猫好きにとって人生の素晴らしいパートナーである猫は、小説にどのようなかたちで登場するのだろうか。『吾輩は猫である』の知的な猫、ヘミングウェイのセクシー・キャット、謎解きにいどむ『三毛猫ホームズ』-名作をいろどる愛すべき猫たちと、かれらに愛情をそそぐ作家の知られざる素顔。
午後七時、上海の人民政府ビルに灯が入った。建設ラッシュと数十万人の喧騒が中国最大の都市の夜を染めはじめた。深緑の制服に赤い星を付けた若い公安警察・荘飛鴻はパトロー中にシンガポールの実業家が眼前で暗殺されるのを目撃した。殺手は准南中路に佇む黒のチャイナドレスの女だった。事件より数時間前、狂龍は上海上空にいた。本名、李修龍。香港皇家警察の禄を食み、精鋭中の精鋭で組織されたO記の探長(警部)である。彼は隣席の若い婦人から奇妙にも声をかけられた。「上海にないもの、それは香港皇家警察」と。
向田邦子さんの贈り物・名猫マミオの子供たちが奏でる東京下町・猫ものがたり。
金子光晴が残した唯一の対談集。
心をひらくと世界のあらゆる場所で猫は語りかけてくる。23カ国42地域の街や村で生活している猫の生き生きした本当の表情を撮りつづけた写真家と、国境を越えてネコ語を自在に理解する作家が定着した、可憐な猫のメッセージ。
ネコのいない生活など考えられない。家族の一員としてネコは暮しに潤いと慰めを与えてくれる。15年前、我家に初めて子ネコを連れてきた高校生の娘はやがて自立、結婚。人生の上り坂にあるのに対し、自分は今、老いと死に直面しつつある。けれど、そばにはいつもネコたちがいる。母と娘、家族の絆の移り変わりを見守るようにーネコと共にある日々の温もりと喜びを家族の歴史に重ねて綴る珠玉の書き下ろしネコエッセイ。
シールドが弱ったすきをついて、つに次元城は東京上空に実体化してしまった。オージェに挑発され、次元城にのりこむことにした夏樹たちだが、チームワークがいささか心もとない…。そこに現れた宇宙猫の援軍。レイと100匹のお気楽猫が音頭をとって、次元城へと突入することになったがーこいつら、ホントに役に立つのか。一抹の不安を残す最終戦。超漫才戦闘記、完結。
まほうつかいがぼしゅうしたのはくろいねこ。ところが、ゆきのふるばんにやってきたのはしろいねこ。まほうつかいにしろいねこではあわないけれどもでも…まほうつかいはとってもいいことかんがえた。
まず旅芝居の黒子、つぎに忍者の弟子、そのつぎが金山寺の念猫と、まねしているうちに、とのさまのお気に入りまで出世したオイラ。けれども、こんどの道中の最初のまねは、なんと、どろぼう…。小学中級から。
本書は、単に法的な基準の内容と設定値の説明だけではなく、水質に関する多くの情報とそれらの意味を整理し、「水質衛生学」としての現時点をまとめたもの。
宮沢賢治は、茶色の皮のトランクを持って旅に出ようと駅にやってきました。セロひきのゴーシュは、やっぱり茶色の皮のトランクを持って、えんそう旅行から駅に帰ってきました。ふたりはぶつかって、トランクは宙をとび、それぞれ相手のトランクを持っていってしまったのです。家に帰った、ゴーシュはトランクをあけてビックリ。そこには…。小学1・2年生から。