認知リハビリテーション研究会の機関誌的なものとしてムック形式の「認知リハビリテーション」を年1冊刊行していくことになりました。その第1号が本書「認知リハビリテーション2000」です。本書では、第9回認知リハビリテーション研究会の発表演題のプロシーディング、および第1回から第8回までの発表演題名と発表者の一覧を掲載しています。
整形医学に長年かかわる著者が、歳をとっても自立した生活を送るための方法や、スポーツの効果とケガのリスクをわかりやすく伝える。長寿者の人口増加がもたらす食糧・水不足問題、社会保障問題などへの影響にも触れ、広い見地から「不老長寿」にまつわる想いを語る。
生存を賭けた共同性の創造/想像とは何か?トランスナショナルな移動をなすコリアンの歴史と現在。
男もすなる「日記」といふものを、“女もしてみむ”とてするなり。という一文によって始発している『土左日記』。虚構の枠組みの中で、語り手自身は自己を女性の立場で語ることを宣言している。『土左日記』の書き手が、あえて自己を“女”に性の転換をしてみせることで何を目指していたのか、その虚構の方法についてさまざまな角度から照射する。
介護保険法の改正により、2015(平成27)年度から「在宅医療・介護連携の推進」が地域支援事業の包括的支援事業に位置づけられた。都道府県や保健所などの支援のもと、市町村が中心となり、地域の医師会などと連携し、在宅医療と介護サービスを一体的に提供する取り組みが求められる。しかし、定まった進め方が確立しているわけではなく、各地で多様な試みがされている。本特集では在宅医療連携拠点事業などでの先進的な取り組みを紹介し、各自治体での実施に向けたヒントとしたい。
介護保険法の改正により、2015(平成27)年度から「在宅医療・介護連携の推進」が地域支援事業の包括的支援事業に位置づけられた。都道府県や保健所などの支援のもと、市町村が中心となり、地域の医師会などと連携し、在宅医療と介護サービスを一体的に提供する取り組みが求められる。しかし、定まった進め方が確立しているわけではなく、各地で多様な試みがされている。本特集では在宅医療連携拠点事業などでの先進的な取り組みを紹介し、各自治体での実施に向けたヒントとしたい。
■在宅医療・介護連携推進事業とは
森岡 久尚
■市町村が在宅医療・介護連携を進める際のポイント
後藤 友子/三浦 久幸
■事例
(1)地域の医療資源をつなぐコーディネーター役としての活動
横須賀市の取り組み
惣田 晃
(2)制度改正を機に「地域力」を活かして各事業を充実
稲城市の取り組み
石田 光広
(3)医師会との協働でつくり上げた在宅医療・介護連携
白河市の取り組み
岡崎 恵子
(4)市の主導で関係団体や事業所の連携体制を構築
津島市の取り組み
福谷 大助
(5)在宅看取りを可能にする地域包括ケア体制を構築
川上村の取り組み
由井 千富美/福井 小紀子
■PHOTO
元気アップ体操で推進する元気なまちづくり
ひたちなか市の健康づくり推進事業
■Pick Up
生涯にわたって健やかで心豊かに暮らせる元気なまちの実現
ひたちなか市の元気アップ事業10周年
佐藤 由季/関村 紘美/佐川 碧
■TOPICS
フィンランドの母子保健システムとネウボラ
横山 美江/Tuovi Hakulinen-Vitanen
■調査報告
住民主体による「高齢者生きがい活動」の有効性 高知県土佐町の試みから
福富 江利子
●[事例集]新しい健康日本21へのヒント・26
シニア男性の潜在力を生かした地域活動
朝霞市の“ぐらんぱ”育児支援事業
望月 三枝子/佐甲 文子 コメンテーター 藤原 佳典
●ナカイタ発 保健師へのつぶやき・25
親支援グループの機能 子ども虐待への道に歯止めを
中板 育美
●保健師のための行政学入門・7
予算なしで事業を企画できるのか?
