世界中の人びとがユダヤ人に対して抱いている偏見は、実に古くかつ根強い。サルトルは、まったく新しい観点から、数々の具体的事実をあげて、この根深い偏見の源をつきとめ、ユダヤ人問題の本質をはじめて明らかにした。たんにユダヤ人問題のみならず、今日の人種問題に対して正しい解決の方途を示唆した画期的な書。
新約聖書の冒頭におかれた四福音書はイエス・キリストの言行を記録し、これを「喜ばしきおとずれ、吉報」として告げ知らせたもの。本文庫版はその口語訳の実現に半生をささげた訳者が、教会の伝統にとらわれることなく、あくまでも学問的な立場にたって正確さと分かりやすさのために細心の工夫をこらした画期的な個人訳聖書である。
舞台は六世紀頃の英国。国王アーサーや騎士たちが繰り広げる、冒険と恋愛ロマンス。そして魔法使いたちによって引き起こされる、不思議な謎の出来事の数々…。今日人気の高いファンタジー文学の源流をなす、この夢のような伝説が今、よみがえる。壮大にして官能美あふれる中世騎士物語。
力強く平易でありながら、低俗に流れることなく、清新な緊張感の漲った、定評のある訳文。斬新な解釈と鮮烈な信仰によって新機軸を打ち出した、初の本格的“現代語訳聖書”。
子どもの行為の背後には、当の子ども自身すら知らぬ無意識的動機が存在することをみとめ、この立場からこそ子どもを扱うべきだと主張。
主に近親縁者あての手紙121通を収めた本書は、青年ウェーバーの人間像、世界観、思想形成の過程を具体的に知るための必読文献である。邦訳は上下に分け、地名・人名・事柄などに詳しい訳注をほどこした。