ドッグトレーナーの著者は、問題をかかえた犬や飼い主たちと30年以上付き合ってきた経験から、ある画期的な理論を提唱したー犬は自分の感情ではなく、飼い主の感情に反応して行動しているだけだ、と。飼い主自身さえ気づいていない、隠された感情にも影響されるのだ。この関係がわかっていれば、自分を見つめ直して、愛犬の問題を解決できる。ベテラン・ドッグトレーナーが犬と人との深い感情の絆を読み解く一冊。
どうして統合失調症になるのか?どんな治療をするのか?病気のメカニズムから治療、社会復帰までを専門医がわかりやすく教える統合失調症の入門書。
シドニーで新しく生花店を開いたソーニャは注目の的だった。若く美しく聡明で、アレンジメントの腕もいい。その彼女が伯父マーカスと親しいのがデイヴィッドは不安だった。もしかしたら、裕福な伯父の妻の座を狙っているのかもしれない。出自の不明な女性との結婚など、由緒ある一族が許すはずがなかった。彼女の素性を調べ、正体を明らかにしなければ…。一方、マーカスに連れられて晩餐会に出席したソーニャは、デイヴィッドを紹介され、激しく心を揺さぶられた。彼は明らかに、わたしを財産目当ての女だと疑っている。なのになぜ、すべてを打ち明けてしまいたい衝動にかられるの?-。
飲むほどに酔うほどに詩人になり、今宵もそんな人々が店に集まる。日本という國の酒場に集う「バー・フライ=飲んべえ(ハエ)」との出会い。48話。
散花高校戦争部に誤って入部してしまった涼波唯は、卒業のその日まで自らの命脈を保つため、ナポレオン時代の伝説の戦略書、クラウゼヴィッツ『戦争論』に手を出した…。
父親の葬儀の日、セリーナは弔問に訪れたギリシア人ーアリステデス・サラントスの姿を見て驚いた。ゼロから海運業を興した彼は、今やセリーナの父の宿敵として、一族の前に大きく立ちはだかる存在だったのだ。セリーナの兄たちが憎悪の目で睨みつけるなか、アリステデスは彼女に歩み寄り、短い悔やみの言葉を残して立ち去った。葬儀からの帰路、セリーナは路上に佇むアリステデスに心を動かされ、彼の宿泊しているホテルまで車で送っていく。豪華なスイートルームで熱く甘い2日間を過ごしたあと、置き去りにされ、彼の子供を一人で育てることになるとも知らずに。
ついあれこれ考えすぎてしまう、あなたへ。心に穏やかさと静けさを取りもどす、やさしいことば30。