つ妖刀“紅桜”・・・人工知能を持ち、使用者に寄生して戦闘データを蓄積し進化する悪魔の兵器。
高杉は、最強の戦闘集団・鬼兵隊を復活させ、“紅桜”を擁して動き出したのだ。
桂の相棒・エリザベスの依頼を受け桂の捜索に動き出す銀時・神楽・新八の万事屋メンバー。
桂の行方は?そして、銀時とかつての盟友・高杉との因縁の対決に決着はつくのか!?
ある日とつぜん夫に別れを告げられた妻は、思わず夫の頭に一撃を喰わせてしまった。刑事である夫の死体が目の前に転がっている。まもなく夫の仲間の警官たちがやってくるにちがいない。さて、妻は凶器をどうする?短篇ミステリのスタンダードとしてあまりにも有名な上記「おとなしい凶器」をはじめ、常軌を逸した賭けの行方や常識人に突然忍び寄る非常識な出来事などを、短篇の名手が残酷かつ繊細に描く11篇を収録する。
植物の「声」を聞く機械を発明した男が耳にしたものは?小説自動作製機は何を成し遂げるのか?教養ある男が企んだ甘美な復讐のお味は?…短篇の名手が、人生という道路に、時にぽっかりと口を開ける非日常という落とし穴を描いて見せる非情でブラックな短篇の数々。そして、田舎の魅力的かつ不可解きわまる楽しきカントリーライフを描く一連の作品を収録。従来日本では単行本未収録だった短篇二作を加えた新訳決定版。