裏切り、怨念、なんのその!「牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」など数々の怪談、人情噺を残し、江戸と明治を駆け抜けて、芸能の怪物となった三遊亭圓朝。しかし、その実人生は「まさか」の連続だった。師匠に嵌められ、弟子は借財まみれ、放蕩息子は掏摸で逮捕。売れない修業時代から、名人にのしあがった晩年まで不屈の魂に燃えた“大圓朝”の堂々たる一代記。
オフィス街に程近い商店街の一角、古い雑居ビルの地下1階にある『洋食のねこや』。平日はサラリーマンが多く通うありふれた洋食屋は、週に一度、土曜日にだけ「特別」なお店になる。先代の頃より30年間「向こう」の客を絶品料理でもてなしてきた『異世界食堂』は、『異世界料理のねこや』として新装開店する。それは、店の主が完全に引き継がれた、一つの区切りの証。けれど、新たな看板を掲げて名前が変わっても、小さな食堂の営みは変わらない。ちょっと変わった給仕たちと共に、訪れた人々に美味し料理を振る舞い続ける。チリンチリンー。そうして今日もまた、土曜日に鈴が鳴る。書籍限定特別編「卵がゆ」収録!!!
育児・家事、夫婦ゲンカ、不妊治療、セックスレス、不倫etc.“壁”を乗り越えた巷の夫婦を徹底取材して見えてきた、夫婦円満のためのルール。すぐ実践できる!こじれた夫婦関係を修復する100のヒントを収録!
脱走、障子破り、肉球パンチ…おてんば猫・やっちゃんがとまらない!全編オールカラー&やっちゃんの秘蔵写真もたっぷり収録!はじめての猫との生活は、毎日新しい発見の連続!
自分の心を「わかっているつもり」でいませんか?モヤモヤ、怒り、嫉妬、不安、羨望、否定、悲しみ、寂しさ。手放すために、できることから1つずつ。一緒に沼から抜け出しましょう。明日がちょっぴりラクになる、43のルール。
「謎解き専門」を謳うカラット探偵事務所。父親の墓に人知れず花を供える怪しい墓参者の正体を追う「秘密は墓場まで」事件、「謎を“作ってほしい”」という不思議な依頼に挑む「遊園地に謎解きを」事件など、日常に潜む些細な謎や奇妙な謎を、所長の古谷と助手の井上が鋭い推理で解き明かす!ミステリの名手によるシリーズ、第三弾。文庫オリジナル。
「物書き人」として詩やブログで日記を書いている冬野咲良は、ある日、誰かに追われている気がしてカフェのテラス席にいる男性に声をかけた。そこにいたのはプログラマーとして働く鈴木春哉。“運命の出会い”を果たしたふたりは関係を深めていく。が、春哉はかつて事故に遭い、一部の記憶を失くしていた。やがて衝撃の事実が明らかになりー。驚きのどんでん返しの後、温かい涙が溢れるこの冬最高の許しと愛の物語。
独自の自然主義に染まった元医師・土岐周一郎と不倫相手の北郷咲良は、家族も仕事も擲って、沖縄の遙か南に位置する無人の“フリムン島”にやって来た。新たな人生の幕開けに高揚する二人はしかし、そこに先住者が潜むことを知らなかった。恋人を殺し逃亡の果て、島に辿り着いた苅部公則。警察沙汰を恐れる公則は、理想に囚われた無知な二人が来て早々いがみ合いを始めるのを見て、仕方なく助けの手を差し伸べた。正体を偽る公則と二人の奇妙な共棲はうまく運ぶかに見えた…。だが、土岐に感化された親子、島ごとVIP向け宿泊施設にする野望の女社長らが、相次いで上陸。やがて島は、人間のエゴと憎しみがぶつかり合う“愚か者の島”と化していくー。
著者は、大阪の国立民族学博物館に勤務するフィールド言語学者。パキスタンとインドの山奥で話者人口の少ない言語を調査しているが、2002年は世界規模の新型コロナウイルス感染症蔓延でフィールドに出られなくなり、長らく「巣ごもり」することとなった。本書は、著者がそのような生活のなかで、日常に溢れる様々な事柄を言語学者目線で眺めて考えたことを綴った言語学エッセイ。世界の多種多様な言語の例を用いながら、言語の世界の豊かさを描き出す。
叱られるとバツが悪そうな顔をするイヌ、餌がある振りをしてメンドリをおびき寄せるオンドリ、名前が呼ばれるまで礼儀正しく待つブタ、羞じらうウマ…。動物たちの感情や知性は私たちの想像以上に奥深い。森林の管理をしながら動物と交流してきた著者が、豊富な体験と科学的知見をもとに彼らの多彩な内面を温かく綴るエッセイ。世界的ベストセラー『樹木たちの知られざる生活』の続篇。
知らないと困ったちゃん?知っていれば相思相愛!マイペースなかれらのココロとカラダを大解剖。
ホームズとワトスンが暮らした「ベイカー街221B」、不気味な魔犬の呪いが続く「バスカヴィル館」、社交嫌いの人間が集う「ディオゲネス・クラブ」。それらは一体どんな建築だったのだろう?シャーロック・ホームズが解決した事件現場の建物と間取り、17件をコナン・ドイルが書いた正典から徹底考察。ホームズの生きたヴィクトリア朝の英国建築が分かる。
仕事にやりがいを見いだせないコウジは、ふとしたことから弓池という成功者と出会う。「会社で成功の基盤を身につけてきた人は独立しても成功する」という言葉に勇気づけられたコウジは独立を決意。弓池のアドバイスのもと、自分の店を持つために奮闘するのだったが…。信じられないかもしれませんがこの物語のほとんどは実話です。小説で学ぶ、成功のためのサービス&マネジメント!
人生の師に学び、成功者への入り口に立ったあの日から6年後、主人公の卓也は身内からの予期せぬ裏切りに遭う。そこで手を差し伸べてくれた湯沢と石田。湯沢からは不労所得を教えてもらい、石田からは会社を立ち上げる話が舞い込む。卓也は石田の話に乗り、会社を設立することになる。会社は順調に拡大するものの…。一生お金に困らないようにするためにはどうしたらいいの?前作『CHANCE』の世界をさらに大きく広げ、資産を築く方法「セミリタイア」について分かりやすくレクチャーした、感動の「ハッピー&サクセス」小説!
元家裁調査官の白石洛は、友人で刑事の和井田から、ある事件の相談を持ちかけられる。白石がかつて担当した気弱な少年、薩摩治郎が、7年後の今、安ホテルで死体となって発見されたという。しかし警察が向かった治郎の自宅には、鎖に繋がれ痩せ細った女性と、庭には死体が。なんと治郎は女性たちを監禁、殺害後は「肉」として他の女性に与えていたというー。残酷な事件に隠された真実とは?戦慄のサスペンスミステリ!
倶知安町郊外の古い廃工場の中、背中に強い衝撃を受けて関口啓子は倒れた。気がついたとき一人の男が…。その男は通称“丸秀”と呼ばれ、大工をしながらひっそりと生きている男だった。“丸秀”とはいったい何者なのか?関口の問いに何も語らない“丸秀”。しかし、彼は何かを恐めている。その恐れているものとは何なのか。北海道を舞台に描く逃走と追跡の物語。