北から南に連なる列島弧の上に日本は存在する。そして、ここには大きく二つの言語と三つの文化が成立し文化接触が繰り返されていた。北の文化の主体、それがアイヌ民族である。歴史のなかのアイヌ民族は、北海道を中心に、サハリン、千島、そして北東北に生活し、中継交易者として北の世界を結びつけていた。そのことは、列島史という枠組みのなかでは、アイヌ社会は松前藩との関係だけではなく、本州とくに北東北との地域的な関係と東北アジア世界の変動との関わりのなかに理解されなければならないことを意味している。列島弧における文化と社会のあり方を時という視点から問いなおしてみよう。
本書は、『ちいさいおうち』の作者バージニア・リー・バートンが、アンデルセンの有名なお話に絵をつけたものです。アンデルセンの王さまは、かなりおばかさんですが、バートンの描く王さまは、少しおばかさんぐらいです。心やさしく、みえっぱりではあっても、王さまの都の人々は楽しく暮らしているのですから、ほんとうはいい王さまなのです。すみずみまでユーモアにとんだ絵と、ゆかいでありながら、だいじなことの語られるお話。何度もページをめくりなおしては、そのたびに新しいお気に入りの場面を見つけ、読み終えると、なぜかとてもしあわせな気持ちになっている絵本です。
1890年9月15日、英国の海辺の避暑地トーキイで、ひとりの少女が誕生した。アガサと名付けられた彼女は、空想好きで内気な少女に成長する。思い出深い子供時代。音楽家を志していた少女時代。電撃的な出会いと結婚。世界大戦。そして、名探偵ポアロの誕生…自らの生涯を数々の興味深いエピソードで語る傑作自伝。
作家として順風のスタートを切ったアガサ。英国博覧会使節としての世界一周貧乏旅行。大論争を巻き起こす話題作の誕生。だが、その裏で結婚生活は危機に瀕していた。母の死、スキャンダル、そして離婚。傷心の旅行中の、最愛の男性との出会い…“ミステリの女王”が、愛と波瀾に満ちた自らの生涯を初めて語る。
私たちは、アイヌの歴史をどれだけ知っているだろうか?コシャマイン、シャクシャインの蜂起に象徴されるように、アイヌの歴史は、“和人”の征服に対する抵抗の歴史であった。本書は、その歴史と差別問題をやさしく解説、アイヌ文化振興法の問題点も明らかにして、良き隣人=シサムへの道を考える。最高裁に上訴中のアイヌ共有財産裁判も加え全面増補改訂。
本書は、前半で人気犬種の性格や歴史などにくわしくふれ、後半で165犬種の基本的データなどを網羅している。
演出家の妻になると、夫と共に芝居について語り、材木商と結婚すれば会う人ごとに材木の話ばかり。獣医を恋人にもった魅力的なオーレンカは、恋人との別れと共に自分の意見までなくしてしまう。一人ぼっちになった彼女が見つけた最後の生きがいとはー。一人のかわいい女の姿を生き生きと描いた表題作など、作者が作家として最も円熟した晩年の中・短編7編を収録。
写真でわかりやすい、はじめてでも安心、いいコに育つコツ満載。
あらしのよる。おじいさんがドアをあけると、こいぬがプルプルふるえてた。おじいさんとおばけたちのおかげで、すっかりげんきになったこいぬは、いつもおじいさんといっしょ。10ぴきは、うらやましくてしかたがない。
両親を亡くした少年ネロは、アントワープ郊外に住む祖父のジェハンに引き取られた。ふたりの生活には、やがて犬のパトラッシュが加わる。牛乳運びの仕事をしながら、貧しくも幸せに暮らすネロとジェハン、そしてパトラッシュ。巨匠ルーベンスにあこがれ、ネロは画家を志す。しかし貧しさゆえに、行く手にはさまざまな困難が待ち受けていた。詩情にあふれ、長く親しまれてきた児童文学の名作。
幸せな成功者だけが知っている「大商人の秘法」とは?想像を超えた成功を生み出す、賢者の錬金術。
犬と暮らすにはルールが必要です。そのためにも、愛犬の気持ちを理解して行なうしつけが不可欠。犬がやってきたその日から大切な生後2、3か月までのしつけや問題行動を解決する方法を、話題の「カリスマ訓練士」がカラー写真とイラストで解説しています。愛犬との楽しい暮らしに役立つヒントがいっぱいの本です。