糸井重里が撮り続けた、愛犬ブイヨンの毎日。ほぼ日刊イトイ新聞で多くの読者に愛されている写真連載が一冊に。「人間のおかあさん」こと樋口可南子のインタビューも収録。
犬の殺処分ほぼ0を実現した「熊本市動物愛護センター」、10年の闘い。『犬部!』の著者による感動の動物愛護ノンフィクション、第2弾。
深い森に囲まれた全寮制の王鱗学園で暮らす十八歳の薔は、様々な特権が与えられるという神子候補の一人に選出されてしまう。神子を決める儀式とは男に身を任せることで、その相手は日頃から敵愾心を抱いている学園管理部隊の隊長・常盤だった。抵抗する薔に突如、意外な事実を明かす常盤。彼の秘密を知り、次第に惹かれるようになる薔。隔絶された世界で生きる無垢な少年たちは、過酷な愛に溺れてゆくー。学園ファンタジーBL。
標高3,193mを誇る北岳の警備派出所に着任した、南アルプス山岳救助隊の星野夏実は、救助犬メイと過酷な任務に明け暮れていた。苦楽を分かち合う仲間にすら吐露できない、深い心の疵に悩みながらー。やがて、登山ルートの周りで不可解な出来事が続けざまに起こりはじめた…。招かれざるひとりの登山者に迫る危機に気づいた夏実は、荒れ狂う嵐の中、メイとともに救助に向かった!
完全アウェーの転校生、さつき。スキージャンプの天才美少女、理子との出会いが、孤独で憂鬱な日々を塗り変えていくーわくわく、ハラハラ、うるうる。全部が詰まった青春小説。
お金持ちのプライド犬モコ、姉のように優しかったシャア、昭和じゃないスピッツ拓郎、男好きのグレース、聡明で情緒豊かなラニ、とんま顔でたらし犬のロボ…。飼い主ではない。その家族でもない。彼らにとって私は、ただの通りすがり、近所の人。それでも…、それなのに…。もっさり暮らす或る小説家が、身辺の犬たちを愛でる「犬見」私小説。書き下ろし、直木賞受賞(『昭和の犬』)第一作。
人口、農林水産業、観光業、復興政策、雇用、家族、避難指示区域…福島の問題は放射線ではなく、「地方」の問題である。福島から日本の「地方」がみえる。
コンスル帝国の最北西の村に住むデイスは十六歳、村の外に捨てられていたところを拾われ、両親と姉に慈しまれて育った。ある日彼は土の中に半分埋まった肩留めを拾う。“太陽の石”と呼ばれる鮮緑の宝石。これは自分に属するものだ、一目でデイスは悟る。だが、それが眠れる魔道師を目覚めさせることに。デビュー作『夜の写本師』で読書界に旋風を起こした著者のシリーズ第三弾。
とある湾岸都市で石切り職人を生業としている主人公アルダ。繰り返される単調な仕事に辟易としていたある日、彼の目の前に「成功の巻物」を持つ不思議な老人が現れる。なけなしのお金をはたき、その巻物を手に入れたアルダ。そこから彼の人生は大きく動き始めるのだったー。
まるで階段を降りるように老いていくしの。そばにはいつもくぅがいました。
著者は国立民族学博物館に勤務するフィールド言語学者。パキスタンとインドの山奥で、話者人口の少ない七つの言語を調査している。調査は現地で協力者を探すことに始まり、言語を聞き取り、単語や諺を集め、物語を記録するなど、その過程は地道なものである。現地の過酷な生活環境に心折れそうになりつつも、独り調査を積み重ねてきた著者が、独自のユーモアを交えつつ淡々と綴る、思索に満ちた研究の記録。
新中学生の長谷部幸男は憂鬱だった。自分の集落が都市開発の余波で、地元派とニュータウン派とに分かれてしまったのだ。新興地の子は洋式便所を自慢し、地元の子は鍵っ子という存在を訝った。夏休みになると幸男ら両派の男女九人は林間学校に参加した。その晩、突然の土砂崩れが宿舎を飲み込み大人は全員死亡してしまう。集落には神の山と、天災が絶えない禁忌の山が並ぶのだが、開発派は戒めを無視してそこに建てた。呆然とする九人は必死に神の山を目指す。闇に怯え難所を越えるなか、お互いを理解し始め…。極限状態のなかで結んだ友情。そして学んだ“自分で考えて生きる”という力。次世代に語り継ぎたい、思いやりの物語。
主人に仕える勇敢な猟犬・ジョンは主人や仲間から離れ、「ほんとうの自分」「ほんとうの自由」を探しに、伝説の聖地・ハイランドを目指す。旅の途中、いくつもの困難を乗り越え、多くの仲間や師との出会いを経て、ついにハイランドへの到達を果たすことになるのだが、そこでジョンが見た景色とは…。私たちはなんのために生まれ、どう生きるべきかー人生に迷うすべての現代人におくる珠玉の人生寓話。
漢字が好きになる、熟語が好きになる、にゃんこがもっと好きになる、四字熟語辞典!
北九州の片田舎。幼少期に右手の小指と薬指の半分を失った中学生の界は、学校へ行かず、地元の不良グループとファミレスでたむろする日々。その中で出会った「バリイケとる」男・橘さんに強烈に心酔していく。ある日、東京のラッパーとトラブルを起こしたという橘さんのため、ひとり東京へ向かうことを決意するがー。どこまでも無謀でいつまでも終われない、行き場のない熱を抱えた少年の切実なる暴走劇!第60回文藝賞受賞作。
犬が笑う。泣く。そして歌う。家族はもっと笑いもっと泣く。絵描きと建築家と子供二人の一家に、ハスキー犬がやってきた。グレイと名づけられた子犬は家をかじり、庭を掘り返し、絵描きをたたき起こす。犬とともに風をおいかけ、時を忘れた絵描きは即興詩人になった。産経児童出版賞受賞作。
ストラヴァガンザとは、時空をこえて、一つの世界からべつの世界へと旅することをいう。その旅人が、ストラヴァガンテだ。21世紀のロンドンの少年ルシアンは、ふとしたことで、時空をこえる術を身につけた。ストラヴァガンテとなったルシアンは、異次元の世界、16世紀のベレッツァへと旅立つ。大魔法使い、女公主、スパイ、マンドリエーレ…。ベレッツァで出会うふしぎな人たちとパラレルワールドの大冒険がはじまる。
写真でわかりやすい、はじめてでも安心、いいコに育つコツ満載。