南アフリカからロンドンへ無銭旅行ができるか?友人とそんな賭けをした作家のケントは、大冒険の末にロンドンへたどり着いた。空腹のあまり、ホテルで無銭飲食に及んだケントを、予想もしない展開が待っていてー。残酷にして不可解な殺人に関して、名探偵フェル博士が指摘した12の謎がすべて解かれるとき、途方もない真相が明らかに!巨匠カーの独壇場たる本格長編ミステリ。
妻の死後、田舎の領地に鬱屈して籠るアンドレイを蘇らせたナターシャとの出会い、そして婚約。条件付きで父親の承諾を得て保養の旅に出たアンドレイに対し、結婚までの1年の猶予を待ちきれないナターシャは若さゆえ、ピエールの義兄アナトールの誘惑に心を動かされるのだった…。
部屋の中に目に見えない何かがいる…。妄想と狂気に呑み込まれていく男の日記「オルラ」。若き日の苦い思い出を浄化し、穏やかに過ごす老司祭のもとに、ある日、みすぼらしい身なりの若者が訪ねて来る。人生を揺さぶる直視し難い過去との対峙を描く「オリーヴ園」など8篇を収録。
トルコとの戦争へ出かけた若き子爵メダルドは、敵の砲弾で体をまっぷたつに引き裂かれるが、奇跡的に一命をとりとめ、右半身だけの体で領地に帰ってきた。しかしその性格は以前とは一変、人々は半分になった子爵が領内に落とす邪悪な影に怯え始める。人間存在の歴史的進化を寓話的に描いた三部作“我々の祖先”の第一作『まっぷたつの子爵』新訳に、三部作執筆の経緯を自ら明かしたエッセー(本邦初訳)を収録。
母が亡くなったことで心を閉ざし思い悩む高1の誠。そんな彼の前に、突然千歳という天真爛漫なクラスメイトが現れる。誰とも関わりたくない誠は昼休み屋上前でひっそりと過ごそうとするも、千歳が必ず現れて話しかけてくる。誠は日々謎の悪夢と頭痛に悩まされながらも、一緒に過ごすうち、徐々に千歳の可愛い笑顔に魅力を感じ始めていた。しかし、出会ってから半年経ったある日、いつものように悪夢から目覚めた誠は、ふたりの運命を引き裂く、ある過去の記憶を思い出し…。そして、彼女が誠の前に現れた本当の理由とはー。時空を越えた奇跡の青春恋愛ストーリー!
ほめ方・叱り方、男女別の注意の仕方、距離のとり方など、日々の学校生活で遭遇する多くの場面を想定した指導法が学べる本!
私たちの太陽が1つしかないのは、少しつまらない。1つに見える夜空の星の多くは、じつは連星だからだ。連星は見た目や動きが変化に富んで面白いだけでなく、私たちが宇宙を知るためにも、なくてはならない。超新星、ブラックホール、重力波、ダークエネルギー…宇宙の謎は、連星がなければ解けないのだ。さあ、連星研究の第一人者と、夜空を見上げよう。
最高傑作、最大の悲劇。最新訳で堪能!改訂版の全訳に初版の台詞、徹底解説を付す決定版!
持株会社がもたらしたものとは何か。純粋持株会社が解禁されてか約20年。持株会社が担う機能やそれが導いた成果について実証分析を行い、経済史、経営学、企業経済学、企業金融の領域から総合的にまとめ上げた待望作。解禁後の組織形態変化の実態、そしてそのパフォーマンスへの影響を追究する。
『日本独自の「洋風」の住まいの原点はどこにあるのだろう。』大正〜昭和初期に開発された関西郊外の住宅案内広告から、建築史家・橋爪紳也が日本の間取りの原点を読み解く!今はもう存在しない、幻の住宅間取り約180点を収載!
数学の巨人レオンハルト・オイラーによって導出されたオイラーの等式は、数学史上もっとも美しく、偉大なものと称されている。円周率π、ネイピア数eというまったく起源の異なる定数が、基本的な数0、1、虚数単位iと密接に関係していることを表すこの極めて簡潔な数式は、「人類の至宝」(R・ファインマン)とも呼ぶべきもので、永遠に色褪せることがない。本書はオイラーの公式はもとより波動方程式、フーリエ級数・変換、ディラック関数などを丁寧に解説し、その筆はオイラーが重視した実学・工学にまで及ぶ。理工系学生に強くお薦めしたいユーモアに溢れた入門書。
データサイエンスにおいて重要な統計学と機械学習に関する52の基本概念と関連用語について、簡潔な説明とその知識の背景となる最低限の数式、グラフ、RとPythonのコードを提示し、多面的なアプローチにより、深い理解を促します。データの分類、分析、モデル化、予測という一連のデータサイエンスのプロセスにおいて統計学の必要な項目と不必要な項目を明確にし、統計学の基本と実践的なデータサイエンス技法を効率よく学ぶことができます。データサイエンス分野における昨今のPython人気を反映し、第1版ではRのみの対応だったコードが、今回の改訂でPythonにも対応。コードはすべてGitHubからダウンロード可能です。
織田信長の実弟にして、本能寺を生きのび、戦乱の世を生き抜いた茶人・織田有楽斎の視座から武将たちの生きざまを描く。「へたれの源吾」と言われながらも、時代の流れを見通し、家康の死後まで生きた織田有楽斎。その茶の湯と生涯に秘められた思いとはー。