アイヌ文化の多様性を立証する重要な参照資料を収録。本図録は、B.O.ピウスツキ(1866-1918)が1902〜05年にかけてサハリンで収集した「樺太アイヌの民具」をカラー図録として掲載し、詳細な“解題”と“標本の記載”を三ケ国語(露・英・日)併記で収録した。
本書は、日本語が漢字と接触して以来、現代の漢字仮名交じりの形式へと、どのような過程を経て成立してきたかという、日本語書記の史的研究の一部、前段階として、日本語書記における漢字専用時代の日本語書記の方法と、その中での漢字のさまざまの用法・機能を考え、さらに日本語書記にしめる漢字の位置付けを考えようとするものである。
蝦夷は、古代国家と相対する中でどのような文化的変容を遂げたのか。渡嶋エミシの朝貢・擦文文化の終焉など、考古学と文献史学の両面から考察。古代「エミシ」の実態と、中世「エゾ/アイヌ」への変化の経緯に迫る。
類例のない発想と方法を自在に駆使しながら、生物、精霊との交感を描きつづけた詩人、犬塚堯。その稀有な魂の軌跡の全容を集大成。四冊の既刊詩集のほか、単行本未収録詩篇、團伊玖磨氏との合唱曲、琉球舞踊に想を得て書かれた詩劇などを収録。過去、現在から未来を射抜く犀利な批評と随筆、詳細年譜を付す。