本書はこれまでに著書として出版したもの、雑誌や紀要等で発表したもの等々の中、主として女子雇用問題に関する研究の蓄積を再検討し、更に新しい論稿を加えながら、一つの理論的主張の書としてまとめたものである。本書の基本的テーマは「男女平等雇用の理念とそれに対応する新時代の人材管理のあり方」である。この書物を通して私は「男女共同参画」ないし「ジェンダーの視点」による雇用管理論の確立ということに挑戦しようとしている。
平均賃金は男性の半分、政策決定の場への女性参加は世界の149位。制度だけは整備されつつある日本の男女平等も、その現実は…。「不平等」の実態を内外の視点から鋭く衝く。
聞き書きの成果をふまえた通史いよいよ完成。豊島区の女性たちが地域の変貌の中で、どのように生き、生活を主体的に変化させ、社会を変えるエネルギーを発揮していったかを明らかにする。
雇用・労働・社会保障にみる男女不平等の実態。統計資料・関係法令、多数掲載。キャリアウーマンを目指す女性、企業の人事・労務担当者必読。
男が先、女が後の男女別名簿は世界でも例の少ない男女差別名簿だ。東京都国立市の小学校教師たちがすすめてきた男女平等教育14年間の活動報告。
本書は、女性のエンパワーメントは、「一人一人が自分の問題に気づき、人とつながって豊かな人間関係を築きながら、自分の生き方を変え、問題を乗り越える力をつけていくこと」=「学習」によって可能であると考え、全国各地の女性たちの学習と活動を取りあげる。さらに、そうした女性のエンパワーメントを支援していくための、行政の役割と課題を考察する
男女平等が進んでいるヨーロッパの国々を訪ねて、その法制と実態にふれた女たちが、感激も新たななかで、その紹介と記録をおさめた初版刊行から、3年。日本でも、労基法・均等法が改正され、男女の働き方も大きく変わろうとしている今日、再び読者と共に考え、次の一歩を踏み出すための決意をこめて、内容を全面的に改めた。
ペルー人質解放、神戸地震その後、長野オリンピック、援助交際から「電波少年」、小林よしのり「戦争論」まで、世界が見た日本ニュースが満載。
女性の解放が男性の解放につながり、男性の解放が女性の解放につながる。本書は、「男が王様で、女が奴隷であった」説の真価を問う。
男女平等社会は、一つの大きな理想です。しかも、実現されなければならない理想です。そのためには、現状を把握し、スピードを速めるためにどうしたら良いかを探る必要があります。本書は、1999年10月に開催された公開シンポジウムの内容をまとめたものです。
社会政策という政策領域を雇用と社会保障分野の両方におき、それぞれの領域での男女の関係、とりわけ女性がどのように位置付けられてきたかを歴史的に検討してゆく。
農村における男女共同参画社会実現のために。「生活改善普及事業は、女性農業者の地位をどこまで向上させたのか」を実証的に追求した労作。農村が、都市生活者にとっての真にゆたかな「ふるさと」となるための理解と、新しいビジョンや諸施策策定のための基本的必読書である。
一八九九年に公布された勅令「産婆規則」以来百年、女性のみに限られてきた助産婦資格を男性にも開放しようという法改正が政治日程に上っている。十三年前この動きが始まって以来、看護・助産の当事者間でのみ争点となってきたこの法改正問題も、ようやく一般に知られるようになってきた。本書では、“男性助産婦”問題に関する歴史的経緯、問題点、是非の論点などを示して、問題提起をする。
女性も働きやすい職場づくりを。誤解が多い「セクハラ」問題から、募集・採用、昇進・昇格差別の救済、女性保護、ポジティブ・アクションまでQ&Aで答える。
本書は、わが国の社会保障とその政策の現状と問題点、及びそのあり方について、九州及びその近県の各大学に在職し、社会政策学の立場から社会保障論や雇用政策、年金や医療、地域福祉、さらには家族問題や財政論などを研究している有志の研究者がそれぞれの研究視点に基づき、執筆したものである。