本書は、経済統計の基礎から応用、座学から実践までをトータルで学ぶよう設計された。大学のテキストとして書かれたため、主たる読者は経済学部の学生を想定しているが、社会人の方々にも十分ご活用いただける内容であると確信している。
不条理演劇の最高傑作が楽しめる「ゴドー」と、チェスの終盤戦になぞらえられる「勝負の終わり」の新訳を収録。
戯曲に込められた「真実」を初めて解き明かす新訳。作品の背景にある事件や世相、風俗、体制批判を読み解き、オックスフォード英語辞典による原文の正しい意味を徹底的に検証。故蜷川幸雄氏より「新しい見解を発信する勇気を失わないように」と激励を受け続けた訳者により、シェイクスピアが生きた時代と作品の本質がいきいきと甦る。
ロンドンの町に静かに雪が降り積もる夜、グリモー教授のもとを、コートと冒子に身を包み、仮面をつけた長身の謎の男が訪れた。やがて二人が入った書斎から、銃声が響く。居合わせたフェル博士たちがドアを破ると、絨毯の上には胸を撃たれて瀕死の教授が倒れていた!しかも密室状態の部屋から謎の男の姿は完全に消え失せていたのだ!名高い“密室講義”を含み、数ある密室ミステリの中でも最高峰と評される不朽の名作。
財産を気前よく友人や家来に与えることで有名なアテネの貴族タイモン。貯えが尽きることを恐れる執事の忠告も無視し贈与を続けるが、膨れ上がった借金の返済に追われることに。「友達を試す」と他の貴族らに援助を求めるものの、手の平を返したようにそっぽを向かれ、タイモンは森へと姿をくらましてしまい…。忘恩、裏切り、破滅。普遍的なテーマを鮮烈に描く。未完の戯曲として議論を呼ぶ問題作が、瑞々しい名訳で甦る。
本書は、Excel VBAを用いて、1質点系モデル、多質点系モデル、3次元骨組モデルの地震応答解析を段階的に学べる建築振動学のテキストです。理論の解説に続いてExcel VBAによるプログラミングを行い、Excelのグラフ機能などを用いて結果を確かめることで、プログラミング技術を確実に習得できる構成となっています。振動学の理解や、プログラミング技術の向上、地震応答を考慮した構造設計技術の修得に最適な一冊。
臨在の意志を成就させるしるしとして律法を与える神ヤハウェ。祭儀や掟は、神とわれわれが親密な関係へ入ることへの誘いであることが、精緻な考察によって説き明かされる。
裕福で育ちの良い美術評論家クレッチマーは、たまたま出会った美少女マグダに夢中になるのだが、そこにマグダの昔の愛人が偶然姿をあらわす。ひそかに縒りを戻したマグダに裏切られているとは知らず、クレッチマーは妻と別居し愛娘をも失い、奈落の底に落ちていく…。
「自分で考えろ」と指示されても「考え方」を知らないと悩むだけ。正解がないから自分で考えるしかない。
石ノ森章太郎の『マンガ家入門』の外箱&カバーを使用したジャケット・デザインが秀逸なフラワーカンパニーズのベスト。結成から20周年を越え、メンバー不動、情けなさもカッコ悪さも飲み込んで走り続ける男たち。巷にあふれる青春頑張れロックとは一味も二味も違うガッツを感じる。
部屋の中に目に見えない何かがいる…。妄想と狂気に呑み込まれていく男の日記「オルラ」。若き日の苦い思い出を浄化し、穏やかに過ごす老司祭のもとに、ある日、みすぼらしい身なりの若者が訪ねて来る。人生を揺さぶる直視し難い過去との対峙を描く「オリーヴ園」など8篇を収録。
根がしっかりあってこそ、その上に太い幹が育ち、枝葉が長く美しく伸びていくように、人生には必要な「知恵の樹」があります。昭和、平成、令和の時代に生き、知恵を身に付けてきた私たち団塊世代。今こそ、この知見を若い世代に伝え、生きた証を残すときです。混とんとした時代を幸せに生き抜くための「知恵の樹」を贈ります。
ルシタニア星の異類学者殺害から20年後、死者の代弁を依頼されたエンダーが星の海を越えてついに到着した。だが、彼を待ち望んでいた人間は誰一人いなかった。入植者たちはもちろん、最初の依頼者もエンダーの出発直後に依頼を取り消しており、最近の依頼者は彼の到着が20年後だと思っていたからだ。だがピギー族だけは、彼と窩巣女王の来訪を熱烈に歓迎する!『エンダーのゲーム』のその後の世界を壮大に描いた傑作巨篇。
第6巻は「超越論的な弁証論」の第三章「純粋理性の理想」を扱う。ここでは神の現実存在の議論が検討され、デカルト以来の伝統的な近代哲学の神の存在証明が分類され、すべて批判される。そしてこの存在証明に基づく神学の考察と批判が展開されることになる。