家事が片づき、子どもが寝静まる。さあ、これからが私の時間。至福の読書タイム。
香港からロンドンへ、25,000kmの旅。主演大沢たかお、インタビュー収録。
鎌倉市の産婦人科医・甲賀太一郎は変わった医者だ。診療時間は午後9から午前3時までで、診療日も週2回だ。健康保険がきかないため、患者の大半は大富豪だ。ある日、鎌倉に住む財界の大立者、姫小路大介の後妻であるしぐれ夫人が来院した。二日前、姫小路大介は交通事故で亡くなっていたのに、何故か性感向上の指導を依頼してきたのだ。看護婦の亜久良は、姫小路邸を訪ねたが、そこで、殺人計画を耳にしてしまった。
ネコに教わる日々是好日。自由気ままなエッセイ54篇。
深夜の後楽園球場。ここに一人の主がいる。引退の二十五年後も自前のロッカーを保持する巨人軍往年の名選手K。夜警の「ぼく」とKとの出会いと別れを描く表題作をはじめ、新潟にプロ球団が発足する近未来小説「K.T.」など、こよなく野球を愛する男たちが紡ぐ物語全六球。
カモカのおっちゃんとおせいさんが、時に猥褻に時に厳しく語る男と女のこし方ゆく末。20年経っても色褪せないエッセイの醍醐味、快感を再び。
“竹久夢二の絵のように”を夢みた女の悲劇-。長編推理小説。
大学生・久保山良二は、同級生の若林知香と恋に落ちた。ところが、良二が夜に電話しても、知香はきまって家にいない。何か謎がある?知香を見張ると、はたして彼女は黒ずくめの服で現われ、中年男の車で出かけた。その後、良二は警察から、彼女が泥棒の親分であることを知らされる。一方、二人が通う学園内でも学部長選挙を巡り殺人事件が。傑作学園ミステリー。
かつてベトナムの逃亡米兵を国外脱出させた川久保は、極秘依頼を受けた。新型レーダーの機密データを持つ元自衛官を、潜伏先の京都から根室を経て、ソ連に渡してほしいというのだ。警察と謎の一団による追撃を振り切って、一路、北上をつづけた川久保と男だったが、函館到着と同時に、逃亡計画は中止された。なぜだ。二転三転する敵と味方。罠と裏切りの荒野に、男の孤絶の闘いがつづく。圧倒の冒険長篇。
週末毎に集い、怪奇譚を披露しあう「深夜倶楽部」の面々。今夜は老俳優の番だー。夫と死別して病臥する妹を、亡夫に変装して見舞ってほしい、と学友から依頼された私は、大役を果たした翌朝、彼の娘から、女は二度目の若い妻だと知らされた。不倫相手の病死で、精神に異常をきたしたとも。そして庭に咲く彼岸花の一叢に立つ女を認めた時、学友は私に杖を振りかざした(死びと花)。七つの恐怖を収録。
一触の指の力で、未来を開くことのできる武器、それは同時に地獄のドアを開く鍵でもある。黒光りのする一挺の拳銃が、老女から主婦へ渡り、主婦からさらにさまざまな人々の手に。日常生活に忍び込んだ冷たい凶器。それを手にしたとき、明確な殺意の対象を思い描いた彼らは、未来へ向かって、それとも地獄に向かって引き金を引くのか?長編推理小説。
すぐにきてほしい-秘書ペギーからの伝言に胸騒ぎを覚え、彼女のアパートメントに急行した私立探偵のジョン・タナーが発見したのは、足を挫いてソファに横たわるペギーの姿だった。タナーを見ると、彼女は段階から突き落とされたといい、弱弱しくつぶやいた。「彼がこんなことをするとは思わなかった…」“彼”とは、毎晩ペギーに電話をかけ、脅迫を交えながら、彼女に猥褻な話を強要する男のことだった。男は、まるで一部始終を監視しているかのように、彼女の日常生活から人間関係までを知り尽くしていた。タナーは、ペギーの身辺から調査を開始するが、なぜかペギーは調査の協力に消極的で、いつしか二人の間には溝が生じていた。そして、そんなペギーの態度を見透かしたように犯人は要求をますますエスカレートさせてきた…!
芸能界の驚くべき内幕を鋭く抉る著者会心の傑作長編!!