日本の近代国家形成とハチ公物語の生成、十九世紀の大英帝国世界支配と動物愛護運動の中で生まれるボビー、ウィーダ作『フランダースの犬』のパトラッシュと二面性。“忠犬”に生まれ変わる背景を日英文化比較や社会・文化史の視点から探る。
外国人青年、少女、老婦人、大家族…。空港の到着ロビーで行き交う人々の、人生の一瞬の重なりを鮮やかに掬い取った川端賞受賞の表題作。恋人に別れを告げられ、妻が眠る家に帰った男性の心の変化をこぼさず描く「寝室」。“僕らは幸福だ”“いいわ”-夫婦間の小さなささくれをそっと見つめた「ピクニック」。わたしたちが生きる上で抱え続ける、あたたかい孤独に満ちた、六つの旅路。川端康成文学賞受賞作。
ありとあらゆる病気に罹っていると判断した僕は、休養と変化を求めて、友人ハリスとジョージ、そして犬のモンモランシーとともに、ボートに荷物を積み込み(歯ブラシは入れた?)、テムズ河を遡上する旅に出る。景勝地を巡ってゆっくりするはずが、トラブルとハプニングの連続で…。料理へのこだわり、武勇伝くらべ、やせがまん対決、パブでの騒動…独身男三人で旅をすれば、あることないことで議論になり、他人に迷惑をかけたりかけられたり、大まじめだからこそ「ふふっ」と笑える事態に事欠かない。英国ユーモア小説の傑作!
歌と、歌に出てくる果物をテーマに、高齢者の方が歌の世界を楽しみながらぬり絵に取り組めます。シンプルな絵柄でぬりやすいので、達成感が得やすい!同じテーマで、大きなぬり絵と、小さなサイズの「絵手紙」がそれぞれに。楽しく取り組める工夫が随所に!歌の歌詞つき。大きな文字で高齢者の方も見やすく!好きな色でぬっても、原寸のぬり絵見本を見ながらぬってもOK!
犬がホンネでわかる「ほめる」しつけ!吠える・噛む・飛びつく…を直そう!トイレ・ハウス・スワレ・フセ…暮らしの基本も覚えます。
多摩川べりのありふれた町の学習塾は“キタナラ塾”の愛称で子供たちに人気だ。北村みつこ先生が「犬婿入り」の話をしていたら本当に「犬男」の太郎さんが押しかけてきて奇妙な二人の生活が始まった。都市の中に隠された民話的世界を新しい視点でとらえた芥川賞受賞の表題作と「ペルソナ」の二編を収録。
ヒロシ先生は、町の動物のおいしゃさん。一日、30頭をこえる犬やねこが、ヒロシ先生のところにやってきます。動物のいのちを守るヒロシ先生の一日。
兄弟のなかでいちばん小さくて、弱かったチビ。子犬の頃だけかわいがられて、大きくなって捨てられたリリィ。名前もなく、誰にも話しかけられない“名無し”。3匹の捨て犬たちの切ない気持ちと、新しい出会いによる幸せを描いた、大人も子どもも感動できる、やさしくて深いおはなし。
ぼくの仲間を紹介しよう。ジョーク大好きなお調子者、ジャックラッセルテリアのミッチ。つややかな毛並みで、犬にはやさしいボーダーコリーのベシー。一日寝てばかりいる、気むずかしい長老、ホワイト・イングリッシュ・ブルドッグのフレッド。そして、ぼくはいろんな犬種がまじった雑種犬、ラルフ。ぼくらはここ、動物愛護センター“ハッピー・ポーズ”に何年もいる。こんなぼくらにだって、ささやかな夢があるー。