独身女性の経営する塾に、とつぜん〈犬男〉が押しかけてきて、ふたりの奇妙な生活が始まる…。ユーモアを滲ませ、民話を巧みにとりこんだ新しい小説世界。他に、異国での自由な自己表現を模索する女性留学生を描いた「ペルソナ」を併録。第108回芥川賞受賞作。
バグダッドの使節イブン・ファドランは、旅の途上で屈強の一団と遭遇した。彼らこそ勇猛で知られる北人ー。バイキングであった。彼らの客となったイブン・ファドランは、北方のロスガール王国の救援に馳せ参じる北人の勇士十二人に同行することになる。王国は邪悪な死者常食族ウェンドルによって危機に瀕していた。かくして北人とウェンドルの激烈な闘いが幕を開ける。十世紀の北欧に展開する血湧き肉躍る伝奇ロマン。
アイヌの人々の間で口伝えに語り継がれてきたウゥェペケレ(昔話)、20話。悪い根性を懲らす痛快な、よい生活の作法を教える温かな話の中に、人間と自然と神とが自在に交流し共生する世界のあり方を告げる。
りっぱな犬のあのポチが、こんどは何をおしえてくれるのか?
シンプは、ちっぽけで、ふとっちょで、誰が見たってみにくい、めすのこいぬです。いつまでたってももらい手がみつからずに、とうとうごみすて場のそばに捨てられてしまいました。日は暮れ、おなかはぺこぺこです。その夜はなんとかねずみに助けてもらいましたが、次の日には、ねこに追っかけられ、野犬狩の男につかまり…さんざんです。どうにか危機をのり越え、シンプはサーカスにもぐり込みます。皆とても親切にしてくれましたが、ピエロのおじさんだけは、何か心配ごとがありそうです。話を聞いたシンプに、名案が浮かびました…。ちいちゃなシンプが、もちまえの度胸と機転でさまざまな困難をのり越えて、大活躍します。現代イギリスで最もすぐれた絵本作家バーニンガムが創作した、楽しい、迫力のある絵本です。
濃霧のたちこめる西部イングランドの荒野に青い炎で身をつつんだ伝説の魔犬があらわれた。バスカビル家の当主ヘンリー卿がその魔犬におそわれる…超常現象への恐怖を利用した犯罪に挑むホームズ。息づまるサスペンスと推理でシリーズの最高傑作といわれる長編、完訳版。小学上級から。
チェコの国民的作家で世界中でロングセラーを生み出したチャペックが贈るユーモアと愛情あふれるエッセイ。いたずらっ子のダーシェンカ、お母さん犬のイリス、気まぐれ猫のプドレンカなど、お茶目な犬と猫が大活躍。名作「ダーシェンカ」の原典が自筆のイラスト、特別アルバムつきでよみがえる!犬好きにも猫好きにも嬉しい一冊。
チェコの国民的作家カレル・チャペックが、愛犬ダーシェンカに捧げるユーモアと愛情。1933年に出版されて以来、世界的ロングセラーを続ける名著の普及版。チェコ語の原本からの全訳。カレル・タイゲ装丁。
部屋の鍵に個性を見出し、バスローブの着こなしに戸惑い、エレベーターの手動ドアに心なごませる。ヴェネチアで、パリで、ブカレストで、デンパサールで、カラチで…旅先で出会ったさまざまなホテルの思い出を、画家ならではの視点と独特のウィットでつづる。銅版画三十四点収録。
試食犬が、おいしさ100%保証!!日本初、犬と人のためのおやつ本。キッチンにある材料だけで作るから、犬もオーナーさんも一緒に食べられる!すべてのレシピを獣医さんが厳しくチェック。カロリー、1回に与える量、ドクターズアドバイスも掲載。
かつては共産主義者の同志として、そしてなによりも深い愛情で結びついていた夫婦バーナードとジューン。なぜ、彼らは突然破局を迎えたのか?私は義理の両親にあたる二人の人生に強い興味を抱き、回想録にまとめるため、独自に真相を探りはじめた。二人から話を聞くうち、やがて彼らが袂を分かった背後に“黒い犬”の存在があったことが判明する。犬の姿を借りた“悪”に出会い、すべてが変わったと主張するジューン。悪の象徴など、ジューンの妄想にすぎない、と一笑に付すバーナード。“黒い犬”は実際に存在したのか?それともジューンが生みだした想像の産物なのか?私は彼らの人生を影のように覆う“黒い犬”の真実を追究するが…。ヨーロッパ戦後思想史を背景に、鬼才が夫婦の魂と愛の軌跡をサスペンスフルに描く。イギリスでベストセラーを記録した、ブッカー賞作家による注目の長篇。
「うちの犬、ひょっとして天才?」「この犬はなんて物覚えが悪いんだっ」-飼い主は、愛犬のオツムの中身がとかく気になるもの。本書では犬の種類別に知能や性格的特徴を徹底研究、だれにでもできるIQテスト・偏差値ランキングで、あなたの犬のりこう度をはかります。正しい訓練法と飼い方を楽しく学べる愛犬家必読の書。
全国5000万匹、待望の味方!愛すべきコンパニオンアニマルたちの健康回復を実現させる深海生物の肝油エキス。