「私が一番最初にひっかかったのは、平安時代の『大鏡』に出てくる犬の声です。「ひよ」って書いてある。頭注にも、「犬の声か」と記してあるだけなんです。私たちは、犬の声は「わん」だとばかり思っていますから、「ひよ」と書かれていても、にわかには信じられない。(中略)これが、私が擬音語・擬態語に興味をもったきっかけでした。」。日本語の「名脇役」の歴史と謎に研究の第一人者が迫る。ロングセラーが待望の文庫化!
『ファーベックス』は写真家のアリス・ファン・ケンペンと、彼女のブルテリアで親友でもあるクレアがヨーロッパの廃墟をめぐる、都市探索の旅を記録した1冊です。アリスとクレアは荒れ果てたホテルや豪邸を一緒に訪ねます。崩れかけた城や宮殿、破壊された工場や監獄、忘れ去られた劇場や映画館など、どれも荒れ放題になった場所ばかりです。それでも、大半の廃墟は輝かしい、あるいは恥ずべき過去の、色褪せてしまった権力の象徴や台無しになってしまった贅沢さをいまだに見せてくれます。そして、多くの場所は自然の影響を受けて、見事に美しさを取り戻しているのです。本書では、アリスとクレアが最高にユニークな写真の数々を提供してくれます。さらに、その場所に潜むさまざまな物語を教えてくれ、彼らが発見した失われた世界の亡霊たちをよみがえらせてもくれるでしょう。
短頭種気道症候群、歯周病、外耳炎、アトピー性皮膚炎、膝蓋骨脱臼…etc.ボストン・テリアの飼い主が知っておきたい病気のすべてをわかりやすく解説!
家族を失った孤独な少女のそばで、母親代わりになってくれた犬。崩壊しかけた家族の絆を再び結んでくれた犬。亡くなった飼い主の家から離れず、ひとりぼっちで小さな命を捧げた犬。学校嫌いの中学生に寄り添い、あふれる涙をとめてくれた犬。さよならを通じて、死んでしまった者を愛する方法を教えてくれた犬。(公財)日本動物愛護協会のエッセイコンテスト「君がいてよかった」に寄せられた珠玉の40編を収録。犬の愛情に涙する、感動のエッセイ集。
ぼくには生来、物事を極から極に振る性癖があり、自分で自分を制御できなくなることがしばしばで、そのときもまさしくそうなのであった。つまりぼくは、そんな日々のなかである日突然、“オレはカメラマンになる(中略)”ということに決めてしまったー(「大阪」より)。初めてシャッターを押した瞬間から始まる写真家の追想。写真50点超を収録。
リィンスガヤ王国第一王子であるトッドは、この世界に生まれた瞬間から前世の記憶を持っていた。そして、ここが前世でプレイしたゲームの世界で、自分は全シナリオで破滅エンドを迎える「かませ犬」キャラであることまで理解する。やがて訪れる最悪の未来を変えるため、トッドは前世のゲーム知識を使って次々に破滅フラグを折っていく。真のエンディングでさえ報われない「かませ犬王子」が目指す、エンディングの向こう側にある世界とはー。
ー虐待の疑いがある犬を預かった咲良は、タニーと名付け、飼い主をさがす日々を送る。救助犬の訓練をまねて、おやつさがしをさせると…。
じんじゃをまもるこまいぬ、あーあとうんうん。あるひ、けんかをしてうんうんがどこかにいなくなってしまいます。こまったあーあはあたらしいあいぼうをさがそうと『こまいぬぼしゅうちゅう』とかんばんをかきますが…。
脅し。暴力。独断専行。検挙率の高さに反して、高樹良文の一課での評判は悪かった。政治家を背後に巻き込んだ連続殺人事件の捜査でも、獲物を追う姿は変わらないーはずだった。関係者として親友・幸太が浮かび上がる瞬間までは。捨てた美しい思い出が蘇り、何かが狂い始める。追走劇の先に待ち構える真実は。獣よ、生き続けよ、最後が絶望だとしても。高樹刑事の背が翳りゆくシリーズ第二弾。
あのカワイすぎるイヤイヤの理由とは?愛犬家なら誰でも知りたい犬たちのホンネを、膨大な数の読者犬取材を行ってきたShi-Ba“シーバ”編集部が、人気ツイッター犬「柴犬ハナちゃん」の言葉とかわいい写真をもとに、見開き完結型でわかりやすく解説。犬ならではの、和犬ならではのことが、これを読めば全部わかっちゃう、愛犬家必須の一冊です。犬暮らしに役立つ50のトリセツ付き。
もう一度、あの子に会いたいと願うあなたに贈る。わたしとペットが出会った意味ー人生の喜びと輝き刹那や諦観、悟り。
あまりにも見事な政治情況の観察と分析!その文学的表現!!ソ連国内で62年間発禁だったブルガーコフの問題作『犬の心』が写し取っていたものとは何だったのか?何故の発禁処分か?執筆当時の社会状況、人間関係、思想状況、全てを明らかにー。