時代を貫流し、21世紀に新しく生きる知性と文学。没後50年におくる宮本百合子研究第一人者の渾身の長編評論。
職場や国会で活躍した著者元参議院議員山中郁子(本名)の“ほんとうは面白い世界の文学”。宮本百合子は旧ソ連をどう見ていたか、ジイドと対比する初評論を掲載。70人以上の作家たちを茶の間に招き入れる名作道案内。
ジャンとジュール。それはミュリエルのおっぱいの名前。そう、彼女のおっぱいは、それぞれ立派に生きている。本人は全く気づいていないけれど…。一人に三人分の人生が詰め込まれたハートウォーミングな物語。様々な出会いと別れを繰り返して三人が見つけ出した幸せに、オンナのコはみんな涙する。
厳格な英文学者ビビアンが死を目前にして気づいたほんとうにたいせつなものとは…。全米を感動させたピュリッツァー賞受賞戯曲。
元気印の高校生・翔の初恋は、近所に住む優しいオジサマ・四方さん。胸がきゅんって苦しいくらいスキ。けど秘密の恋だから。四方さんの飼い猫・しっぽだけに片思いを打ち明けてたら、ある月の夜、しっぽが猫の魔法で翔と体を入れ替えてくれちゃった!?憧れの四方さんに可愛がられて、猫の翔はもうメロメロ。ずっとこのままで…なんて思ってたけど!?ピュアピュアの恋愛奇譚。その後のハッピーも書き下ろしでどうぞ。
ズタズタに心を破りながら、身体を捧げて私たちは生きている。風俗嬢31人の凄まじい日常と生い立ちを真摯に描く、異色のノンフィクション。
元アナウンサー、エッセイスト、ネット・カウンセリングの先駆者、陶芸家…思いきり今を生きる著者が、「人と会うのが苦手」な女性のために、人づきあいと自己表現の「15のポイント」を伝授します。
天皇制暗黒政治に抗して平和と社会進歩のたたかいに生命を賭した日本共産党員たち。「真に人間らしく生きる」ことの意味を深く刻んだその生涯と活動を跡づけ、何者も阻みえなかった知性と良心の輝きを描く。
本書は、灰谷健次郎作品を核に置いた、三十六人の六年生十二歳達の一年間にわたる国語教育の取り組みの、ありのままの記録である。
19世紀末のパリとフィレンツェを舞台に、浮華な社交界を逃れ、真実の愛と自由を求めた貴婦人の、官能的で、はかない恋愛模様。アナトール・フランスの絶妙な筆が描く、人間の感情の機微、流行の最先端をゆく、きらびやかな会話の数々…。杉本秀太郎による完全新訳。
1935年から1943年の間に書かれた小説を収録。
華雅の校長様は、あたしが高校から戻ってくるのを認めてくださった。久しぶりに出席したソロリティーのお集まりに、華雅のすばらしさを噛みしめたあたし。でも朱海さんのことで皆さん誤解されているみたい。そんなんじゃないのに!けれども麗美さんはお気になさらず、それどころかあたしをご自宅に招いてくださったの!麗美さんとふたりっきりでのお泊まりなんて…どうしよ〜。