句集三部作完結。
澄み切った美が漲る待望の新句集。
第一句集『天來の獨樂』に続く瞠目の第二句集。俳句をめぐる炯眼の随想六篇も収録。
山川草木悉皆成仏ーどよめく生命の諸相をあざやかに掬い、「還らぬものを還さんと」する魂鎮めの第七句集。
“夕霧やたちまち隠す沼ひとつ”新聞記者をしながら、四季の移りをどう詠んできたか。一九八六年から二〇二〇年までの三百十句を収めた退職自祝句集。
「俳鴉」という著者ならではの造語を基調に、俳諧の可能性を探り、遊んだ第十句集。
句業四十二年。既刊句集完全収録。独自の到達点。
埴谷雄高没後20年、『死靈』からの問いかけ。戦後の日本文学に聳立する巨篇『死靈』。その成立と変容の過程を、「『死靈』構想ノート」(1935年頃)なども読み解きながら精緻に追尋する。埴谷雄高『死靈』論の一つの到達点。
前作『仮生』からおよそ10年、昭和史のはじめに生まれ、今も自在に表現を切り拓く著者の、待望の最新句集。
石川啄木、永井荷風、森鴎外、大岡昇平、埴谷雄高、武田泰淳、石川淳、ドストエフスキイー、文学者たちの残した卓抜な予見が示唆するものはなにか。2010年代日本の危機的右傾化への警鐘。