吉岡 京子
●見方を変えると“場”が変わる 事例検討会の進め方・7
【事例5】相談場面を振り返り、保健師の感情の動きに着目する
大木 幸子
●研究室からのメッセージ・125
石川県立看護大学看護学部 地域看護学講座
■症例報告
ステロイド長期内服患者に生じた皮下深部解離性血腫の2例
栗山 幸子・他
塩酸ジブカインによる光線過敏型薬疹の1例
夏見 亜希・他
ドセタキセルとシクロホスファミド投与後に乳癌術後創部に出現した
fixed erythrodysaesthesia plaqueの1例
八丁目 直和・他
TGM1 遺伝子変異が同定された葉状魚鱗癬の姉弟症例
滝沢 佐和・他
色素レーザーで改善した母斑様限局性被角血管腫の1例
日浦 梓・他
ソラフェニブ投与後急速に出現した
ケラトアカントーマ様有棘細胞癌と思われた1例
新田 桐子・他
腹部に生じた有茎性基底細胞癌の1例
花岡 佑真・他
5%イミキモドクリーム外用が奏効した乳房外Paget病の1例
角田 加奈子・他
副乳癌と鑑別を要したmucinous carcinoma of the skinの男性例
林 雄二郎・他
左上腕の紅色腫瘤で発症した
ALK陽性全身型anaplastic large cell lymphomaの1例
八木 夏希・他
外歯瘻の9例
稲坂 優・他
インフリキシマブが奏効した小児pyostomatitis vegetansの1例
松本 奈央子・他
肛囲にPaget現象を呈した肛門管癌の1例
森 志朋・他
■臨床統計
乾癬患者に対する生物学的製剤導入前の躯幹部CT検査の有用性に関する検討
國行 秀一・他
●マイオピニオン
皮膚科診断学におけるダーモスコピーの位置づけ
田中 勝
●Clinical Exercise(99)
鳥居 秀嗣
バースレビューは現在、臨床現場で浸透しているケアの1つです。褥婦にとって、お産のふりかえりはとても意味のあるものだと思いますが、気を付けなくてはならないのは、話をしたい褥婦がいる一方で、話したり、聞かれたりすることで、より深く傷つく褥婦もいる事実です。心に何か引っかかったままのお産を助産師とともにふりかえることで、褥婦の気持ちがよい方向に変化した、というのは実は医療者側の思い込みかもしれません。そこで、事例とエビデンスを紹介しながら、助産師がバースレビューに取り組む際の心得を再考してみました。助産師は、妊娠中から女性の心身の変化をそばで見て、お産を介助し、そして産後も彼女たちのいちばん近くにいられる医療者です。かかわりが多いからこそ、バースレビューに至るまでにできることや、バースレビューで気を付けるべきことを考えてみませんか。
バースレビューは現在、臨床現場で浸透しているケアの1つです。
褥婦にとって、お産のふりかえりはとても意味のあるものだと思いますが、気を付けなくてはならないのは、話をしたい褥婦がいる一方で、話したり、聞かれたりすることで、より深く傷つく褥婦もいる事実です。
心に何か引っかかったままのお産を助産師とともにふりかえることで、褥婦の気持ちがよい方向に変化した、というのは実は医療者側の思い込みかもしれません。
そこで、事例とエビデンスを紹介しながら、助産師がバースレビューに取り組む際の心得を再考してみました。
助産師は、妊娠中から女性の心身の変化をそばで見て、お産を介助し、そして産後も彼女たちのいちばん近くにいられる医療者です。
かかわりが多いからこそ、バースレビューに至るまでにできることや、バースレビューで気を付けるべきことを考えてみませんか。
■バースレビュー再考
取り組む際に気を付けたいこと
大久保 功子
■バースレビューにかかわった経験からみえてきたこと
鈴木 由美子
■ナラティヴからひも解くバースレビュー
時間を置いて語られた前回出産への否定的認識
伊藤 道子
■現場での上手な話の聴き方
武藤 清栄
■特別記事
ICMアジア太平洋地域会議・助産学術集会レポート
坂本 すが/福井 トシ子/ほか
■研究・調査
妊婦の冷え症を改善するための生活指導の効果に関する研究の一考察
小安 美惠子/増田 健太郎
●いのちをつなぐひとたち[最終回]
南野知惠子 さん
インタビュー:中根 直子
構成:畑中 郁名子 写真:刑部 友康
●いのちのささやき[最終回]
祝福あれ
宮崎 雅子
●やっぱり知りたい少子化のはなし[最終回]
福島に続けー低料金で誰でも手が届く助産師のケア
福島県助産師会の母子支援事業
河合 蘭
●スクリーンのなかの助産師 出産シーンあれこれ[最終回]
男性こそ見るべき出産映画(その2)
渡辺 俊雄
●WORLD NEWS 助産のトピックス[最終回]
一般化する医療機器
スマートデバイスを利用した検査と、胎児パーティー
高橋 ゴールドマン 浩美
●ほんとうに確かなことから考える 妊娠・出産・子育てのはなし[4]
周産期のメンタルヘルスについて
森 臨太郎/森 享子
●未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場[12]
静岡県立大学大学院 助産学分野
●バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信[最終回]
途上国と医・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
必須学習項目を豊富なイラストと簡潔な文章で解き明かす!難解と思われた病理学をわかりやすく解説!臨床との関連もフォローしたテキスト!
