高齢化社会。精神的ストレス。ジョギング。リゾート。現代ほど健康とレジャーに関心が集中する時代もない。開放感は一つの願望にまでなった。技術革新により電子化する日本の巨大医療機構、高度情報社会に医療システムはどう立ち向ったのか。多極化し個別化するレジャー・スポーツ情報をしきるオーガナイザーは、都市に、地域に遊びのサイクル・システムをもたらした。本巻は、医療と福祉の代表的機構とレジャー開発組織をとりあげ、その動向を見つめる。
七事式は、表千家七代如心斎が、裏千家八代一燈宗室や当時の高弟たちの協力を得て制定したといわれるものです。七事式制定の折、これに参画した高弟の一人川上不白は如心斎の許しを得て『七事之書』原本を執筆したと伝えられています。これが七事式の原典といわれる『七事之書』です。本書は、これを書き写したと思われる写本を原本として引用したものであります。
表千家七代・如心斎によって考案制定された式法、花月、且坐、数茶、花寄せのすべてがわかる本。
民俗写真家が20年をかけて記録した日向銀鏡(宮崎県西都市)の生活誌。山野に棲む動物で猪ほど人間の生活と密着した獣はいない。今も照葉樹林帯の奥深くで焼畑を作り、猪を追い、猪頭を供えて神を祀る銀鏡の人々の暮らしから日本人と獣との関わり探る。人間が自然の中で自然と共に生きる真の姿と山住みの人生の哀歓が描かれる。
寄付・露地・水屋・夜咄の“小道具”を中心に茶事を紹介。『茶の湯』のすべてがわかる本。茶事の裏方をつとめる道具ばかりを集めて、その扱い方を分かりやすく解説。茶事の流れにそった内容構成と、豊富な実例を写真で紹介。知りたい項目がすぐ探せる索引つき。
本書は、藻の生き方や一生を知りたいと思っている方々のために、現在までに知られているものの中から500種余を選び、その生活史の詳細を有効に知り得るよう編纂した。
従来資本主義の体制的危機と考えられてきた30年代大不況期は、戦後の繁栄を前提として顧みる時、同時に戦後資本主義の制度や政策体系が模索・構築された時期でもあった。本書は、大不況期資本主義の構造転換を国際連盟の残した貴重な未開拓資料を使って長期的構造的に解明する。
「家」とは農民にとってどのような意味をもっていたのか。近世農民のライフサイクル全体を対象に、生活史・社会史の視座から多面的に迫る。諸種の史料を駆使し学際的視野から新しい歴史学の方法を実践的に示す。
表千家の重鎮堀内宗心宗匠が、「習事」に続いて著した、「飾物」修得の真意を茶事の流れの中で究めた異色の研究書。『飾物』のすべてがわかる本。