三毛猫のハルさんと暮らす新社会人「クジョウアヤメ」は、夕飯を買いに出た帰り道、世界の激変に巻き込まれてしまう。変わり果てた街並み、人々を襲うモンスター、そしてスキルに目覚める者たちー。混乱の中、アヤメとハルさんは偶然にも巨大モンスターの討伐に成功し、その瞬間、頭の中に声が響いた。“クジョウアヤメのLVが1から10に上がりました”“カオス・フロンティアにおける最初のネームドモンスター討伐を確認ーボーナススキル『検索』を獲得しました”それをきっかけに、アヤメは検索スキルを駆使して、モンスターがあふれる現実を生き抜いていくことにー。しかもスキルに目覚めたのはアヤメだけではなく、なんと愛猫ハルさんもチート級の有用スキル『変換』をゲットしていて…!?可愛くて頼れるモフモフ猫といっしょに危険なモンスター世界を切り拓く、新たなる「モふれる」サバイバル、スタート!
呪いで食事をうまくとれなくなった王太子クラウスに健康的な食欲とボディを見込まれ結婚を申し込まれたエマ。魔紋と性行為によって摂取した栄養を分け合えるというのだが、クラウスは行為の日にちを決め、夫が妻に恋情を抱くのを禁止した契約書を作ってくる。「君の、おっぱいは美味しい」これはあくまで便宜上の結婚で勘違いしてはならないと、自制するエマだが、クラウスは、甘〜い言葉と指先で巧みにエマをとろかして!?
パイパーさんは、町をはしるバスの運転手。バスを運転したり、おきゃくさんとはなしたりするのは大すきですが、家族がいないので、アパートに帰ると、ひとりきり。そんなある日、犬が一ぴき、パイパーさんのうちまでついてきてしまいました。さらに、ねこが一ぴき、ひよこも一わいっしょにくらすことになり、急に、うちのなかはにぎやかになりました。けれども、大家さんに、動物たちを追いだすようにいわれてしまい…?パイパーさんは、おんぼろバスに動物たちをのせ、もらってくれる人をさがしにでかけます!パイパーさんと動物たちの心のふれあいに胸があたたかくなる、ほのぼのしたお話です。小学校低・中学年〜
『自由とは、エルフとドワーフが愛し合っても咎められないことである』種族間戦争終結後に設立された、実験都市・ミイス。十七の種族、すべてヒトが平等に暮らすこの街の結婚相談所“マリーハウス”は、今日も出会いを求める異種族で行列ができている。見習いスタッフ・猫人族のアーニャは謎多き美人所長・ドナのもと、クズな指導係・ショウとともに、相談者たちの幸せのため日夜奔走していた。アーニャが憧れる、異種族同士の縁を結ぶ素敵な仕事…しかし現実は、ワケあり相談者の対応に追われる日々だった!理想がハイなエルフ女子(彼氏いない歴三世紀)、厄介能力でSクラスパーティを崩壊させた優男ーって、いくらなんでもクセが強すぎるんですけど!?
男の生活に入り込む、軽やかでしたたかな猫と女たち。手ごわい女に翻弄される男たちを描く、ミステリアスでスリリングな短編集。帰省した先で出会ったのは、初恋の人にそっくりな女性だった。だがそれは偶然ではなく…(「きつねの嫁入り」)。何も知らなかったのは自分だけだった。ホステス二人に翻弄される男の行き着く先とは(「スペアキー」)。会社を継いだ姉と東京の大学に通う妹。一人の男との出会いが、姉妹の運命を大きく狂わせていく(「時効」)。仔猫をきっかけに交流を深めていく二人。次第に自由奔放な彼女に惹かれていくが…(「三匹の猫」)。
「好きなときに抱かせろ」それが、大晴が乃愛に示した融資の条件。起業家の乃愛は自社の危機を救うため、彼と淫らな関係を結ぶことに。「君を快楽で追い詰めたいだけだ」手首を縛られ、巧みな愛撫で淫らに身体を濡らしてしまう。何度も激しく抱かれるうちに、彼の不器用な優しさに気付いてー。身体から始まった恋だけど、一流企業御曹司に骨の髄まで愛されて!
天才でありながら、際限なく猫を引き受けてくるという癖(?)により、いまいちエリート街道を歩めない百瀬と、とある事情で彼との結婚までたどり着けない婚約者の亜子。今回、二人に託されたのは、赤ん坊と入学金詐欺と死なない猫の謎!?複数の事件が舞い込み、猫弁は大忙し!大人気シリーズ、待望の最新作!
1955年、20歳の雅代は、美大で油絵を教える川久保悟郎の家に、娘の桃子の家庭教師を条件に住み込むことになる。モダンな明るさに満ちたその家に母親の存在はなく、孤独な少女の心には飼い猫のララだけが入れるのだった。緊張をはらみつつも表面は平穏な日々。均衡を破ったのは悟郎の恋人の登場だったー。30年の時を経て語られる悲劇的な事件の真相。心理の綾を精緻に紡ぐサスペンス長編。
神田にある猫手長屋のぐうたら大家・代三郎は、毎日、仕事もせずに、寝ているか三味線をかき鳴らしている。しかし彼には、江戸に跋扈した魔物を退治するという使命があるのだ!ある日、座敷わらしのマルメが、盛岡に帰ると別れの挨拶にやって来ると、表の茶屋から妙な噂話が聞こえてきた。札売りから買った札を、北の柱に貼り付けて断食すると、病知らずになり、座敷わらしが居着くというのだ。マルメに聞いてみるが、そんな話は聞いたこともないらしい…。その話を聞いた魔物退治の相棒・栗坊は、なんか気になると魔物の気配を感じとるがー。