無駄吠え、噛み癖、飛びつき、引っ張りといった問題行動は、行動学、学習の心理学、さらには脳科学に基づいた最新のトレーニング方法を駆使すれば簡単に対処できる!「なぜ起きるのか」を科学的に、「どうすれば改善できるのか」を実践的に、分かり易く紹介。
素直な気持ち、やさしい気持ち。信頼しあう喜び、あたたかい温もり。当たり前の毎日のすばらしさ…。犬は、私たちに多くのことを教えてくれます。そんな「特別な物語」を、たくさん集めました。
道ばたでないていた子犬の「ぼく」を、みくちゃんって女の子が拾ってくれた。ぼくの新しい生活がはじまった。みんな一緒の楽しいくらしは、ずっと続くと思ってた。でも、家族はだんだん離ればなれになって、ぼくは一人取りのこされたおとうさんと「旅」に出ることになったんだー日本中が涙した大ヒットコミック、その感動が小説になって蘇る!
愛すべき存在を介護し、見送ったあとに、心に残った想いとは。15歳の犬から25歳の猫まで、20人の飼い主を取材し、自らも14歳になる豆柴・センパイと9歳の保護猫・コウハイと暮らす著者が綴る、犬と猫と人の、それぞれの物語。
老人が愛犬と共に川釣りを楽しんでいる。そこへ少年が三人近づいて来た。中の一人は真新しいショットガンをかついでいる。その少年が老人に二言三言話しかけたかとおもうと、いきなり銃口を老人に向け金を出せと脅した。老人がはした金しか持っていないと判るや、その少年は突然、銃を犬に向けて発砲し、頭を吹き飛ばした。愛犬の亡骸を前に呆然と立ち尽くす老人。笑いながらその場を立ち去って行く少年たち。あまりにも理不尽な暴力!老人は“然るべき裁き”を求めて行動を開始するー。
高樹警視、56歳。隠居所のような捜査一課分室でライターを分解していた。あと少しで火が消える。最後の事件も平凡なやくざの抗争だった。男を殺害した犯人は自首。だが、その裏に潜むもっと大きな闇の存在を高樹は嗅ぎ付けていた。大胆な捜査と周到な罠。かかったのは、絶対に会いたくない人間だった。因縁。悔恨。闇。銃声ー。老いぼれ犬・高樹良文の中の獣が深く沈んでゆくシリーズ最終巻。
犬に見えるのは私だけ??ちぐはぐな二人の初恋物語。ボロボロに傷ついた犬を拾ったマリスは自宅で一緒に生活することに。そんな中、ある事件をきっかけにマリスの犬がなんと失踪中の「救国の英雄」ゼレク・ウィンザーコートだということが判明する!普段は無口で無関心なゼレクがマリスにだけは独占欲を露わにしていることに周囲は驚きを隠せずにいたが、マリスは別の意味で驚いていた。「私にはどこからどう見ても犬なんですけど!?」摩訶不思議な二人の関係は、やがて王家の伝説にまつわる一大事件に発展していきー!?
差し出した掌へはらはらと舞い降りてくる白い小さな花びらのようなものは、萬年筆の青インクがにじんだ文字の断片をのせた、ちぎれた便箋だったー消えゆく声、届かなかった言葉、過去の音、コーヒー、古びたビルディング、屋上…いくつもの偶然によって織りあげられる吉田篤弘の世界。秘められた恋と、ささやかな冒険のものがたりが始まる。著者による解説「遠吠えの聞こえる夜」収録。
宏美は東京でOL生活中。仕事帰りにスマホを見ると、母親から突然、今向かってるとメッセージが。正直、仕事で疲れているので、相手をするのは面倒だ。そう思い帰宅するとー「お邪魔しています」。部屋には何故か、こたつに入った喋る犬がいて!?犬は一宿一飯の恩義と言い、なんと宏美の声真似をして、やって来た母親の相手をしてくれた。すると傍目に二人の会話を聞く宏美にも、母親との思い出が蘇り…。そんなちょっとだけ疲れた普通の人たちの物語。こたつ犬があなたの“や”なこと、代わります。
「私が一番最初にひっかかったのは、平安時代の『大鏡』に出てくる犬の声です。「ひよ」って書いてある。頭注にも、「犬の声か」と記してあるだけなんです。私たちは、犬の声は「わん」だとばかり思っていますから、「ひよ」と書かれていても、にわかには信じられない。(中略)これが、私が擬音語・擬態語に興味をもったきっかけでした。」。日本語の「名脇役」の歴史と謎に研究の第一人者が迫る。ロングセラーが待望の文庫化!