表示されない海沿いの街の地図を片手に、私と小翠の旅が始まるー。記憶と存在の不確かさを鮮やかに描き出すまったく新しい、「生」の魔法的リアリズム。第160回芥川賞候補作。
赤とんぼは、かあいいおじょうちゃんの赤いリボンにとまってみたくなりました。誰もいない別荘。そこに引っ越してきた少女は、一匹の赤とんぼと出会った。新美南吉の『赤とんぼ』が、書籍の装画、ゲーム、CDジャケットなどで美麗な人や獣を描くイラストレーターねこ助によって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第10弾が登場。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。
ラグビーワールドカップを222倍楽しむ必読まんが。基本技術、ルール解説から用語集までーこれ1冊で「ラグビー通」にニャれる!
とある法律事務所の事務員・花織はある日、“おしゃべりする猫”スコティに推理合戦を仕掛けられる。「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」金庫に入っているのは5カラットのダイヤの指輪、資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。怪しい依頼人たちを容疑者に妄想を膨らます1人と1匹。なぜか事件が現実になりー。衝撃のどんでん返しの本格ミステリ。
ありのままの自分を好きになれる絵本ー。すてられた子犬のジョンは、おかあさんねこにひろわれて、ねこのきょうだいたちといっしょに育てられます。姿がちがい、ニャーンとなけないジョン。「ぼくはねこだよ」とうったえますが、きょうだいたちからはからかわれつづけます。たまらなく悲しくなったジョンは「ニャーンとなけるようになったらかえってくるよ」といって家を出ます。ところが、その小さな旅のあいだ、ジョンのそばにずっといてくれた子ねこがいたのです。
むかしむかしあるところに、おじいさん、おばあさん、髪の長いお姫さま、心やさしい青年、泉の女神さま、かしこいお坊さん、円卓の騎士、にんぎょ姫…などなど、どこかで聞いたことある人がたくさんいました。実はこの人たち、ねこが大好きだったのです。「ももたろう」「アラジンと魔法のランプ」「ラプンツェル」「一休さん」…誰もが知ってるあのおはなしにねこというスパイスを加えてみました!
猫のいない人生なんて!良いときも悪いときも、富めるときも貧しいときも、健やかなるときも病めるときも、いつでも猫にいてほしい。猫を愛してやまない9人の作家・漫画家が贈る、猫好きのためのアンソロジー。愛されるより愛したい。その猫愛を存分に満たす、バラエティに富んだ作品たちが、一冊に。
仕事にお疲れな34歳独身OL・まさきのもとに、突然元カレからの電話が。しばらく預かってほしいと玄関に置かれていたのは、ふてぶてしい一匹の雄猫だった。ヨミチと名乗るその猫は、なんと関西弁を喋るうえ、人の感情が匂いでわかるという。「色恋の話やったら詳しいで」と、恋に不器用なまさきに対して人間顔負けの恋愛指南をはじめて…!?笑って癒やされクセになる、もふもふ&ラブコメディ。
「黒猫が生き返った」という不可解なメモを遺し、ある小説家が死を遂げた。“地獄代行業”の西條皓と助手の青児は、真相を調査するために彼の館へ。かつて病院だった不気味な館には、小説家の親族と凛堂兄弟が待っていた。宿敵との不本意な合同捜査と、確執を抱えた親族たち。張り詰めた空気のまま迎えた夜、獣に喰い殺された死体が立て続けに見つかりー。闇にまぎれて牙を剥く「黒猫」の正体は?美少年探偵の妖怪事件簿、第6弾。
小学五年生の純はずっと学校を休んでいる。夏休みに親友の大和と自転車で行った冒険の旅。小さないさかいから別れ別れになった後、大和は二度と帰ってこなかった。自分のせいだ。どんなに後悔しても何度謝っても、親友は永遠に戻らない。そんなとき、死んだ人と会える店があるという話を思い出すー。感動の涙がとまらない、切なくて温かい連作シリーズ第四弾。
4月、専門学校時代の友人、愛美と再会した紗良。愛美とはルームシェアをするほど親しかったのに、ある事でケンカ別れしてしまっていた。わだかまりの残る二人だったが、初心を思い出そうという気持ちをこめ、かつて学校で習ったベーグルを一緒に作ることに…?薔薇咲く猫番館で、今回は従業員のご友人をおもてなし。想いが動き出す第5巻。
おとなしい動物愛好家の「私」は、酒におぼれすっかり人が変わり、可愛がっていた黒猫を虐め殺してしまう。やがて妻も手にかけ、遺体を地下室に隠すが…。戦慄の復讐譚「黒猫」他「アッシャー家の崩壊」「ウィリアム・ウィルソン」「赤き死の仮面」といった傑作ゴシックホラーや代表的詩「大鴉」など14編を収録。英米文学研究の第一人者である訳者による解説やポー人物伝、年譜も掲載。世紀の天才ポーの怪異の世界を堪能できる新訳・傑作選!