「それでー誰が夏子姉さんを殺すの」-中華料理店の一室で張り込み中の片山刑事の耳に飛び込んできた、聞き捨てならない言葉。隣の個室では笠倉家の姉妹三人とその夫たちが食事中だった。ただの冗談だろうと気にとめなかった片山だが、数日後、海に落ちた車の中から笠倉夏子の死体が発見された。裕福で恵まれているはずの笠倉家で、一体何があったのか。ホームズ、片山、晴美、石津、お馴染みの登場人物が勢揃い。超人気シリーズ第18弾。
親鸞(1173-1262)は煩悩に苦しみつづけた末、ついに人生の大悟に徹した。この書は、彼が自己の体験を生かして仏法を説き、それへの入門を明らかにしたもので、真宗の根本聖典である。本文は誰でも親しめるかなまじり文であるが、各巻の始めに梗概をおき、また専門用語に説明を付すなど、読みやすさに意をもちいた。
読んであげるなら4才から。じぶんで読むなら小学校初級むき。
ぼくの名まえはイカマル。海上でマリン号を自分の手足のようにあやつる、サンゴロウ親分に、あこがれて、ぼくは一せきのおんぼろ船を手にいれ、カニヘイさんに修理してもらう。船の名まえは、イルカ号。親分にこの船をみせる日が、たのしみだ。
ぼくのなまえはケン。いとこのミリと冬のハナミサキにいる。ハナミサキは特別なおもいでの場所だ。五年前、サンゴロウと名のる黒ねこにであい、宝さがしの冒険をした場所だからだ。
おれのなまえはサンゴロウ。わけあって、やまねこ族のかくれすむ「貝がら島」のクルミにあいにいったところをカシザエモンのむすこにとらえられてしまう。ナラジロウとクヌギの兄弟は、つぎの長老になろうとあらそっていた…。貝がら島を訪れたサンゴロウは島の権力争いにまきこまれ、失われた先祖の記憶をたどる…。
おれのなまえはサンゴロウ。おれがいったい何者なのか、どこからきたのか、そして、どこへいくのか。どうしても、その答をみつけたい。それにはふたたび北の海のブロックごえにいどむ必要があった。
マリン号とサンゴロウが金の波と銀の風のあいだでであった、ふしぎな生きもの、ふしぎな事件。みどりの小鳥と幽霊船と、そして謎のねこ。マリン号ででくわしたさまざまな事件、短編3編。「黒ねこサンゴロウ」番外編の短編集です。
仲よし四兄弟、セルマ、ロジャー、ジェームス、ハリエットは、お母さんもため息をついたくらい、翼をはやして生まれてきた猫たちです。荒れた町から森へ飛んでいった彼らはハンクとスーザンの心やさしい兄妹に出会うのですが。ル=グウィンの世界を村上春樹さんが美しい日本語に翻訳した素敵な童話です。
読んであげるなら4才から。じぶんで読むなら小学校初級むき。
「吾輩は猫である。名前はまだない。…」この書き出しではじまる夏目漱石の処女作は発表されるや大評判となった。一匹の飼い猫の目をとおして人間社会を風刺的に描き現代まで読みつがれている名作。(上・下2巻)小学上級から。
英語教師苦沙弥先生の家にまよいこんだ一匹の猫の独白で語られる人間社会のあれこれ…作家・漱石の名を世にしらしめたユーモアあふれる傑作長編。くわしい語注を付した読みやすい決定版。(上・下2巻)小学上級から。
山間の豪華なリゾート・ホテル「ホテル金倉」。このホテルが閉館することになり、閉館前の最後の一週間、馴染みの客がオーナー・金倉に招待された。片山たち一行も、金倉のたっての希望でその場に招かれた。実はこのホテルでは十年前に金倉の一人娘が殺されるという事件があり、現在も未解決のまま。今回集められた招待客は、片山たちを除いて全員がその現場に居合わせた人ばかりなのだという。しかも金倉は「今度殺されるのは私だ」と予言ーはたして惨劇は繰り返されるのか?人気シリーズ第19弾。
山小屋で暮らす11ぴきの前に現れたのは恐竜のジャブ。ねこたちはジャブの背にのり、どろんこになって…。