2500万の惑星を擁する銀河帝国に没落の影が兆していた。心理歴史学者ハリ・セルダンは3万年に及ぶ暗黒時代の到来を予見、それを阻止することは不可能だが期間を短縮することはできるとし、銀河のすべてを記す『銀河百科事典』の編纂に着手した。やがて首都を追われた彼は、辺境の星テルミヌスを銀河文明再興の拠点“ファウンデーション”とすることを宣した。歴史に名を刻む三部作。
両親と離れ、田舎の風変わりな教授の家に預けられた4人の兄妹。ある日末っ子のルーシーが空き部屋で大きな洋服だんすをみつけるが、扉を開くとそこは残酷な魔女が支配する国ナルニアだった!「4人の人間がナルニアを救う王になる」という予言のせいで、子どもたちは魔女に命を狙われることに。4人は聖なるライオン“アスラン”と共に魔女に戦いを挑むが…。全世界1億2千万部突破!児童文学の金字塔が新訳でよみがえる!
芥川賞受賞作家、初のエッセイ集。
芸術の域にまで高められた「茶道」の精神を紹介しながら、伝統的な日本文化の独自性を詩情豊かに解き明かした名著。日本文化が大切に育んできた自然と人間の調和共生の関係は、環境破壊の進んだ今日、わたしたちに心の豊かさと新たな文明の指針を与えてくれる。
兄アンティフォラスは生き別れた双子の弟を探しにエフェソスにやってきた。すると召し使いは変なことを言い出すし、見知らぬ女性には言い寄られるしと、おかしなことが続く。一方、弟アンティフォラスにもわけのわからないことが起きていた。実は兄と弟が、とりちがえられていたのだ。大混乱の町でとうとう2人が顔を合わせると、思いもよらぬ奇跡が起きて…。笑いと涙の初期喜劇。押韻の楽しさを読みやすい新訳でどうぞ。
この一冊で鷲づかみ。気になる章からつまみ読み。魅力満載の35章、512ページ!熱量があふれ多様性に満ちた広大なアジアを丸ごとカバー。アジアのいまをのぞき見て、よく考えるために。
トム・ソーヤーは悪さと遊びの天才だ。退屈な教会の説教をクワガタ一匹で忍び笑いの場に変えたり、家出して親友のハックたちと海賊になってみたり。だがある時、偶然に殺人現場を目撃してしまい…。小さな英雄たちの冒険を瑞々しく描いたアメリカ文学の金字塔。
5人の作家が描く、生きる意味と切ない純愛に涙する余命短編集。余命を隠したまま恋人に別れを告げた主人公の嘘に涙する(『優しい嘘』冬野夜空)、命の期限が迫る中、ウエディングドレスを選びに行くふたりを描く(『世界でいちばんかわいいきみへ』此見えこ)、大好きだった彼の残した手紙がラスト予想外の感動を呼ぶ(『君のさいごの願い事』蒼山皆水)、恋をすると寿命が失われる病を抱えた主人公の命がけの恋(『愛に敗れる病』加賀美真也)、余命に絶望する主人公が同じ病と闘う少女に出会い、希望を取り戻す(『画面越しの恋』森田碧)-今を全力で生きるふたりの切ない別れを描く、感動作。
やりくり上手の妻に先立たれ、失意の日々を過ごしていたランタン氏。妻が遺したイミテーションの宝石類を店に持って行ったところ、じつは…(「宝石」)。伯母の莫大な遺産相続の条件である子どもになかなか恵まれず焦る親子と夫婦を描く「遺産」など6篇を収録。魅力再発見の第2弾。
世界人口の4分の1強を占める南アジア。「貧困」「停滞」のイメージが過去のものとなり、「発展」や「新興国」といった新たなキーワードで語られるようになった。国際的に存在感を増すこの地域の全体像を捉えるため、最新の研究成果をわかりやすくまとめた入門書。