場所を読み、場所を紡ぐ。具体的思考を巡る建築原論。
2008年に迎える芸能生活35周年を記念した作品集。中高年を笑いの渦に巻き込んだおなじみのヒット・ネタから新ネタまでが、オール新録で楽しめる。巧みな話術に感服だ。
「オレについてこい!」だけがリーダーシップではない。使命感をもって社員を下から支え、資生堂の経営改革を断行した、サーバント・リーダーの最高のお手本。
大学在学中に、友人から親の家の設計を依頼されたことに始まり、以後四十数年、著者が、日々の生活の場を見つめながら住宅設計の取組みを通して得た貴重な経験と視野を、実作を織り込みながら語る。フリーハンドによる味わいのある図面表現が、建築科の学生や建築家を志す若い読者、すでに実務に通暁している設計者にとって、図面を描く喜びや住宅設計の楽しみを再発見し、建築家の「初心」の大切さを想い起こさせてくれる。
日本人は、何を食べてきたのか。各時代の食の移り変わりや、伝統をつくりあげ、支えてきた人々にも視点をあて、食材の種類や生産法、調理法・調味料・食器など食全般にわたり、古代から現代までの食生活の歴史を詳説した。
身近で具体的な12のテーマを通して、人間関係の基本である「個人の気づき」に関する領域から、「対人間」「グループ」や「組織」の中での人間関係に関する領域までを、体験学習のプロがわかりやすく解説。「体験としての人間関係づくり」を、読みながら楽しく学べます。
「生活困窮者は死ね」と言うのか。「福祉が人を殺す都市」と言われる北九州市。それは国の生活保護政策の手本である。しかし「ヤミの北九州方式」は、旧厚生省天下り官僚の下で造られた、「国の生活保護切り捨てモデル」であり、厚生労働省の指導と通知によって日本全国に広がっている。
人間とは、何とせわしなくて、身勝手な生き物なんだろうー。地中海の海岸で船に乗せられ、はるばるイギリスに連れてこられたリクガメ、その名はティモシー。ロンドン郊外ののセルボーン村、博物学者ギルバート・ホワイト氏に引き取られたティモシーは、長年平穏に暮らしていた庭から逃げ出した。いったい何がティモシーを駆り立てたのか?古典的名著『セルボーンの博物誌』に登場する世界一有名なカメが、偏見にとらわれた人間たちのおかしさをユーモアたっぷりに語る!カメの目線で、カメの時間が流れ、自然の摂理と不条理とが交錯する美しき小説世界。
私たち人類は、争いの火種もその解消の術も、霊長類として進化する中で獲得してきた。六五〇〇万年前にこの地上に登場した霊長類。彼らは“食”と“性”をめぐる争いを、それぞれの社会性をもって回避してきたのだ。それを受け継ぐ人類は、家族という独自の社会を得るに至る。屋久島のニホンザルやコンゴ民主共和国のゴリラをはじめ、世界中の霊長類の姿を最新の研究成果から明らかにし、人類の社会性の起源に迫る。
株価や物価の見方から、商品売上げの予測まで、社会人やビジネスマンにとって統計の知識は必須である。しかし統計の醍醐味は、複雑かつ限りある情報を用い、論理的に妥当なアイデアや結論を導き出す点にある。アンケート調査から日本人全体の傾向を把握したり、曜日や天気から明日の居酒屋の来店者数を割り出したりと、統計学の基本的発想を活用し、合理的な意思決定や、精度の高い予測・予想に結びつける技法を示す。注目の若手経済学者による画期的な統計学入門書。
「おにぎり食べたい」-日記にそう書き残して孤独死した男性は、数カ月前まで「生活保護」の対象者だった。北九州市で続発する餓死事件。役所が繰り広げる水際作戦。一方で、「怠け者が生活保護を食い物にしている」という報道も後を絶たない。明らかにされるワーキングプアとの根深い関係ー。「生活保護年収四〇〇万円相当(四人世帯)>ワーキングプア」という衝撃の事実からあぶり出される真実とは?三五〇〇件以上の相談に応じてきた専門家が、生活保護の現場から格差是正の処方箋を示す。