それぞれの人生と向き合い、強く生きる女性たちの物語。
それぞれの人生と向き合い、強く生きる女性たちの物語。
殺人を犯した者の詳細な運命がつづられる最終巻。ラスコーリニコフをはじめ、母、妹、友人、そして娼婦ソーニャなど、あらゆる「主人公たち」が渦巻きながら生き生きと歩き、涙し、愛を語る。ペテルブルグの暑い夏の狂気は、ここに終わりを告げる…。
英国の丘陵の下に広がる恐ろしくも美しい洞窟、鉱山の地下深くのダークマター観測所、大都市の公園における木々の交感、カルスト地形の下を流れる川、大戦の傷が残るスロベニアの山地、最果ての洞窟の壁に描かれた赤い人影、氷河が解けつつあるグリーンランドの青い氷穴、北の島の地下に作られた核廃棄物の墓ー。わたしたちの足の下には何があるのか。イギリスの優れたネイチャーライターが、神話、文学、記憶、そして土地そのものから、様々な地下空間と、そこに関わる人々の思いをたどる。ウェインライト賞、スタンフォード・ドルマン紀行文学賞、ナショナル・アウトドア・ブック・アワード受賞作。
マンハッタン、ウエスト・サイド。ストリートギャング“ジェッツ”を仕切るリフは、縄張りを脅かすプエルトリコ系ギャング“シャークス”に苛立っていた。そこで、元ジェッツのトニーを誘い、ダンス・パーティで敵に決闘を申し込む。しかしその夜、トニーは敵のリーダーの妹マリアと恋に落ちる。それが悲劇の始まりとは知らずに。初演から60年以上経った今も世界中で再演が続く不朽のミュージカルのノベライズ。
ボーダーレスな実効的人権保障の最新動向と全体像。新しく生起する問題群を、いかに解決してきたか。解説判例84件に加え、概説、資料も充実。来たるべき国際人権法学の最先端。国際人権法、憲法、国際法、刑事法、民事法等への有益な示唆。研究者・実務家・学生必読の書。
本来は農民や職人むけのおもしろくてためになる、実用志向の読み物だった「暦物語」。ブレヒトの本作品は、老子やソクラテスやカエサルなどの有名な人物から無名の兵士、子どもまでが登場する“下から目線”のちょっといい話が満載のミリオンセラー短編集だ。ブレヒトの魅力を再発見する!
従来の訳では「妖精」とされてきたエアリエルは、妖精ではなかった。新訳で明らかになるシェイクスピアによる、フェアリー(妖精)とスピリット(精霊)の違い。妖精学の第一人者ならではの、妖精の視点とエリザベス朝時代の価値観からとらえなおした完全訳をここに。アーサー・ラッカムの挿絵が美しくも妖しい世界へと誘う、井村君江渾身の『テンペスト』決定版。