わが国はすでに超高齢化社会へ突入しており、認知症者数のさらなる急増が見込まれています。今や、高齢化に伴う認知症問題は世界各国でも共有され、認知症に対するさまざまな取組みが国際的規模で精力的に進められています。今回の本特集では、「認知症予防と治療の進歩」というテーマで、新オレンジプラン、予防、早期診断、薬剤開発、および非薬物療法を取り上げ、これらについてご解説いだきました。
認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)
新美 芳樹
認知症予防対策の効果とこれからの方向性
朝田 隆
早期診断
古川 勝敏・他
抗認知症薬剤開発の現状と展望
西村 正樹
非薬物療法
田中 尚文
>>> 「今月のハイライト」は こちら(PDFファイル)
特集の各論文の概要をご紹介しています
●ひと
第53回日本リハビリテーション医学会学術集会会長になられた
京都府立医科大学副学長 久保俊一氏
三上 靖夫
●入門講座 二分脊椎ー就学・就労・二次障害まで
就学にまつわる問題点と対処
奈良間 美保
●実践講座 神経心理学的検査の実際
MMSE、HDS-R
中島 恵子
●研究と報告
運動器疾患のない高齢男性患者の歩幅と下肢筋力の関係
-歩幅の著しい短縮をもたらす下肢筋力水準
大森 圭貢・他
●短報
高齢者の転倒とその関連要因の相互関連性
-構造方程式モデリングによる検討
小林 薫・他
●集中講座 臨床研究倫理ことはじめ
申請編ー研究計画書(3)
神山 圭介
●集中講座 研究入門
研究に必要なものと研究プロセス
近藤 克則
●連載 身体障害者診断書Q&A
脳性麻痺の診断書(3歳未満例)
笛木 昇
●連載 リハビリテーション関連学会の紹介
日本高次脳機能障害学会
西尾 慶之
●Sweet Spot 文学に見るリハビリテーション
夏目漱石の『吾輩は猫である』-心身相関論の先駆者
高橋 正雄
●Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「ラブ&マーシー 終わらないメロディ」-精神疾患と格闘した
ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの半生を描く
二通 諭
◆第23回 『総合リハビリテーション』賞 発表
■I チーム医療とは
救急病院で実践できる糖尿病チーム医療
公文 義雄
チーム医療におけるチームづくりとリーダーシップ
馬場 敦子
■II 糖尿病チーム医療の現状とアウトカム
フットケアにおけるチーム医療
仲村 直子
糖尿病透析予防指導 -当院におけるチームアプローチ
美内 雅之
糖尿病医療連携におけるチーム医療
利根 淳仁・四方 賢一
行政ー医療連携の枠組みとアウトカム
梅津 順子
■III 元気の出る糖尿病チームのつくり方
【医師の立場から】
熱意を無駄にしない体制づくり
島 孝佑・篁 俊成
【看護師の立場から】
チームならできる!
-チームアプローチの実際とチーム医療コーディネーション
佐藤 真理子
●Perspective 展望
元気の出る糖尿病チームのつくり方
中塔 辰明
●総合診療医直伝! 糖尿病患者の救急外来診療ABC その2
意識障害+顔面蒼白+冷汗で救急搬送された70代男性
徳田 安春
●こんな時どうする!? 糖尿病患者によくみられる皮膚症状
皮膚そう痒感(2)
末木 博彦
●専門医に訊くCommon Disease 最新の知識
下腿浮腫
山田 康博
●糖尿病診療トレーニング問題集
内科医レベル
末丸 大悟
専門医レベル
高橋 利匡
●海外文献紹介
2型糖尿病の超過死亡リスク
-若い人ほど厳格な血糖コントロールと腎症予防を
細井 雅之・薬師寺 洋介・上野 宏樹
●報告記
第2回 日本糖尿病医療学研究会見聞録
古川 真・齊藤 茉莉子