日本の内陸地域における民衆の生活と文化を歴史的にいかに把握するか-群馬県をキイワードに、時代的には古代から近代にわたって、農地の開発から農村の荒廃、生糸の流通と蚕種の輸出、上州の古代から中世に及ぶ支配関係を論じ、さらに文化面での指導者を採りあげるなど、地域に即して内陸の諸問題を考察する。
身のまわりで目に付く害虫や、昆虫以外の害を及ぼす小動物(ネズミなど)を分類、形態、分布、生態、防除方法などをわかりやすく解説。
経済成長が継続した社会で労働者階級はなぜ不満を持ち、如何なる生活状態にあったか。現代の絢爛たる貧困の源流を19世紀末英国の「豊かさの中の貧困」に探る労作!
最低賃金と社会保障・税の制度論。英仏の最低賃金と社会保障・税制度の考察を踏まえて、日本における最低賃金制度の役割と課題を明らかにする。
無条件の給付(生存権論)を乗り越え拠出や就労による所得保障制度へ。社会保険の祖国イギリスと、社会保険がないオーストラリアの制度史から、所得保障の理念に範を見出し果敢に考究。
「なぜそのような行動をとるのか?」動物の行動を観察することで見えてくる、自然淘汰と進化の本質。多様な観察例と迫力ある写真を用いて、行動生態学の現状と展望を俯瞰する。微生物からライオンまで、動物の行動に関するあらゆる「なぜ?」の答えがここに!