ニュースやCM、芸能人ブログやツイッターなどで見聞きした一言から、ペットボトルのラベルや魚肉ソーセージの袋の文字まで、生活の中で目や耳にして、妙にひっかかった言葉の数々。その言葉から漂う“モヤモヤとした違和感”の正体を、雑誌やTVで人気の著者が明らかに!「週刊文春」連載コラムが文庫オリジナルで登場。
会社が倒産したため、着の身着のまま、東京の片隅にある神社に管理人として身を寄せることになった青年。落ち込みながらも、再起に向けて前向きに暮らそうとする。ところが、この神社には3匹の“化け猫”が棲みついていた。大きくてブサイクな虎猫と、灰色の毛玉のような仔猫2匹。傍若無人ぶりを発揮する彼らに、青年はただひたすら翻弄されー。どこか憎めない化け猫たちとの生活を愉快に描く物語。化け猫もけっこう可愛いものですよ…たぶん!
次から次へと殺人を犯し、ニューヨーク全市を震撼させた連続絞殺魔“猫”事件。すでに五人の犠牲者が出ているにもかかわらず、その正体は依然としてつかめずにいた。手がかりもなく、目撃者も容疑者もまったくいない。“猫”が風のように街を通りすぎた後に残るものはただ二つー死体とその首に巻きつけたタッサーシルクの紐だけだった。過去の呪縛に苦しむエラリイと“猫”との頭脳戦が展開される。待望の新訳版で登場。
ある日公園に現れた、ブサイクな1匹の野良猫。「ぽー」と名づけられたその猫は、他の猫がご飯を食べ終わるのを陰でじっと待っている、遠慮がちな猫でした。彼の体はいつも汚れ、傷ついていました。まわりの猫にいじめられ続けた、“弱虫ぽー”の物語。
「それでは第十二号議案、『猫君の暴虐に関しての対策案について』ですが、この件についてご意見のある方はおられますか」-諧話会議。はやく魔法がとけるといいですね。いつとけるかはわかりませんけれども。-猫とねずみのともぐらし。こんな眼で私を見るものはこの世にひとりしかいなかった。私方に二十二年間住まった錆猫、ココアである。-ココア。でもそれでいいのだいったん死んでこの世に帰還したエルは生きてるだけで儲けだからー猫のエルは。「私はできれば犬になりたい。犬になって元の家に戻りたいんです。可能でしょうか」-とりあえずこのままいこう。猫の眼で、世界はこんなふうに見えている。文章と絵で贈る、5つの猫の物語。
きちんと作れる服と小物26点。14サイズ、実物大型紙つき。
森と湖の美しき国フィンランド。芸大生ミハルが「渡芬」したのはフィン語の辞書もない70年代末。相槌の「ニーン、ニーン」は猫の言葉に聞こえるし、夏至祭は「ココ、コッコ」と鶏言葉が蔓延、古文はさながら恐竜言葉で謎だらけ。ハードでシュールな語学漬けの日々に天性のユーモアと想像力をフル活用。個性溢れる仲間と共に極寒の冬も混浴サウナもどうにか乗り切った、抱腹絶倒のロングセラー留学体験エッセイ!
こねこのおかあさんはとってもながいねこ。あるかぜのつよいひ、こねこはふきとばされてしまいます。こねこはおかあさんとあえるのでしょうか?親子の愛情を描いたおはなし。
大吉じいさんは思い出します。受験の日に母が持たせてくれたかつ丼弁当、停電で真っ暗な家で妻と食べた“闇弁当”、戦時中、疎開してきたあの子が持っていたアルミのお弁当箱。お弁当をめぐる物語がたくさん登場する今巻は、読みながらちょっぴりお腹がすいてくるかもしれません。じいちゃんとばあちゃんと猫ばかりが暮らす島のエピソードを、四季折々の彩りにのせてお届けします。
どんな事件が起きても不思議はない険悪な空気が町に充満していた。新任の新聞記者クィラランは畑違いの美術担当にまわされ、新進画家や批評家を取材してまわった。ところが、そこに渦巻いているのは、嫉妬、中傷、よからぬ噂話ばかり…。女流画家を妻に持つ町の画商がオフィスで刺殺され、画廊の絵が刃物で切られたのは、そんなときだった。家庭内のいざこざとも思えたが、次の殺人が起こるに及んで…。新聞記者クィラランが頭を抱えた難事件を解決に導く、不思議なシャム猫ココの推理とは?世の猫好き垂涎のシャム猫ココ・シリーズの処女作。
情報洪水のなかで、多くの人が無力感や焦燥感に包まれている現代社会。ボランティアは、それを変えるための「手掛かり」になるのではないか。献身や慈善といった旧来のイメージを超え、誰もが気負うことなく参加できるボランティアとは?企業の社会貢献はなぜ必要か。ネットワーク論の旗手が新しいうねりを紹介し、その意義を考える。
あしたうちにねこがくるの。いったいどんなねこかしら?かわいいねこだといいなあ。
『病気、至急連絡されたし』手を替え品を替え、毎夜届けられる不審な電報、花見の場所取りを命じられた孤独な新入社員を襲う数々の理不尽な試練、商店街起死回生の大イベントに忍びよる妨害工作の影…。年齢不詳、神出鬼没、掴みどころのないほのぼの系、猫丸先輩の鋭い推理が、すべてを明らかにする。
美しくミステリアスな珠玉の20篇。
飼い猫のチイチイとパキ、野良猫のクロシロとぼくたちの関係は、微妙な緊張と調和を保っていた…。何かがわかっているような何もわかっていないような猫たちとの日々-。世界との独特な距離感に支えられた文体で、猫たちとの日常-非日常という地平を切り開いた新しい猫小説の原点。