怪奇小説作家H.P.ラヴクラフトが創始し、人類史以前より地球へと飛来した邪神たちが齎す根源的な恐怖を描いた架空の神話大系“クトゥルー神話”。その新訳コレクション第5集となる本書では、怪奇に遭遇し、時に怪奇に身を侵す碩学たちの根城・ミスカトニック大学編が開幕!ラヴクラフト自身が最高傑作を自負した表題作「宇宙の彼方の色」、永遠の生命を探求する医学者の狂気に肉薄する「ハーバート・ウェストー死体蘇生者」、呪われた魔女の隠れ家が禁忌の儀礼を悪夢に喚び起こす「魔女の家で見た夢」など、ラヴクラフト自身が手がけた“原神話”を始め、妖しき因習の蔓延る古さびたニューイングランドの地ーとりわけアーカムを舞台とする11篇を収録。科学の英知と古き智慧の邂逅が、宇宙の秘密を開示するー!
考古学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。さらに彼女は寝室で奇怪な人物を見たと周囲に訴える。だが、それらは不可思議な殺人事件の序曲にすぎなかった…過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴けるか?幻想的な味わいをもつ中近東を舞台にした作品の最高傑作、新訳で登場。
香港・マカオに別れを告げてバンコクへと飛んだものの、どこをどう歩いても、バンコクの街も人々も、なぜか自分の中に響いてこない。“私”は香港で感じたあの熱気を期待しながら、鉄道でマレー半島を南下し、一路シンガポールへと向かった。途中、ペナンで娼婦の館に滞在し、女たちの屈託のない陽気さに巻き込まれたり、シンガポールの街をぶらつくうちに“私”はやっと気がつくのだったー。
インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行ってみたいー。ある日そう思い立った26歳の“私”は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。一年以上にわたるユーラシア放浪の旅が今、幕を開けた。いざ、遠路二万キロ彼方のロンドンへ!
早稲田大学ビジネススクールで経営者が語った講義録。国内はもとより海外でも高く評価される老舗企業の経営者が、自社のブランディングを語る!
代表曲「深夜高速」誕生の日々や、結成からメジャーデビューまでを綴ったフラカン版「スタンド・バイ・ミー」などの長篇書き下ろしエッセイに加え、なで肩男子の苦悩など、傑作コラムを収録!
人里離れた荒野に建つ巨大な屋敷が、一夜にして忽然と消失するという不可解極まる謎と名探偵エラリーによる解明を鮮烈に描き、クイーンの中短編でも随一の傑作と評される名品「神の灯」を巻頭に掲げた、巨匠の第二短編集。そのほかにも野球、競馬、ボクシング、アメリカンフットボールが題材のスポーツ連作など、これぞ本格ミステリ!と読者をうならせる逸品ぞろいの全9編収録。
その昔、地上を跋扈していたという古代生物は絶滅したのか?アマゾン流域で死んだアメリカ人の遺品から、奇妙な生物の描かれたスケッチブックが発見された。人類が見ぬ地を踏んだ唯一の男が遭遇したのは有史前の生物だったのではないか。英国にその名をとどろかすチャレンジャー教授は、調査隊を率いて勇躍アマゾン探険におもむいた。SFとミステリの巨匠が描く不朽の名作!初出誌“ストランド・マガシン”掲載の挿絵を復刻。
授業の終わりの練習問題から、単元末・学期末の復習まで70の問題で数式・図形・関数を楽しくブラッシュアップ!コピーして使える。
世界各地を旅したミュンヒハウゼン男爵は、いかなる奇策で猛獣を退治し、敵軍に打撃を与え、英雄的な活躍をするに至ったのか。そして海中、地底、月世界をも股に掛ける冒険はいかに成し遂げられたのか。奇妙だが真実の体験が、彼自身の口から語られる!有名なドレの挿画も全点収録。
平安時代の僧・元三大師良源は、鬼の姿となり疫病を退散させたという。「角大師」としての姿がお札に描かれ、今も信仰の対象となっている。
おれたちはファミリーだ。ソーシャルディスタンス宣言!孤高の格闘家がたどり着いた答え。必要なのは安易なつながりじゃない。自分に都合のいい「距離」だ。三浦崇宏(GO代表)鬼澤信之(杏クリニック理事長)「青木ファミリー鼎談」収録。
会社社長が何者かに毒殺された。遺体のポケットにはなぜかライ麦が。それは、恐るべき連続見立て殺人の端緒だった。さらに社長宅のメイドが洗濯ばさみで鼻をつままれた絞殺死体で発見される。彼女を知るミス・マープルは義憤に駆られ、犯人探しに乗り出す!新訳で贈る、マザー・グースに材を取った中期の傑作。
風に吹かれ、水に流され、偶然に身をゆだねる旅。そうやって“私”はマレー半島を経て、やっとインドに辿り着いた。カルカッタでは路上で突然物乞いに足首をつかまれ、ブッダガヤでは最下層の子供たちとの共同生活を体験した。ベナレスでは街中で日々演じられる生と死のドラマを眺め続けた。そんな日々を過ごすうちに、“私”は自分の中の何かから一つ、また一つと自由になっていくのだった。文字拡大増補新版。「あの旅をめぐるエッセイ」を新たに収録。
自宅の裏庭につづく牧草地の一角に石灰をまき、家族の協力を得ながら土を掘り返しての観察と実験を重ねること40年。ミミズの働きと習性について生涯をかけて研究したダーウィン最後の著作。『種の起源』で提唱したみずからの理論を下支えする存在、それがミミズだった。