キリマンジャロ西斜面の山奥にあるルカニ村。「世界農業遺産」に認定されるほどの魅力的な農林畜複合経営が、「コーヒー危機」の影響で崩壊したが、フェアトレードの取り組みにより復興しつつある。2002〜13年における農家の経営行動を観察し、「アフリカ型」の貧困削減・農村開発のあり方を探る。
「ケインズ革命」はいかに成就されたのか?1930年代のケンブリッジで経済学者たちが織りなす人間模様と学説の闘いがいま再現される!
一橋大学大学院社会学研究科の先端課題研究において、「承認」をキーワードに新しい社会状況に対応する社会政策のパラダイムを構想し、政策への応用を試みた共同研究の成果。最先端の研究動向の検討とともに、尊厳の毀損、差異、アイデンティティにかかわる問題を「承認」においてすくいあげ、社会政策、教育学、障害者福祉、ジェンダー論、多文化主義論、政治学など諸領域を横断する体系の構築をめざす。
航空宇宙工学を学ぶ大学生に向け、将来航空宇宙業界ですぐに役立つ知識に重点を置き編纂するテキストシリーズの1冊。航空機開発においてとくに重要なフラッタ現象を中心に、空力弾性問題について纏めた。理論的な事柄から、実機開発の空力設計と構造設計の狭間で遭遇する実際の空力弾性問題とその対応、および実践的な空力弾性設計の手順まで解説する。
自然会話コーパスは、日本語コミュニケーション教育のためのアイデアや実例の宝庫である!自然な会話は、自然会話からしか教えられない!本書では、国内外で活躍する気鋭の研究者が、『BTSJ 日本語自然会話コーパス』という材料を自由に料理し、ポライトネス、会話のストラテジー、会話のスタイルという観点からコミュニケーションの解明をめざすとともに、日本語コミュニケーション教育へのヒントを提示する。
男女の愛をめぐる謎を究明するために、ドイツの有名なマックス・プランク人間行動学研究所が、大規模な調査と実験のプロジェクトを組織した。そのチーフをつとめた著者が、日本での比較実験と米国での研究も参照しつつまとめたのが本書である。驚くべき事実の紹介とともに、男女の駆け引きの裏に秘められたメカニズムと生物学的な法則を明らかにする。
古代ギリシアにのみ見られる神話から哲学への発展ーギリシアにおいてなぜ初めて哲学は誕生し得たのか。神話世界に位置を占める女性性の重要性に着目したC・G・ユングの視点を発展的にとらえ、男性性と女性性の統合を通してこそ真の自己を知ることができるという確信から、西洋における倫理と信仰の伝統の出発点を探り、東洋の伝統との共通点と相違点を見事に抉り出した、「歴史心理学」ともいうべき新しい取組みが生み出した注目すべき成果がここにある。
精子学を学ぶことは、生命のスタート地点を知ることです。これだけで必要十分な「使える知識」をまとめました。精子についての正確な知識が、現場での思考力を深め、スキルアップにつながります。
泌尿器の解剖と生理、診察法と検査法などの基礎知識から、疾患の理解、検査・手術における看護ケアについて詳細に解説した新しい泌尿器科学の必修テキスト。
建築家・磯崎新は、公営住宅に「ジェンダーの視点」を実現できたのか?「女性専用車両」で想定される性別とは?地理学からの、男性研究・ジェンダー論。