問読者ーそれが未名子の仕事だ。沖縄の古びた小さな郷土資料館で資料整理を手伝う傍ら、世界の果ての孤独な業務従事者に向けてオンラインで問題を読み上げる。未名子は、この仕事が好きだった。台風の夜に、迷い込んだ宮古馬。ひとりきりの宇宙ステーション、極地の深海、紛争地のシェルター。孤独な人々の記憶と、この島の記録が、クイズを通してつながってゆく。絶賛を浴びた芥川賞受賞作。
読んであげるなら4才から。じぶんで読むなら小学校初級むき。
ミステリ史上屈指の禁じ手!?が炸裂する表題作、「ペルシャ猫の謎」、名バイプレイヤー・森下刑事が主役となって名推理を披露する「赤い帽子」他、傑作ミステリ6編&ボーナス・トラックとして「猫と雨と助教授と」を収録。臨床犯罪学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の名コンビは、さらに華麗に加速する。「国名シリーズ」第5弾。
もし誰かをほんとうに愛する気なら、ダルシーのように生きる以外にないのではないか。ストレートで、濃密な、愛の物語。
オレの同居人、作家の桜川ひとみは、山奥の「柚木野山荘」で開かれる結婚式に招待された。そして、無理矢理連れてこられたオレ(しかも一服盛られて!)。山荘で待っていたのは幼なじみのサスケと美猫トマシーナとの出会い、しかしそれだけではなかった。オレは次第に怪しげな雰囲気に飲み込まれていく。新郎・白石へ脅迫状が舞い込み、土砂崩れで山荘は孤立、そしてとうとう最初の犠牲者が…。毒死、転落死、相次ぐ死は事故か殺人か?猫探偵正太郎が活躍するシリーズ第一弾。本格ミステリー。
ねこのはなびやはよぞらにはなびをドドーンとうちあげる。こだまちゅうだまおおだまがけいきよくあがるあがる。さあさあ、しかけはなびもごらんあれー。
回転寿司チェーンを経営する資産家・豪徳寺豊蔵が殺された。犯行現場は自宅のビニールハウス。そこでは、十年前にも迷宮入りの殺人事件が起こっていた…。豊蔵に飼い猫の捜索を依頼されていた探偵・鵜飼杜夫と過去の事件の捜査にも関わっていた砂川刑事がそれぞれの調査と推理で辿り着いた真相とは!?十年の時を経て繰り返される消失と出現の謎!すべての猫は、殺人のための装置だったのか。
年齢・職業ともに不詳の童顔探偵猫丸先輩が、日常を“本格推理”する!イラストレーターの家のベランダに毎朝決まって置かれるペットボトル、交通事故現場に集結させられた無線タクシー、密室状態のテントの中で割れ、散乱していた7個のスイカ…などなど不可解で理不尽な謎がずらりと解かれる推理の極み6編。
パペット・アニメーション作家の合田経郎監督が、1コマずつ人形を動かして撮影した“こま撮りアニメーション”による長編映画。山の上に暮らす、物作りが大好きな小猫が楽しい毎日を繰り広げる。
「猫って人間の弱味を握るの、本当にうまいわよね」月夜に拾った猫は、いつもじっと彼女を見つめていた。妻子ある男性との恋も、年下男との新しい幸せもー。女と猫の奇妙な絆を描く表題作他、別れた男から誘いを受けた人妻の甘い葛藤(「眠れない」)や、元夫の再婚を知った女の憎悪(「ガーデンパーティー」)など、シニカルに、そしてエロティックに語られる、女たちの11の恋愛短編集。
ネコの魅力は、かわいい姿とその仕草だけではありません。宙を見るなどの不思議な行動に、「なにを考えているか知りたい!」と飼い主なら一度は思ったことがあるでしょう。そこで3万人のWebリサーチからネコ好きの疑問を50集め、ネコのエキスパート加藤由子さんが科学的視点でズバリ回答。ふだんからの疑問がスッキリ解消でき、ネコをより理解できることでしょう。
雑誌「猫びより」で好評の「岩合光昭の猫」待望のニッポンの猫写真集、第三弾。
生粋のネコ人間イワゴーさんが撮るネコは、皆微笑んでいるように見えます。柔らかいネコッ毛を風になびかせ、のんびり屋根で昼寝しながら、実はヒトの暮らしをじっと見ています。ネコが幸せに暮らす街は、そこに住むヒトも幸せで優しいのです。ニッポン全国のいいネコを探す旅は、ふんわり、ほっこり、きょうも続きます。「岩合光昭のスーパーネコ写真術」も収録。
世の中には素晴らしい猫もいる。しかし、自分のうちの猫はどうだ。猫は、自分に似た飼い主のもとにやってくる。品格の高い人間になりたいのなら、猫とともにあろう。共感と爆笑の猫論。